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【竜の巫女と神器の紋章】  作者: りゅうけい
第1章〜神器の紋章〜
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第1章 3話 銀髪の少女

グレイグ

よーし、船の生活も終わりだ!


ソール

もうすぐローザリアにつくのか?


グレイグ

ああ、もうすぐだ。


で、お前さん、ローザリアで用事が済んだらどうするんだ?


アテは何かあるのか?


ソール

いや、特にねえ。


ぶっちゃけ、どうしようかと思ってたところだ・・・。


グレイグ

そうか・・・。


じゃあいっちょ見てみるか?


ソール

ん?


何を?


グレイグ

神器だよ神器。


7神器の一つ・・・。


「弦と矢がない弓を」



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


ソール

え?


神器が見れるの?


その弓の神器って、誰でも見れるモンなのか?


グレイグ

いや、誰でもってわけじゃねえ。


が、見れる。


見せてやるよ!


神器を!


ソール

おいおいおい、マジかよ?

だいたい何でグレイグがそんなこと言えるんだ?


関係あるのか?


神器と・・・。


グレイグ

はっはっは、関係あるといえば関係ある。


ま、もっとも俺も実際にはまだ見たことはねえがな・・・。


ソール

はぁ?


じゃあ何でそんなこと言えるんだよ、、、。


グレイグ

関係者だって言ったろ!


ま、とにかく見させてやることはできるんだが、、、。


で、どうなんだ?


見たいのか?

見たくないのか?


ソール

そ、そりゃあ見たいけどよ、、、。


でも、ヤバイことは勘弁だぜ。


グレイグ

はっはっは。


心配すんな。


よーし、じゃあ決まりだ。


お、見えてきたぜ。


ローザリア王国だ。



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



グレイグ

とりあえずは、お前さんの用事が終わってからだな。


俺もその間に準備しておく。


で、その用事はすぐ終わるのか?


ソール

あ、ああ。


届けるだけだからな。


すぐに終わる。


グレイグ

そうか!


じゃあ、夜に落ち合うとするか。


夜になったらこのお店に来てくれ。


ソール

わ、わかったけどよ、、、。


本当に怪しくないんだよな?


やばくないんだよな?


グレイグ

はっはっは。


お前さんも心配性だな。


大丈夫だって言ってるだろ。


じゃあ、夜にまたな!


そう言ってグレイグは街へと消えていった・・・。


ソール

本当に信じていいのか?

ま、悪い奴じゃなさそうだし、とりあえず話だけでも聞いてみるか・・・。


と、それよりも、じじいの届け物をさっさと届けてからだ。


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・



ソール

えーと、ここだな。


じじいの娘のリーザさんの家は。


「リーザさーん。いますかー?』


俺だー。ソールです。


じじいからの預かり物を持ってきました。


リーザさん、いますかー?


老人の娘・リーザ

はいはーい。


あら、ソールちゃん。


久しぶり。

しばらく見ないうちに大きくなったわね。


ソール

久しぶりっす。


って、あいからず見た目若いっすね。


リーザ

あら、ヤダ、ソールちゃん。


いつの間にそんなこと言うようになったの?


全くもう、正直なんだから・・・。


で、今日はわざわざどうしたの?


ソール

じじいからこれを届けてくれって頼まれて・・・。


リーザ

お父さんから?


わざわざありがとう。


ずっと前から頼んでたのよ。

助かったわ。


ソール

あ、あとこの手紙も。


リーザ

あら、お手紙も?

確かに受け取ったわ。


ところでソールちゃん。


このあとどうするの?

すぐに島に帰っちゃうの?


ソール

あ、いや、すぐには帰らない予定です。


色々事情がありまして・・・。


リーザ

あら、そうなの?

住むところは決まってるの?


もしまだ決まってないのなら、しばらくはこの家にいてもいいわよ?


ソール

い、いや、それは悪いっす。

自分でなんとかしますから大丈夫です。


リーザ

あら、そう?

もし困ったことがあったらいつでも来てちょうだいね。


遠慮はいらないわ。


ソール

はい、その時はよろしくっす。


じゃあ俺はこれで!


リーザ

今日はありがとう。


またね、ソールちゃん。



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



ソール

ふぅ。


とりあえず用事は終わったけど、夜までどうっすかな。


することねえな。


せっかくだし、街でも見てみるか。


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


うーん。


一通り見たけど、つまらん。。。


まだ時間はあるな。


こう建物ばかりだと落ち着かないし、どこかにモンスターでもいないかな・・・。


いるわけないよな・・・。


お、あっちに山が見えるぞ?


森とかありそうだな。


夜まで森で昼寝でもすっかな・・・。


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


うん、なかなか広い森だな。


街にもすぐに出れるし。


どこか良い場所はないかな・・・。


お、泉があるじゃねえか。


よし、あそこで寝るとするか・・・。


ん?


なんだこれ?


服?


し、下着もあるぞ?


な、なんだ?


誰かいるのか?


ソールが木々の間から泉を見ると、そこには木漏れ日の中の光に照らされた、銀髪の少女の姿があった。


ソールはつい見とれてしまった、


その豊満なバスト、くびれたウエスト、肉好きのいい太ももとヒップ、


そして、見たことがある紋章に・・・。


ガサっ!!!


銀髪の少女

きゃあ、、、。


誰?

誰かいるの?


ソール

う、うわぁ・・・。


ソールはおもわず声をあげた・・・。


銀髪の少女

少女は恥ずかしさで照れながら、あなた誰?


なんでここにいるの?


ここをどこだと思ってるの?


ソール

え、えーと。


森の中をふらついていたら、泉があったから昼寝しようとして、、、。


そ、その、ノゾクつもりは全然なかったんだ。


これまじ!


本当!


今のは偶然の事故。


見れたのはラッキーだったけど。。。


銀髪の少女

え?


よく聞こえなかったわ。


ところで、あなた、誰?


その様子じゃ、ローザリアの者じゃないみたいね。


ソール

あ、ああ。


俺はリーガス島のモンなんだけど・・・。


そ、それよりも、


目のやり場に困るので、ふ、服を着てもらえないかな・・・?


銀髪の少女

かぁぁぁ・・・。


ジロジロ見ないでよ!


全く。


いい?

ここは私有地なの。


勝手に入ったらダメなの!

森の入り口の看板を見なかったの?


ソール

か、看板?


そんなのあったのか・・・。


知らなかった・・・。


わ、悪かった。。。


銀髪の少女

もういいわ。


もう今度からは入っちゃダメよ。


それと・・・。


さっき見たことは忘れなさい!


ソール

わ、忘れろって?


何を?


銀髪の少女

か、カラダに決まってるでしょ?


み、見たんでしょ?


私のカラダ・・・・・。

男の人に見られたのは初めてなんだから。


いい?


忘れなさい。


そして誰にも言っちゃダメよ!


ソール

わ、わかった。


誰にも言わない。


言わないよ。


で、でも、忘れることは多分・・・。


銀髪の少女

何?


何か言った?


ソール

い、いや、何でもない・・・


と、その時、木々の間から複数の矢が銀髪の少女に目掛けて襲いかかった・・・。


銀髪の少女

きゃあ・・・、


キィン、キィン、キィン。


ソールはとっさに矢を弾いた。


ソール

・・・。


気配が感じられない・・・。

いったいどこから・・・?


銀髪の少女

あ、ありがとう・・・。


ソール

ああ、ま、これで勝手に森に入ったことはチャラってことで。


ここにいると危険そうだな。


あんたも森を出た方が良いな。


俺がしばらくここにいるから、安全な場所まで早く行きな。


で、無事安全を確認したら俺もとっとと出るからよ。


銀髪の少女

そうするわ。


あなたのお名前は?


ソール

おっと!


お互い名前は、もし今度会った時にな。


ほら、さっさと行きな。


また狙われるかもしれないぞ。


そうして銀髪の少女は美しい髪をなびかせながら森から出て行った。。。




☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


ー夜ー


ソール

そういえば、時間とか聞いてなかったな・・・。


もういるかな、、、。


とりあえず行ってみるか・・・。


えーと、ここのお店だな。


ソールは店の中を覗いてみると・・・。


グレイグ

おー、ソール。


こっちだこっち・・・。


早く来いよ。


乾杯するぞ!


ソール

相変わらずだな、グレイグは・・・。


グレイグ

おーい、マスター!

じゃんじゃん持ってきてくれ!


マスター

なんだ、グレイグ。


お前さんが連れを連れてくるなんて珍しいじゃねえか。


グレイグ

こいつはソールってんだ。


ま、俺っちの同志って感じだな。


ソール

おい、いつから俺は同志になったんだよ・・・。


グレイグ

なんだぁ、ツレネェこと言うなよ。


さ、とりあえず食べようぜ。


そして、じゃんじゃん飲もうぜ!!!!!


ソール

いや、俺は飲まねえよ。


で、グレイグ、例の話はどうなんだ?


グレイグ

あ?


例の話?


ああ、あれか。


神器の話ね・・・。


ソール

おいおいおい、大丈夫か?


まさか忘れてたんじゃないだろうな。


グレイグ

大丈夫だよ、心配するなって言ってるだろ。


明日見せてやるよ。


そして、その効果もな・・・。


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



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