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東方物語集  作者: Ra
幻想の歴史 始まりの物語
38/56

幻想の始まり 23

紫は境界を開き、師匠の陰陽師からもらった札を取り出した。

札を持ちながら紫は九尾に話しかける。



「あぁ私の代わりに家事とかいろいろやってね?」


「何故私が…」


「口答えはいいの。あなたは式神になるんだからいいでしょ」


「それでも自分で言うのも変かもしれないが、獣に家事が出来るとでも思っていらっしゃるのでしょうか…?」


「あぁ、そうね。大丈夫よ。人型にしてあげるわ。そんな心配無用よ」



九尾は少し悔しそうな顔をする。今はまだ式神ではないから、それまではせめて妖怪らしく人間と対立したいのだろうか。



「…さて!じゃあ本当に何度も聞いた最後に質問よ。私の式神になるのね?」


「…あぁそうだ。じゃあ私からも最後に2つお願いしたいことがあります」


「2つもなんてわがままねぇ。なにかしら?」


「1つ目。私を式神にしたら他の妖怪たちには手を出さないでほしい。逆に妖怪たちには私から話し、今の陰陽師との戦を止めよう。もしそれでも攻撃してくるような輩がいたら貴方の好きにしていい」



紫は妖怪を滅ぼしたいわけではないからこの条件は紫にとっては好都合だった。



「いいわよ。私もそうしたいところだし」


「ありがとう。2つ目のお願いは私に名前をつけてほしい。今すぐつけろとも言わない。きっと大事なものだからゆっくりでいい」


「わかったわ。考えておきましょう」



自分も麗夢に名前をつけてもらったように、自分が名付ける立場になるようだ。一度きりだから、意味のある大事な名前を。



「じゃあ貴方からは以上ね。じゃあ私から1つだけ」



「楽しく毎日が過ごせたら嬉しいわ」



















「大丈夫かしら?どうかしら式神になった気分は?」


「あ…」


「体調か何か悪いのかしら?」


「紫様!」



いきなり九尾が抱きついてきた。あまりにも態度が変わって紫は驚く。先ほどまで反抗的な態度をとっていたから、その変わり様に紫がついていけないようだ。



「どうしたのよ急に抱きついてきて!」


「今から式神なんだしいいじゃないですかー。別に反抗してるわけでもないんだし」


「式神ってこういうことなのかしら…うーん…」


「式神なんだから仕方ないんですー。それに…」


「それに?」


「いや、なんでもないです!それより早くこの世界をでて戦いを止めないと!」


「そうね、貴方の言うとおりだわ。行くわよ」

お久しぶりです。Raです。



この話を書く前に少し物語に関して重要な修正する箇所があったのでお知らせしておきます。

第29部分「幻想の始まり 14」を少し修正しました。

今回の修正は誤字とかではなく、少し物語に影響する修正だったので、ここで告知しておきます。


そしていつも見てくださっている方々本当にありがとうございます。もう少しでこの章も終わり、長い小説が本格的に始まっていく予定です。

長い目で見ていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。



Ra

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