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第壱話(その23)
自室まで戻り、襖を閉めて少し経った頃、昨日と同じ人数の声が聞こえてきた。
今日は剣術の授業を先にするらしく、こっそり襖の隙間から覗いたら、薫が剣術の先生と共に準備をしている様子が見えた。
気が付かれない内に襖を完全に閉じると、おにぎりを刀掛けの近くに置き、少し離れた所で袴の汚れを払い、ある程度払い終わった後、部屋の端においてあった箒を手に取り、襖の少し手前まで掃いて一旦手を止めた。
離れの前で剣術の授業をしている為、同じく離れにある自室から一切出られない状況の為こうするしかなかった。




