22.5 (ナタ視点)
ミリア視点かナタ視点かをサイコロ先生に任せた結果ナタになりました(ちょっと短めです)
「ギョアーーー!」
「おっと!そらお返しだ!」
俺はミリアと共にギルマン・ランサーと戦闘している。
この前のレベルアップで相手の攻撃を受けてから攻撃すると威力が上がるパッシブスキルを覚えたのでわざと盾で度々受け止めつつ、反撃していた。
βテスト以前の時はクラスを設定できないことに不安しか無かったが、この戦闘スタイルは俺にピッタリなので問題はなかった。
「2体目ーーー!!!?」
俺たちがギルマンを経験値にするべく斬り合っていると後ろから悲鳴が聞こえてきた。
顔だけ後ろを向けると、クリスが水面から出現したエネミーに襲われているようだ。
あいつ、マジで小説とかゲームの姫のごとく狙われまくるな・・・中身男なのに。
「ミリア!クリスの方に・・・」
俺がミリアに向かってクリスの援護に向かわせようとした。
俺では足が遅すぎるし、ミリアはスピードがある上に、ここの地形に慣れてるようだし大丈夫だろう。
だが、無情にも言い切る前に後ろから「どぼん」という音が聞こえてきてしまった。
再び振り向くとクリスの姿がなく、代わりに水面が大きく揺れていた。
「まさかノックバックで落ちたのか!?」
どうやら、相手の攻撃でノックバックが発生し、クリスが湖に落とされてしまったようだ。
ノックバックは敵の攻撃を受けた時に後ろに下がってしまうことだ。
俺はたいていの攻撃を受けてもノックバックしないが、クリスはこのゲーム最低レベルの紙装甲だ、ノックバックはほぼ確実に発生するだろう。
魚人系のエネミーはパワプルな奴が多いので、そんな奴の攻撃をたとえクリスが防御しようが元々の防御力が死んでるので、ほぼ間違いなくかなりのノックバックを受けたはず、足場も移動できるくらいには広いが余裕が有るわけでもない。
クリスが落ちるのも無理はなかった。
「えっと、どうする?」
「・・・・・助けに行く」
とりあえずギルマンを倒した俺達だがクリスが浮き上がってくる様子がない。
パーティ情報を確認するが、まだクリスのHPはまだ残っているので、窒息したり、エネミーに倒されたわけではなさそうだ。
この状況に対し、俺はミリアに相談するが、ミリアは助けに行くようだ。
「確かにデスペナルティが厳しいゲームだしな・・・」
俺もクリスを助けに行くことには賛成だ。
このゲームはデスペナルティが非常に厳しいので一度死ぬと今日の狩りには参加するのが厳しくなるだろう。
「私は行くからね」
俺がそんなことを考えていると、ミリアが湖に飛び込んだ。
俺のことを少しくらい待ってくれてもいいだろうに・・・。
猫なのに水が平気なようだ、我慢してるだけかもしれないが。
ミリアは潜ってクリスを捜索するようだ。
なんというか・・・ミリアは妙にクリスと仲がいいというべきか、妙に優しい気がするんだよな・・・。
逆に俺とミリアはそこまで良くはない、嫌われるようなことをしただろうか?
「よし・・・俺も行くか!」
俺もわざわざ友人を見捨てるような真似はしない、俺は意を決しておもいっきり飛び込もうとジャンプした。
と同時にミリアが浮上してきた、そして・・・・
「・・・泳げるの?」
と俺に一言言ってきた。
「・・・あ」
俺は『空中で』ミリアの言いたいことを瞬時に理解した。
ミリアは軽装備の中でも軽めの装備をしている。
だからこそ、泳ぐことができるのだろう。
しかし俺は重装備・・・文字通り「重い」装備をしている・・・。
つまり
「ぶくぶくぶく・・・」
沈んでいくしか無かった。




