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吸血鬼の冒険録  作者: ノア
序章 吸血姫と世界樹
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旅の始まり

「無伝 アインクラウ」

「王伝 ル・テリエル」

 

 グランの音速の抜刀が横から迫って来るのでその剣筋にわたしの剣を添え軌道を僅かに変えつつその力を利用し斬りかかります。

 が、寸前のとこで回避され試合は終了です。


「やっぱり同格以上の相手と戦っていると成長を実感できるな、ここに来る前だったらいつだか覚えてねえや」

「わたしも毎日にのように戦ってるから成長を実感できるよ」


 今回は剣技対決でしたがなんでもありの戦いなども頻繁にしたおかげでかなり戦闘経験が詰めたのでよかったです。

 

 グランを眷属にしてから早数年、準備するとか言いつつ今だにリノアとともにいます。

 ですがさすがにそろそろ行こうと考えこの模擬戦を最後に出ていく決心をしたのです。


「これからフェイス達がいなくなると寂しくなるわね、とわいえフェイスが来るまでは何百年も一人だったのだから元に戻るだけだけどね」

「リノア……」

「そんな顔しなくても平気よどうせ数年したら戻ってくる予定なのでしょう、わたしは暫くゆっくりと寝て待ってるわよ。次は配下にでもした人を連れてきなさいよ歓迎した上げるから」


 昔リノアが言った国を作るは無理にしても賑やかに過ごせるだけの人数が集まれば良いのですが変な人を入れるのは嫌ですから見極めは肝心ですね。


「うん、リノアが驚くくらい連れてきた上げるよそして老後はゆっくりここで過ごすよ」

「老後って……フェイスは吸血鬼なんだからいつになるのやら」


そういえば吸血鬼の寿命ってどれくらいなのでしょう寿命がないという訳ではないと思いますが人より遥かに長いことは確かですからね人生設計に関わることなので早めに知っとくべきですねリノアもグランも知らないようですし。

てかわたしの年齢はいくつなのでしょう生まれたてな訳がないですしかといって数百年とは思いたくないし、よしとりあえずは見た目の年齢で16くらいでいいでしょうこれなら人間の中でも普通でしょうし。


「でも必ず戻って来ますから」

「信じてるわよ、でも死ぬんじゃないわよ危なくなったら逃げなさい確かにフェイスは強いはでも世界は広いんだからあなた以上の怪物がいるはず、いえ確実にいるわだから逃げなさい。安心しなさい世界のすべてがあなたの敵になってもわたしが守ってあげるは最悪お母さんに頼めばなんとかなるだろうし、わたしたちに甘いからお母さんは」


リノアからの頼もしい一言が心に響きました。いざなにかをする前に後ろに頼もしい人がいるとこうも安心できるものなのですね。

少し残っていた心配、この世界のことを知らない恐怖がありましたがもうし心配ありませんね。リノアはもちろんグランやアルスがわたしにはいるのですから。


でもリノア……わたしは守られるだけでは満足しませんよ。いつかリノアから頼られるくらいに強く大きくなって見せます。

ここに戻ってきたときわたしの成長でも驚かせてあげますから待っていなさい。


「いい目ねきれいよ、これなら心配いらないわねフェイスはなにか心に決めた譲れない思いがあるのでしょうそういう人は強いものよちゃんと引くことができるからその思いに矛盾しない限り、そしてその矛盾した思いならわたしには止める権利は無いもの。

だからわたしはフェイスにこれを捧げるわ」


そしてゆっくりわたしに近づきそっと額にキスをした。

体全体に心地よい暖かさが巡りとてつもない安心感と共にリノアとの絆を感じ取れた。


「これは加護よ、エルフや精霊を介した半端な加護じゃなくて正真正銘の世界樹リノアの加護。前に世界樹の実を賜った勇者ですらわたしの兄妹から加護をされることはなかったわ。だけどわたしはフェイスに渡すは、この加護さえあれば世界樹の名代を名乗れるわそうすれば権力は申し分ないでしょそれに排他的なエルフの里ですら歓迎されるはずよ」

「ありがとうリノア」

「フェイス頑張りなさいよ、わたしの加護が意味を成さないくらいに成長しなさい」


ええいつか必ずこの加護が意味を成さないくらい強くなってリノアと同じ位置に立ってみせます。

加護は上の者から下の者に下すものすなわちリノアの隣に立つにはわたしが格を上げるしかないのです。


「姫、準備は終わったいつでもいけるぜ」

「そうですか」


 必要な旅支度はグランがしてくれたのでそろそろいける準備が整ったようなので最後に伝えます。


「リノア、あなたに会えたことには感謝してます。だからいつかこの借りは必ず返すから待っててね」

「期待して待っているわよ。さあ行ってらっしゃい世界は広いわあなたの知らないことが多くあるわ、だから出来る限り楽しみなさい」

「行ってきます。いくよグラン」


 背中から黒い羽を生やし浮かび上がります。吸血鬼なので飛ぶことができると知ったのは最近のことです。

 浮かび上がった状態でグランを掴み山脈目指しゆっくり飛んでいきます。小さいリノアはすぐに見えなくなってしまいましたが最後まで手を降ってるのが見えました。

 それに小さいリノアは見えなくなっても世界樹は常に見えている。だから寂しさはありません。


 ここからわしたちの冒険は始まったのです。


ここで序章部分が終了しました!

見切り発車で書き始めたのですがこの先の終わりまでの展開が大分形になってきたのでもしかしたら途中でタイトルが変更いなったり序盤の矛盾点修正があるかもしれませんが、これからも楽しんでくれると嬉しいです。



できるだけエタらないよう頑張ります。

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