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第壱話(その13)
自室に戻ったのと同時に、薫の先生たちが来たのか複数人の声が聞こえてきた。
「先生方、本日もよろしくお願いします」
「それじゃあ、さっそく座学を始めようか」
そんな会話を聞いて、何だか切なくなった。本当は拙だって座学を受けたいし、剣術もしっかり教わりたいのに、母上はそれを許してくれず、諦めるしかなかった。
薫が座学を受けている間、母上は離れ前の庭で剣術の先生と話しているらしく、なかなか台所へ向かうことができない・・・・・・。
早くおにぎりの作り方を教わりたいのに・・・・・・。
そんな思いも虚しく、座学が終わった後には昼食を母上たちと先生が共に昼食を取るらしく、拙の部屋に昼食がこっそり運ばれ、その後剣術の指導が始まったらしく、結局先生らが帰った時には、既に夕暮れ時であり、おにぎりの作り方を教えてもらう時間が無くなってしまった・・・・・・。




