二人の秘密を封ずるための 6
「いつまで、こうしていようか」
「私は、メリーとだったらいつまでもいい気がするわ」
「私もよ」
そのあとに訪れる無言の空間。どこかで動物たちが鳴いている。何も話さず、ただ草原の上に寝そべりながら二人で星空を見上げているだけの空間。無言であるにも関わらず気まずさも無く、ただ一緒にいることが心地良い。
何も話していなくてもいいのは、心を許しているから。何も無くても、ただ一緒にいることができるのならそれでいい。それでいてこんな綺麗な世界を見れるなんて。
世の中にはもっと美しいところがあるはず。だから今度はそこに一緒にいきたいな、なんて思いながら星空を見つめる。
「いつまでもとは言ったものの、朝になってしまえばこの景色も見れなくなってしまうのよねぇ」
ふと蓮子が呟く。
「そうね。夜は永遠に存在し続けないわね。寂しいわ」
「夜が明ける前には帰らないとね」
夜は幻想的な空間でもあるが、恐怖の時間でもある。両極端の時空間を持っている。夜が明けるということは、恐怖の時間が終わり、幻想の空間も終わってしまう。
今の私達には恐怖の時間が終わることよりも、この幻想的な空間が終わってしまうことがとても寂しく思えた。
「ねぇあなたどこに行くの?こちらにおいで」
どこかで私を呼ぶ声が聞こえる…どこか遠くから声を描けられていると思うのに声がはっきりしている。声自体は小さいのに、はっきりと耳に入ってくる。
「貴方が望む美しい世界はこちら側にあるわ」
「…リー?メリー?」
いつの間にか寝ていたみたいだ。寝起きのあまり考えられない頭で少し恥ずかしいななんて思いながら、蓮子のことを確認しようとする。
「ごめんね、寝ちゃってた」
「もう、まったく。夏とは言え、風邪ひくかもしれないわよ」
「この気温なら大丈夫だと思うけれどね」
「そういう問題じゃないのばか」
「ごめんってば」
「メリーったら無防備なんだから。風邪だけじゃなくて何があるかわからないしそろそろ帰ろうか」
「えー。夜が明けるまでいるんじゃないの?」
「また貴方が寝ちゃったらどうするのさ」
「それはそうだけど…」
「じゃあ今日はもう帰ろっか。外で寝るのは危ないわ。でも明日は休みだから今日は私の家で一緒に寝ようか」
本当なら一緒に朝までこうしていたかったんだけどな…でもお泊りになるならいいかなって。
「…じゃあそれで許してあげる。今日は蓮子の家でお泊りでいい?」
「そうね。ここからだったら私の家のほうが近いからそれでいいわよ。じゃあ行こっか」
「ねぇ」
「なぁに?」
「…いや、なんでもない。このままじゃ寝ちゃいそうだし行かないとね」
その後蓮子の家で二人は少しお酒を飲んでから、眠りについた。
数週間更新が遅れました。お久しぶりです?
いや、やっとテスト週間ですよ。期末テストで色々重なりまくってますね。いやーとても大変だ。他の学校とかは明日から夏休みのところもあるのに私たちの学校ときたら二週間くらい遅い夏休みなので、今週からテスト週間ですよ。とりあえず危険なテストはある程度終わったような気がします。
いやまだ来週も危険なのが何個かあるんですけど…というか普通にまだまだありました。来週火曜日が終わったらやっと色々開放されそうです。一気にテストばかりもやめて欲しいですね。
この土日はまた忙しい土日になりそうで…課題だのレポートだのテストだの来週が終わればやっと全休の日とかもできるので、少し楽になりそうな感じですね。
後書きなのに全く物語に触れていない。後書きとは何だったのか…
まぁそういう後書きな日もあります。きっとあります。
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