生きる
口から花が吹きこぼれたり
キータッチの隙間から芽が出たり
そんなあたしの幻想はあたしが亡くした
瞬間竜があたしの一ミリ離れてないところを飛ぶ
スカートが靡くのも飽きた
あたしがあたしであることにも
一人で歩くのも惨めだから
孤独で無いふりは昔から得意だった
あたしの目にしか見えないあたしの同胞
(ただ息を吸って吐いて廻る鼓動も)
(息の動悸で零るる涙も)
(零度の空気に沈む明日も)
(沈んだ先の怪物の胃袋も)
妄想だって解っている
信じてないって思ってる
(骸の先があることも)
(その癖見えない先を恐るることも)
(あなたの癖が愛おしいことも)
(愛が紛い物だってことも)
理解しているふりをする
縋り付くのはもうやめた
石像に祈ってる頭を殴った
黒い血が石像をシャレさせた
頭が痛かった、脳震盪を起こすくらい
フラシュバグだってみんな知らない
あたしの目にしかあたしは見えない
あたしはあたしだってあたししか言えない
それでも幻想に沈んでしまうんだ