微笑むのは天使か悪魔か
始業式が終わり、次の日に続く入学式
昨日は先生と少し揉めそうになっただけだが、流石に2回目となると…
2.入学式
次の日の入学式
友也「昨日も似たような話してなかったか?」
連「…新入生は聞いてないしな」
校長の話が再び炸裂している
友也「それにしても、今年の新入生はレベル高いな」
連「基本的に皆発育が良さそうでなにより」
友也「ロリっ子がいないからって拗ねんなよ」
連「拗ねてねーよ!」
人数が少ないってことは、偶然関わるようなことも期待できそうにないな
友也「ところで妹ちゃんはどれ?」
連「んー、組とか聞いてないしな」
友也「そっか、後でちゃんと紹介しろよ!」
連「はいはい…」
眠いし、小さい子少ないし退屈だ…
俺はそっと目を閉じた
………
友也「おい、連?」
んぁ?寝てしまってたのか…
連「今何時だ?」
友也「回りみれば分かるだろ…」
見渡してみると、俺らのパイプ椅子以外全て撤収されていた
連「…は?はあぁぁぁ!!」
友也「俺たち、後でどやされるな」
連「起こしてくれたっていいのに…」
スマホを見てみると12時を回っていたので、恐らくホームルームも終わってるだろう
瑠美「あんた達、やっと起きたの?」
連「なんで起こさないんだ…」
瑠美「え?面白そうだったから♪」
今話してるこいつは、生徒会長の中林瑠美
恐らく、他の椅子は生徒会が既に片付け済みなんだろう
麗美「お兄さん…、椅子…失礼しますね」
連「あ、あぁ、悪いな」
この子は瑠美の双子の妹、確か会計をやってたな
連「麗美ちゃんも起こしてくれればいいのに…」
麗美「え?でも、気持ちよさそうに寝てたから邪魔しちゃ悪いと思って…」
連「その優しさは嬉しいんだけど、もっと別の場所で見せてくれ」
麗美「努力しますね、お兄さん♪」
素直だけど、天然というか根本的なところが姉と同じというか…
友也「中林姉妹はどっちもいじめっ子だよな」
連「麗美ちゃんの方はともかく、瑠美は確実だな」
瑠美「ちょっと、あんた達何か失礼なこと考えてるんじゃないでしょうね」
連「それより、先生達は俺らのこと何か言ってたか?」
瑠美「うん♪1週間2人で掃除当番だって」
くそ、こいつら確信犯だな
麗美「お兄さんと峰町くん2人だと大変なら…、私も手伝いましょうか?」
連「いや、麗美ちゃんは生徒会の方優先してくれ」
友也「妹ちゃんの方にあまり手間かけると姉が怖いしね」
瑠美「あぁ?どうしてもっていうなら手伝っても良かったけど?」
連「…瑠美、お願いできるか?」
友也「姉様!どうか」
瑠美「土・下・座♡」
連「はい土下座」
俺はすでに座り体勢に入っていた友也の背中を踏みつける
瑠美「よろしい!麗美、一緒に手伝いましょ」
麗美「うん!頑張ろうね」
連「良かったな、お前の土下座のおかげで助っ人2人ゲットだぜ!」
友也「なんで俺だけ土下座させられてんのー!!」
まぁ、そんなこんなで2年になっても楽しい生活になりそうで何よりだ