第1章 14話 消えた神器・・・
謎の集団
「お?ここだな・・・。例の場所ってのは・・・。」
「今度こそ間違いねえだろうな?」
もう何度目かも分からねえぜ、今度こそ本当であってくれよな・・・。
「今度こそ大丈夫だ!」
間違いねぇ。
見ろ?あの警備兵の数を・・・?
あれだけいるとなりゃ、間違いなくここが例の場所だ・・・。
確かに・・・。ありゃあ尋常じゃねぇ数の警備だ・・・。
魔王との戦いで7英雄の一人が使っていたとされる神器の一つって話も、どうやら本当のようだな・・・。
「で、どうするんすか?」
「あ?もちろん強行突破だ!」
こっちは10人・・・。なんとかなるだろう・・・。いや、なんとかするしかないんだよ俺たちは・・・。
「よし、行くぞ!」
警備兵
「ん?な、なんだお前たちは・・・。」
「ぐっ、き、貴様達・・・。何を・・・?」
「う、うわぁ・・・・・。」
警備兵達は謎の集団の襲撃を受け、一人残らず倒されていった・・・。
謎の集団
この先にあるってんだな・・・。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
謎の集団
「おお!これが昔、魔王との戦いで英雄の一人が使っていたとされる神器か・・・。」
「本当に刺さってますね・・・。」
「で、どうしやす?」
予定通りこの剣の周りを、くり抜いて持って行くぞ・・・。
「よし、さっさと取り掛かるぞ!」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
謎の集団
「ご依頼通り、持ってきましたぜ!」
これがご依頼の神器です。
黒装束の集団
・・・・・
「確かに、依頼の品だ・・・。」
謎の集団
「で、約束の褒美だが・・・。」
黒装束の集団
・・・・・
「そこに準備してある・・・。」
「好きなだけ持って行くがよいだろう・・・。」
帰りの船は準備してある・・・。
その船で帰るといいだろう・・・。
それから・・・
このことはもう忘れろ・・・。
そして二度とここへは来ぬことだ・・・。
謎の集団
「俺たちは褒美さえもらえれば文句はねぇ。確かに受け取った・・・。」
それじゃあな・・・。
黒装束の集団
・・・・・
「ああ、気をつけて行くんだぞ。気をつけてな・・・。」
黒装束の集団の不敵な笑みを後ろに謎の集団は去っていった・・・。
謎の集団
「よし、これでこことはおさらばだ・・・。胡散臭い連中だったが褒美もしっかりといただいたし、あとは帰って豪遊と行こうぜ!」
それにしても・・・
こんな島がこの世界にもあったとはな・・・。しかも見ろ?地図にもねえ島がまだたくさんあるぜ・・・。
ま、俺たちにはもう関係ない場所だがな・・・。
「お?あったあった。あの船だ。さ、帰ろうぜ・・・。」
謎の集団が帰ろうとした時、船の上空に大きな火の塊が現れた・・・。
謎の集団
ん?
なんだありゃあ?
でっけえ火の塊があるぜ?
な、なんだ・・・?こっちに向かって落ちてくるぞ・・・!
う、うわぁ・・・・・。
謎の集団が悲鳴をあげる間もなく、火の塊は船を含む辺り一面を飲み込み、跡形もなく周りを消し去った・・・。黒装束の集団の存在を知る者の存在と共に・・・。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★




