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東方物語集  作者: Ra
秘封倶楽部
4/56

二人の秘密を封ずるための 3-1

メリーと夕食を食べる。大学卒業は遠い日だとしても、いつもの日常が大学生活とともにいつか終わってしまうのか と思うと蓮子は少し寂しく感じた。

当たり前だったものが崩れ去る時というのが人生には必ずある。

そしてそこからまた新しい当たり前の日常が訪れる。


それは仕方のないこと。今までの友達とも出会っては別れ、出会っては別れを繰り返してきた。いつかメリーも過去の友人となるのは仕方ない。今までの友人もそうだった。どんなに仲がよかろうと、別れというのは感情に左右されるものではないのだ。理解はしているがやはりどこか虚しさを感じてしまうのは人間だからか。



「蓮子、そんな顔してどうしたの。何を考えてるの?メニュー決めようよ。話してたらお腹すいたしたくさん食べたいな」



メリーは全くそんなことも考えもせずただ目の前の現実だけを見ていた。この先間違いなくいつかは訪れる別れなんて気にせずに今を生きていた。

メリーを見習って私も今を楽しまなければ。これからの残り少ない当たり前を楽しもう。メリーと一緒が当然の時間を楽しもう。それが自分にとって一番いい、と蓮子は思うのだった。



「ごめんね。ちょっと関係ないことを考えてたんだ。学校のことなんだけれどね」



嘘はついていない。ニュアンスは違うが学校のことでもあるし、思っていたことをそのまま口にしたくはなかった。



「なぁに?課題か何か?それとも単位のことでも考えてたの?」


「そんなことじゃないわ。むしろそれはメリーの方がまずいんじゃないの?」


「私もそんなことないわよ。まぁそれは置いておいて私はご飯が食べたいな」


「そうね。私も喋ってたからお腹がへったわ。何にしようかなぁ…よし、じゃあこれにしようかな。メリーはもう決まってる?」


「大丈夫だよ。じゃあ店員さん呼ぶね」



久々の外食だし、せっかくなら高いけれど美味しいものがいいよね ということでちょっと高いけれど頼んだ。自分もお腹がへってたいたのかな と思う蓮子だった。


そして頼んでたものが同時に来る。匂いだけでも美味しい。



「「いただきます」」



とても美味しい。ちょっと高かったけれどそれ以上の価値はあるかもしれない。奮発してよかった。



「蓮子の美味しそうだなぁ。私ももらっていい?」


「いいよ。私もメリーの食べたいな」


「はいどうぞ。じゃあ私も一口もらうね」



メリーのもとても美味しい。ここのお店のは美味しいのが多いのかな。お金あるときにまたメリーと来たいなぁ。なんて思いながら他愛ない会話をしているうちに時間は過ぎていった。



「ねぇ蓮子どうだった?美味しかったでしょ?ここのお店家から近いし美味しいからまた行ける時に行きたいな」


「美味しかったわ。ちょっと高いからそんな頻繁に来れるところじゃないけれど、お金あるときは一緒に行きたいな」


「そうねぇ…そんなに頻繁には来れないや。前から行きたいと思ってたんだけど蓮子と行きたかったからね。一人で行くのも寂しいしもったいないし」


「そうねぇ。せっかくなら一人で行くより二人で食べるほうが楽しいし、また行きたいって時は誘って欲しいなぁ」


「あ、それとね。そういえばもう一つ行きたいお店あるんだよね。ちょっと遠いけれどそっちも美味しいって評判みたいだし、よかったら今度はそっちに行きたいな」


「わかったわ。そっちの方も行ける時に行ってみましょうか。もうこんな時間だし明日は学校あるし今日はそろそろ帰るね。今日はありがとう」


「今日は付き合ってくれてありがとう!また明日学校でね!」


「こちらこそ一緒に食べれて楽しかったし美味しかったよ!また明日ね」




そうして二人は夜に消えていった。

お久しぶりです…この一ヶ月間テストと課題で追われてて全然更新できませんでした。見ている人がどれくらいいるかわからないし更新待ってくださってる人がどれくらいいるのかもわからないけれど本当に申し訳ないです。



今日書いてて思ったのはメリーはちょっと子供っぽいイメージにしたいと思いました。イメージとしては大学生だけど子供っぽい性格がある感じのキャラだなぁと書いてて思いました。まぁ理由はあとで考えて多分これのせいなのかな?とか思ったんですが今いうわけにもいかないので。


蓮子はメリーがわがまま言うのを聞いてる若干お姉さんな感じはあるのかも。原作でもメリーはちょっとテンション高い感じでウキウキしながら蓮子に話してるイメージがあるしそのせいもあるのかななんて。



誤字などあればコメントなどで是非指摘お願いします。


Ra

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