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吸血鬼の冒険録  作者: ノア
第一章 聖女の葛藤
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盗難

「ふぁぁあ、おはようグラン今どのくらいですか?」

「大体昼過ぎってとこだな」


 起きると部屋の隅で剣の手入れをしているグランに訪ねました。

 そうですか夕方でないだけマシですか、人間の街で昼夜逆転生活は勿体無いですからね。


 ベットから這い出て思いっきり伸びます。 

 んー、朝起きてからのこの伸びがたまらなく気持ちいですよね。


「はー、姫昨日恥じらいを持ってくれって言っただろ何でそんな服なんだよ」


 おかしいでしょうか?

 今のわたしの服はいたって普通のピンクのネグリジェですし……あれですかピンク色がダメなんですね。そうグランに言うと怒られていましました。


「そういう薄い服を異性の前で着るなって言っているんだ。ネグリジェなら普通は一人の時か男女の仲の奴がそういう時着るもんだぞじゃなければ同性同士だってそう着ないぞ」

「へーそうなんですか」


 仕方ありませんね今度から普通のパジャマでも買って着ましょうか。

 全くうるさいんですからグランは。


「それで今日は狩りにいかないんですか?」

「ああ、大分昨日で落ち着いたし今日は姫に付き合うぜ」


 布団の中でネグリジェを脱いで昨日のワンピースではなくいつもの服を作り出し着替えます。

 気に入ってますが洗濯せずに2日続けて着るのはダメです。


 そういえば洗濯はどうするのでしょう?洗濯板ですかね。

 グランに聞くと庶民は手洗いが基本みたいですけど最近は洗濯用の魔導具がちょこちょこ出始めたみたいなので裕福な人は買っているそうです。まんま洗濯機ですね。

 旅のわたしは川などで手洗いですね。


「姫、食事はどうするこの宿の食事にでもするか?」

「グランは朝はここですよね美味しかったですか?」

「なんというか良くも悪くも普通だったな宿の値段の割にはうまかったかな」


 それなら外での食事にしようと言いわたしたちは宿のチェックアウトをして昨日の酒場に向かうことにしました。

 お金はあるのでもっと高級な宿に変更しますよ。



「らっしゃい、おお嬢ちゃん二日酔いはなさそうだなほんと強いんだな。今日は連れと一緒か」

「ええパパです、美味しかったんでまた来ましたオススメをお願いします。パパはどうします?」

「俺もオススメを頼む」

「父親だったのか……わかったぜ今日はいい牛肉が手に入ったんでな豪快にステーキにしたぜ」


 そうですかステーキは贅沢の代名詞ですし楽しみですね。

 暫く待って出てきたのは三センチはある厚切りのステーキで鉄板からジュージュー鳴っている音と香ばしいタレの香りが食欲を駆り立ててきます。


「美味しいですねやっぱり厚切りのステーキを頬張ると美味しさ倍増です」

「この酸味のあるタレがまた食欲を増してくるな」


 ほんとに美味しいものは人を幸せにするんですね。


「うまかったな姫はここで飲んでたのかいいとこ見つけたな」

「ええチンピラに感謝ですね」

「チンピラ?」


 ステーキを堪能したわたしたちは次にお金を受け取りにオックス商会に向かいました。

 

「いらっしゃいませー、あっ!?直ぐに会長に知らせますのでこちらにお願いします」

「おっけー」


 昨日の女性の店員に案内され同じ部屋へと通されました。

 暫く待っているとオックスさんが何やら深刻な顔をしてやってきました。どうしたんでしょう?


「フェイスさん大変申し訳ない昨日何者かに世界樹の葉と枝が盗まれてしまいました。こちらのミスですのでお金の方は勿論お支払しますがゴロン商会にダメージを与えることはできそうにありません」

「えっ」


 盗まれた?巫山戯ないでくださいよリノア一部にそのような冒涜許せません。

 あれは旅の資金用にリノアがくれた大切なものですなのにそお盗むなんて後悔させてやります。


「誰がやったか心当たりはないの?」

「予想はできますまず間違いなくゴロン商会の者でしょうですが証拠がありません」

「ホントですか」

「ええやはりあちらもこちらを敵視していますから情報を集めているでしょうし何よりコチラが掴んだ情報では有力者相手に世界樹の葉と枝を売ろうとしているみたいで」

「へー」

「っつ!?」


 ああ少し殺気が漏れてしまったようですね、オックスさんが顔から汗をダラダラ流しながら固まってしまいましたよ。

 ですがこれが怒らずに要られますかリノアの一部をただ盗むだけでなく利用するとは……絶対殺します。


「グラン直ぐにゴロン商会について調べて世界樹の葉と枝の売先を調べなさい多少手荒くなっても仕方ありませんゴロン商会はわたしが潰します」

「了解した」


 わたしの命令に直ぐ様グランは部屋から出て実行しに行きました。

 潰しますこの街での撤退とか生ぬるいことではなくあのクソ親父必ず殺してやります。


「今は用事があるからお金は後で良いやそれに世界樹の葉と枝は確実に取り返してあげる。でもその過程に何があったかは気にしちゃだめだよ」

「はっはい」

「うんじゃあ後でね」


 そしてわたしもオックス商会をあとにしゴロン商会への侵入を決行します。

 絶対許しません。


そろそろ話を進めていこうと思います。

そして毎日更新疲れました。

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