酔いどれ千鳥足の舞踏会
月も昇って酒の一杯でも呷ろうと
夜空を見上げりゃフルーツの香りも
星の煽りとそよ風で掻き消される
高い芋焼酎では捨てられないし
しかし叩き付けられた挑戦状を
無下にして無視する程気は長くない
揺らめく怪異が星の下で小躍りする
どうやら私を誘っているらしい
ダンスを毛嫌いしていた妖が
今では共に酔いどれ踊るのだから
まだまだ私の力も舐めたもんじゃない
星が見守る空の下で千鳥足
互いに酔えども心地は良い
最後にゃ酒を酌み交わして
夜が明けるまで呑気に笑う