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吸血鬼の冒険録  作者: ノア
第一章 聖女の葛藤
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終決

 さて少し遡りわたしは戦闘について語りましょう。


 聖騎士の前に飛び出たわたしに反応した聖騎士達は剣を振るうもわたしは全てを受け止めていきます。

 受け止め、受け止め次第に聖騎士は業を煮やしたのか剣筋が荒くなってきました。


 グランが強いと言っていたので期待していたのですが拍子抜けでしたね。

 会った時のグランよりも全然弱いですよ、まあ三人で連携も取れているので昔のグラン一人よりも強いですが今なら余裕でグランが勝ちますね。

 

「じゃあサクッと終わりにしますかね」

 

 実力は把握できましたし無駄に時間をかける必要もありませんね。

 わたしは一瞬で鉤爪を出し首を切り裂いていきます。


「グハッ」

「せめて一人くらいガードしてくださいよ全く」


 ドサッドサッっと聖騎士の死体が床に倒れたのでそこに座り血を舐めながらアリスを観戦することにしました。

 

「ああ聖騎士の血って案外美味しいんですね」


 やっぱり強いと美味しんでしょうかね?

 何気に人間の血は初めてでしたが悪いもんでもありません、獣よりも美味しいでうよ。


 そんなこんなでペロペロしながら観戦していたらアリスに言われたのでわたしも使徒戦に参加ですよ。



「アリス陽動お願いします、わたしが援護します!」

「わかりました 七節 疾風」


 わたしの言葉によりアリスがものすごい速さで使徒へ迫りました。

 うまく陽動できアリスは一対ニで対応しています。


 男の攻撃を避け、女に攻撃する。

 一箇所に固まったようですね、ならわたしも参戦するとしますかね。


「行きます、咎人『ヘイス』」

「えっ?」

「はっ?」

「何っ?」


 頭上に出現した無数の短剣が三人へと降り注ぐ。

各々回避するが無数の降り注ぐ短剣を全て避けることは出来ず致命的なもの以外は無視する者に短剣を掴んで防ぐ者、体に刺しながらも無視する者……全員間違えましたね。


「体が動かないだと」

「やられた」


咎人『ヘイス』自体は特に鋭さが増してる訳ではないので大きな傷は少ないようですが、咎人『ヘイス』ではかすり傷だけで致命傷になり得ますからね。

必死に動こうとしてもわたしが許可しない限り動くことは叶わないんですよ。


でも動き的にアリスに気を取られてなければ二人とも避けていたでしょうね。

そんな立役者のアリスがジト目でこちらを睨んでますね。なぜでしょう?


「フェイス、何でわたしまで巻き込むんですか!一言言ってくれれば避けれましたのに!」

「だって言ったら向こうも避けられちゃうじゃん、これ初見殺し感強いし」

「はーもういいですよ、取り敢えず解放してください。できますよね?」

「勿論」


パチンッ


指を鳴らしアリスを解放します。

立ち上がったアリスは体を動かし確認して回復魔法を使用したようです。


「もう、服がボロボロになったたじゃない。それにしても今のは鮮血武器ブラッドウェポン……フェイスあなた吸血鬼だったんですね」

「そうですよ、わたしは特徴がかなり薄いみたいで昔にも言われましたね」

「吸血鬼自体只でさえ普通にしていれば人間と見分けがつきずらい種族ですのに、フェイスは僅かな特徴もありませんからね」


その特徴が少ないおかげで変装する必要がないので良いのですけどね。

それに吸血鬼の力が使えない訳でもありませんからむしろお得ですよ。


「それよりも向こうの人達どうするの?」

「そうですねー折角生け捕りにできたんですから有効に利用しませんとね」

「クソが」

「ふざけるなよ!」


 必死に暴れようとしても無駄ですよ、咎人『ヘイス』の能力は拘束ではなく自由を奪うですから力尽くでどうにかなる訳がありません。

 

「フェイスこの能力はいつまで持つんですか?早く拘束しておいた方が良いですかね」

「んっ?ずっとだよわたしが解除するまではね。まあもしかしたら解ける魔法や能力があるかもしれないけど」

「はぁぁ!?

 なんですかその能力、反則ですよ!」

「反則って言われてもなー」


 仕方ないじゃないですかわたしのメインウェポンなんですから。


「なら、あのままフェイスが解除しなかったらわたし寝たきりになっていたということですか……

 なんて物を味方に使うんでうか!」

「ほら、アリスごとやらないと向こうにバレちゃうから、それにすぐ解除する予定だったし」

「そういうんじゃないですよ、危険な技を味方に当てずにする方法を考えてください」

「ごめんって次から気をつけるよ」


 頬を膨らませて怒るアリスを宥めて使徒の話を再開します。


「とりあえず牢にでも連れて行ってもらいますか、どうせ身動きがとれないなら神殿騎士だけで大丈夫でしょうしわたしは事後処理にしないといけませんし」

「ねえ連れて行く前に血吸っていいよね?」

「良いですよ。ですが殺したり眷属したりするのはやめてくださいね」

「分かってるって」


 さあて、どちらを吸いますかね。

 まあ男と女なら女からもらいますか。


「やっやめろ!」

「いっただきま~す」


 ガブリッ!


 嫌がる女の首筋に一気に齧り付き血を吸い出します。

 サラッとした味わいの中にも深い味わい……物凄く美味しいですね!使徒の血サイコーです。


 吸血行為は女が貧血で倒れるまで続きました。

一ヶ月連続更新いけました~!

読んでくれる人がいると意欲がわきますよね、毎日総合評価が上がっていくのがかなりうれしいです。


これからも読んでくれると嬉しいです。

ありがとうございます!


ちなみに次回はグランの方を書く予定ですお楽しみに!

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