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8.新しい防具

「さてと・・・ナタと合流しないとな・・・」

フレンド登録のせいで忘れそうになっていたが、篠田とレベル上げに行く約束をしていたので、俺はナタのいる広場に向かった。



「お、やっときたか」

どうやら少し待たせてしまったようだ。

ナタは昨日と違う装備をしていて、更に頑丈そうな見た目に変わっていた。


「すまんな・・・てか、お前、家帰ってすぐにアルカディアにログインしただろ」

装備だけ変わってるなら、昨日のうちに買ってたか、ちょっと前に購入したかもしれなかったが、ナタのレベルが6になっていることから夕食前からログインしてたに違いなかった。



「いやー、昨日早めに落ちたから周りに置いてかれそうでな」

篠田はこういうオンラインゲームだと周りとの差を結構気にする奴だった。

逆に、俺はあまり気にするタイプではない・・・と思う。どうせ廃人勢とかには負けるんだし気にしてもしょうがないというのが俺の考えだった。


「まぁ、お前が強いほうが俺も助かるしな」

まぁ助かるというより、俺一人だと雑魚にすら簡単に殴り殺されるから、組んでもらわないとそもそもレベル上げができん。


「で、今日は・・・」

と、俺は今の自分が初期装備のまんまだということに気がついた。

せっかく、防具を買ったのに装備するのを忘れてたのだ。


「そういや俺、防具を買ったのを忘れてたわ」

俺は昨日の黒蛙シリーズを取り出す。

俺はメニュー画面呼び出し、装備を変えていく。ちゃんとwikiで学んできたからいきなりここで着替えようとするような痴女プレイはしなくてすんだ。


「はぁーー・・・なんでこういうところはリアルじゃないんだ・・・」

ナタは俺が今までに聞いた中で一番のため息をついた。

こいつ外見が良ければ、中身は気にしないのか?

つか、装備することをリアルみたいにしたらこのゲームがR18になるぞ、多分。


「こ、これは・・・」

俺が購入した黒蛙シリーズだったが、実際に装備してみると結構恥ずかしかった。

なんというか・・・いや、紛うことなきゴスロリだった。

そういや、手袋は見たけど服とブーツは全く見てなかったな・・・。

蛙の皮で出来ているとは思えなかった。

また、ご丁寧にニーソ・・・いやこれはニーハイか?・・・まぁそんなものまで完備されていた。


「・・・これ、魔物の素材で出来てるんだよな・・・?」

「あー・・・多分錬金とかじゃないか?鍛冶とかやってるやつだと錬金も取る奴が多い気がするぞ」

俺が疑問を口にすると、ナタが答えてくれた。

錬金・・・俺も持っているスキルだったはずだ、まだ一回も使ってないが。


「たしか、魔物の素材が持つ性能を絹や布に移すこともできるって、俺のフレンドがβテストの時に言ってた気がする。」

「なるほど・・・確かにそうじゃないと硬い魔物の素材とかを軽装備に使うのが難しくなるしな、結構奥が深いんだな」

特定のアイテムをいれることで別のアイテムを作るだけのスキルだと思っていたが、こんな使い方もあるのか。


「そんじゃ、防具もしっかり装備出来たことだし、次は昨日よりも強いエネミーが出る所でレベル上げようぜ」

「そうだな、まぁバフは任せておけ、バフはな」

バフしかできないけどな!


俺はナタとパーティを組み、ナタに付いて行った。





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