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60%

作者: 羽音翼

私は期待してた。

なのに、彼は私のことを裏切った。

私は、彼のためにちゃんと色んなものを用意した。

それなのに、彼は私を裏切った。

今朝、LINEで今日の学校の帰り校門前で会う約束をしてたのに、私のことをほって置いて彼はどこかに行った。

だから、私は彼のために用意したものを全て学校に置いて、家へ帰った。


家に帰る途中彼と出会った。

その時、彼はこう言った。

「情緒不安定でごめん」

私は泣き叫んだ。彼の姿に、無様な姿を見て、私は泣いた。彼の服は所々黒ずんでおり、何かで火傷したような後もある。そして、私はこう言った。

「わたし…私こそごめんなさい。あなたのために持ってきたものを学校に置いてきちゃった。ボロボロにして、置いてきちゃったよ…」

「じゃあ、取りに戻ろうよ。」

彼はそういった。しかし私は

「嫌よ!だって、今更戻ったって意味無いじゃない!」

そう…彼は

「だって、もうすぐで家に着くし、何より!」

彼は…

「もう…こんなに、こんなにも濡れちゃったんだから!だから、今更…今更傘取りに行ったってしょうがないじゃん!」

そう、何を隠そうとも彼は、雨雲だ。


彼女は60%という不特定な数字に苛まされた挙句、傘を学校に持ってきたものの帰りに雨が降ってなかったから傘を置いてきた。

雨なんて、降るか降らないかでいえば50%そんな確率に裏切られたのだ。

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