表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方物語集  作者: Ra
秘封倶楽部
11/56

二人の秘密を封ずるための 9

月曜日。メリーは遅い時間から学校に来た。

メリーは今日は秘封倶楽部だけ出るために来たらしい。



「またどっか行きたいな」


「メリーは最近何処かに行きたがるなぁ」


「自分でもよくわからないけれどなんかどこか行きたくて」



何故だろう。正直自分でもわからない。特別何かあったわけでもないけれどこの毎日から抜け出したいのかもしれない。不満は無いけれど。



特別なにかあったわけでも無いけれどただずっと星空を見た時の夢は気になっていた。

あの時以降寝るのが怖かったけれど、いつの間にか寝ていたし、あの時以来夢の中の誘いも何も無かった。きっと大丈夫だろう。



「なんなんだろうなぁ。あの星空を見た時も思ったけれど、人工物というかそういうものに触れたくなくて。古いものは嫌じゃないけれど、今の時代は電気に機械にっていうのが当たり前の時代になってしまったから何かそういうものから逃げたくなったのかな」


「科学が発展し過ぎた今の時代が少し嫌なのね。なんとなくだけれどわかるわ。どこに行ってもどこでも人は小さな画面ばかり見ているし。電気を使った関係ではなくて、直接的な関わりとかってやっぱり重要だもんね」


「きっと言葉でぴったりな表現って出来ないけれど、そんな感じなんだと思う。今の人は雷は電気って知っているけど、昔の人は科学なんて無かったから、雷が神様が怒っているとかそういうことにしないと怖かったから神とか妖怪が生まれてさ。そういう想像力豊かな文化ってどこか素敵に感じるな」



昔の人は恐怖の対象が何かを証明できなかったから、何か生物か何かに置き換え具現化してそれを崇めたり、畏れたりすることで恐怖心を克服してきた。原始の恐怖というものは不明であるということ。何もわからないというのが一番恐ろしい。

何か一つ恐怖の対象を作ってしまえば、それだけを見ればいいが、何処を見たらいいかわからないという状況であると、その状況自体が更に恐怖を生むことになる。

一つだけ見てしまえばそれ以外は見なくて済むのだ。神か妖怪として具現化されると、崇めるか退治をするかの二択を考えればいいのだから話は簡単になる。


メリーは、そんな科学が発達していなかったからこその文化というものは素晴らしく思っていたのであった。



「じゃあせっかくだから神社とか行ってみるのも良いかもしれないわね。期末もそろそろだし、単位とか神頼みして見るのもよさそうじゃない?」



神社。全く考えていなかった。

ただの自然ばかりを追い求めて昔の人工物など考えもしなかった。

今の人工物は人間から人間らしさを奪っている。だから嫌だったのかもしれない。私は人間らしさを奪われたくなかったから何処かに行きたかった。

神社…日本の文化に触れるいい機会かもしれない。



「神社…いいわね!日本らしくてとても素敵じゃない。そういうところに行くのも嫌じゃないわ。今期の単位の神頼みも兼ねて神社に行きたいな」


「じゃあ今度空いてる日に一緒に行こうか。五円玉忘れちゃダメだからね」


「なんで五円玉?五百円じゃなくて?」


「五円とご縁がかかっているの。日本ではこういう言葉遊びみたいなのを大事にするから覚えておくといいわ」


「日本人のそういうちょっとした工夫とか遊び心が好きだなぁ。あ、近くに神社ってあったっけ?」


「うーん、かなり寂れたとこならあった気がするけれど名前まで覚えてないなぁ。でも場所は知ってるから、今度の休みの前に行ってみましょうか。金曜日空いてるかしら?」


「大丈夫よ。私はその日はちょっと早めに終わるしちょうどいいわ」


「じゃあ金曜日その神社に行こうか」


「はーい」



そうして来るべき金曜日、二人の授業が終わりこれから「その神社」に行くために秘封倶楽部は始まるのであった。

本日三度目の更新。全く明日も英語のテストもあるしコミケに出すための作品も作らないといけないっていうのにね全くこんなことばかりやってて…


さて、今日一日で話をかなり進めました。やっぱり物語を考えるのは楽しいですね。進んでる瞬間が一番楽しいです。

私は物語を見るときも進まない時より進んでいる時のほうが面白い。作るときも進めてるほうが面白いみたいです。


楽しいだけで課題とかやらないのはどうかですが…。

とりあえず今日はこれで更新終わり。流石に多分四度目は無いです。



Ra

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ