第1章 15話 シャーク・レイ・ドラグーンの巨大戦艦
ソール
よし、じゃあ俺たちが集めちまおうぜ!
神器を!
シャルレシア
神器を集める・・・?
ソール
ああ、神器を集めるんだ!
悪いことに使われるよりも、いいだろ・・・?
な、決まりだ!
リリア
「ふふ、ソールは本当に楽しい人ね」
神器の話に盛り上がりながら、ソール達は港へと向かったのだった・・・。
そして港に着いたソール達の前に現れたのは、想像以上の大きな船だった・・・。
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ソール
「で、でけぇ・・・。」
「なんだ・・・?」
「この船は・・・。」
リリア
「ふふ、これが私達の船であり、国であり、家でもある、レイディ・シャーク号よ!」
シャルレシア
「す、すごいわね・・・。こんな船、初めて見たわ・・・。」
ソール
まるで戦艦だぜ・・・。
リリア
戦艦よ。このレイディ・シャーク号は、本来は戦いのために作られた船なの。今は戦いに使うことはあまりないかもしれないけど、いざとなったら各国が保有する軍隊の船にも決して引けは取らないわ。
ソール
すげぇ・・・。
ん?
ということは、デビル・レイサーとかもこんな船を持ってるのか・・・?
リリア
ええ、持ってるわよ。
戦艦と呼べるこの規模の船を持ってるのは、私たちシャーク・レイ・ドラグーンの他に、デビル・レイサーと、海賊連合に所属している海賊の二つが持ってるわ。どれも強力よ・・・。
ソール達が船に驚いていると・・・
ドール
「街くだびれましたぜ・・・!総領!」
リリア
「ドール・・・。船を見張ってくれていてありがとう。助かったわ」
ドール
「なぁーに、心配無用でさぁ。総領の留守を預かるのがオイらの役割ですぜ。」
ところで・・・
そちらの方々は・・・?
リリア
ソールとシャルレシアよ。
「ロサーダの街で知り合ったの。」
ドール
「おお、そうでしたかぁ」
リリア
こちらはドール。シャーク・レイ・ドラグーンの副総領を務めてるわ。ドールはお父さんとは小さい時から一緒で、ずっとシャーク・レイ・ドラグーンを支えてきたの。私が総領としてなんとかやってこれてるのも、ドールがいるおかげなのよ。
ドール
そういえば、風の噂で聞いたんですが、ローザリアが何者かに襲撃されて城が陥落したとか・・・。女王陛下はその後、姿を目撃されたとの噂もありますが、お姫様は未だ分かっていないとか・・・。
シャルレシア
え?女王の姿が・・・?
よかったわ・・・。お母様も無事で・・・。
リリア
ドール。そのお姫様がこのシャルレシアよ!
ドール
おお?そうでしたか・・・。どおりで気品があるお方だと思ってましたぜ。
リリア
ソールとシャルレシアは、しばらく私たちと一緒に同行するから、よろしく頼むわよ。
ドール
「任せておくんなせぇ」
それで、これからどうするんで?
リリア
今後の予定だけど、予定通り次の目的地に向かうわ。ソールとシャルレシアも、近くに何か用があるみたいだから、予定通り先を進みましょう・・・。
さ、いつでも出発できるわ。ソールとシャルレシアも船に乗りましょう・・・。
ソールとシャルレシアは、リリア達の船に乗り込んだ・・・。
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