表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【竜の巫女と神器の紋章】  作者: 星村 流星
第1章〜神器の紋章〜
13/18

第1章 10話 海の太陽・マール・デ・エル・ソール

リリア

準備はすんだようね。


それじゃあデビル・レイサーを止めにいきましょう!



こうして、リリアとソール達はデビル・レイサーが待つ街へ向かったのだった・・・。



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


リリア

あそこに見えるのがデビル・レーサーが襲撃している街・ロサーダよ。


ソール

おお、こんな遠くからでもやり合ってるのがわかるぜ・・・。


火が燃えてるのか?街が真っ赤に見えるぜ


リリア

デビル・レイサー・・・。


もう好きにはさせないわ・・・!


さ、行きましょう。ロサーダまではもう少しよ。


・・・・・


・・・・・


・・・・・


ソール達はロサーダの街の近くまで来た。ロサーダの街の近くには、デビル・レイサー以外の海賊達の集団が、あちらこちらに待機し、街の中でも海賊同士の争いが激しさを増していた・・・。


ソール

おお、海賊だらけだ!


リリア

「海賊連合よ」


デビル・レイサー以外の海賊は、お互い協力しているの。


海賊の役割は色々だけど、最近は主に国に召し抱えられて、護衛したりが主な役割ね。


海賊連合は複数の海賊の集まりだけど、ちゃんとトップがいるの。連合を取り仕切る人がいないとダメだからね。


今の海賊連合のトップは、通称・海の太陽と言われる海賊・マール・デ・エル・ソールの総領・デューク・ブラッドリーが代表を務めていて、それを補佐する幹部が数名いるわ。


「この街にいる海賊も海賊連合の幹部の一人。」

「海賊連合の幹部・ローデリックよ。」


シャルレシア

海賊って本当にたくさんあるのね、、、。


名前も聞いた事なかったけど、どうしてなのかしら?


リリア

それもそのはずよ。少し前までは海賊を仕切っていたのは、あのデビル・レイサーだったもの・・・。


海賊=デビル・レイサー


国を含めて海賊に関することはすべてデビル・レイサーが関わってから、他の海賊の名前を知らなくて当然だわ。


ソール

それが何で今は海賊連合と対立してるんだ・・・?


リリア

神器よ・・・。


デビル・レイサーは代々、神器を探してきたの。それこそ何代にも渡ってね・・・。


別に神器を探すことは、この世界じゃ不思議なことじゃないわ・・・。英雄の末裔だって代々探してきてるモノだしね。


海賊の中でも、神器に関しての考え方は海賊によって違うわ。特にデビル・レイサーは神器については強い拘りを持ってる・・・。神器に拘るあまり、本来の役割を放棄するようにもなっていったの。


そうやってる内に、だんだん国との関係も悪化するところが出てきたの。当然よね・・・。本来の役割をやらなくなったんだからね・・・。


でも海賊として役割はデビル・レイサーだけがやってたわけではないわ。海賊がお互い協力してやっていた。


でも国はそうは見なかった・・・。


海賊=デビル・レイサーってのは世界の共通認識だったからね・・・。


複数の海賊がいることは知っていても、それは全部デビル・レイサーの子分として世界は認識していたわ。


そこで、このままじゃよくないってことで、デビル・レイサーのやり方から独立した組織を作ることにして、国との関係を修復しようとしたのが、海賊連合ができた経緯よ。


で、デビル・レイサーvs海賊連合って図式ができたってわけね。


シャルレシア

なるほど・・・。

それじゃあ、知らなかったことも納得ね。


ソール

海賊もなかなか大変なんだな・・・。


で、街に着いたわけだけど、どうすんの?なんか中ではもう色々やり合ってて、かなり出遅れた感一杯なんだけど・・・。


リリア

「今、偵察させてるわ・・・。」


「もう少し待ってて頂戴」


ソール

偵察?そんなことしないでよ。


大将をぶっ飛ばせば・・・


ソールがそう言おうとした時、偵察の兵が戻ってきた・・・


リリア

「中はどう?」

「デビル・レイサーの総領・ヴェストレムはいた?」


偵察兵

「へい、ヴェストレムは中央でローデリックとこれから対峙する模様です」


リリア

「そう、わかったわ」

ありがとう。


「さあ、みんな行くよ!」


ヴェストレムは中央にいるわ!


一気に攻めて、ローデリックを援護するのよ!


海賊兵

「ガッテンでぇ」


ソール

よっしゃぁ!


「シャルレシア、俺たちも行こうぜ!」


シャルレシア

「え、えぇ、、、そうね、、、」


ソール

ん?


どうしたんだ・・・?


シャルレシア

「う、うん、、、私、戦ったことがないから、、、す、少しだけ不安なのよ、、、。」


ソール

「なぁーんだ、そんなことか・・・。」

「心配すんな!」

「俺が絶対にお前を守ってやるよ!」


だから行くぞ・・・!


シャルレシア

「う、うん、、、。ありがとう」


ソール

よし、こっちだ・・・!


そう言ってソールはシャルレシアを連れて街の中へと入った・・・。


シャルレシア

「え?ちょ、ちょっと、どこ行くの?」相手は中央にいるんでしょ?


ソール

ん?だってこっちの方が敵がほとんどいないじゃん。


敵と対峙したら斬り合いになるだろ?俺だけならともかく、お前がいるからな・・・。極力危ないことは避けたいんだよ。


そう言ってソールは敵がいない街の側面から進んでいった・・・。


街の中央では、ヴェストレムとローデリックが対峙し、何やら言い争ってるようだった・・・。


海賊連合幹部・ローデリック

「ヴェストレム!」

なぜこんなことをする!


街の住民は関係ないだろ・・・!


デビル・レイサー総領・ヴェストレム

「あいからず甘いな、ローデリックよ・・・!」


住民なんざ知ったことじゃねぇ!俺は神器さえ手に入れればそれでいいんだよ・・・。


お前が手に入れた神器の地図・・・。

渡してもらおうか・・・!


ローデリック

「どこで聞いたから知らないが、それは出来ない」


ヴェストレム

お前たちは神器なんて興味がなかったんじゃないのか?だったらその地図は必要ないだろう。おとなしく渡せばこの街からはすぐに出て行くぜ。どうだ?神器の地図を渡せ!


ローデリック

神器を使うことには興味はない・・・。だが、お前に渡せば良いことには使わないのは明白だ。だとしたら、それを阻止することも我々の役目だ。


ヴェストレム

そうかい!では、力ずくで頂くとしよう!


と、ローデリックとヴェストレムが言い争ってるところに、リリアが到着した。


ローデリック

リリア!

来てくれたのか・・・。


ヴェストレム

なんだ・・・!

シャーク・レイ・ドラグーンの小娘か・・・。


小娘に用はない・・・!


命が惜しかったら消えな・・・!


リリア

「ヴェストレム!」

「街から手を引いたらどうなの!」

「街を襲う必要はないでしょう!」


ヴェストレム

「ふん、どいつもこいつも甘ったるいねぇ・・・。」


とても「海の覇竜」と言われた、シャーク・レイ・ドラグーンの総領の言葉とは思えませんなぁ。


ま、もっとも今じゃ「海の子猫」って言葉がお似合いだがな・・・。


それに・・・


この地図はお前にも無関係な代物じゃないはずだぜ・・・?


リリア

どういう意味?


ヴェストレム

ふん、この地図はお前の親父が探してたモノでもあるからだ・・・!


リリア

な、なんですって・・・?

お、お父さんが、、、。


ヴェストレム

ま、もっともお前の親父は、神器とは別の意味で探してたんだがな・・・!


さ、お話はここまでだ・・・!


いくぞ!ローデリック!


そしてローデリックとヴェストレムの斬り合いが始まった・・・。


その様子を見つけたソールとシャルレシアは中央へと向かう・・・。


ローデリックとヴェストレムの斬り合いは、お互い一歩も引かない斬り合いが続く・・・。


ヴェルトレム

「ふん、なかなかやるな!ローデリック!」


ローデリック

「この地図は貴様に渡すわけにはいかないのでな・・・!」

「この街から引け!


ローデリックとヴェルトレムの意地のぶつかり合いが続いていたその時・・・、一筋の剣先が二人を襲った・・・。


ローデリック

ぐっ、、、。


ヴェルトレム

誰だ?


ヴェルトレムがそう言った瞬間!次の一撃がローデリックを貫いた・・・。


ローデリック

「ぐぁあああああ。」


剣はローデリックの心臓を貫き、そのままヴェストレムにも切り掛かる・・・。


ヴェルトレム

「何者だ・・・!」


ヴェルトレムが問いかけるその先には、黒いマントに身を包んだ男が佇んでいる・・・。そしてマントの男はローデリックから神器の地図を奪う・・・。


ヴェルトレム

「き、貴様・・・。それは俺のモノだ!渡さん!」


ヴェルトレムがマントの男に切り掛かるが、マントの男はひらりとヴェルトレムの攻撃をかわすと、すかさずヴェルトレムに切り掛かり、ヴェルトレムの左腕に深い傷を負わせた・・・。


そしてヴェルトレムの左足も切りつける・・・。


ヴェルトレム

ちぃ!!!!!


ヴェルトレムは動けなくなってその場で倒れこむ・・・。


そしてマントの男は何かを唱えながらその場を去っていった・・・。


あたりに無数の爆発を起こしながら・・・。




☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ