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東方物語集  作者: Ra
秘封倶楽部
10/56

二人の秘密を封ずるための 8

「はぁ…疲れたな」



メリーが帰宅して第一声がそれだった。そもそも一人暮らしだから挨拶も何も無いけれど。


色々やらなければならないことを済ませていると15時をとっくに回っていた。蓮子の家にいたときは全く感じていなかった眠気を急激に感じていた。自分でも体調がよくわからない。あの時蓮子に嘘をついてはいなかったけれど急に眠気が…




嘘といえば。


自分は蓮子に対して嘘をついていた。夢の内容のことである。なぜか夢の内容を詮索された時に言いたくなかったのだ。

いつもの夢と同じ夢では無いけれど、絶対いつものあの人の誘いだった。直感がそう言っている。



以前までははっきりと聞こえなかったけれど、今回ほどはっきり聞こえたことは無かった。あの人は自分に何か頼み事をしているとは思ったけれど。

「こちらにおいで」と言ってたのだけは間違いなく覚えている。あの世界に行くことなんてどうやったらできるのだろうか。昔行ったことはあるけれど、行き方なんてわかってるわけじゃないわ。


そして自分の望む美しい世界って?自分でも昨日初めて自然の多い機械の少ない人工物のない世界がいいと初めて思ったのに。あの人が何故あの瞬間思った私の心を把握しているのだろうか…そもそも把握されてるのかどうかもわからないけれど、あのタイミングで言うと把握されてるようにしか感じなかった。



そして彼女は何者なのだろう…?聞き慣れた声であることには間違いないけれど、どうして聞き慣れているのかも分からない。夢の中で聞いてるせいで聞き慣れたのかな。どちらにしても彼女は何者なのだろうか。正直よくわからない。



「あーもう!」



この世界が現実であることを確認するかのように大きく声をだす。

そもそも自分も自分でなんで夢の中の世界の話をこんな延々と考え続けているんだろうか。所詮夢だというのに。

だけれど眠るのが少し怖くなってしまったのだ。今朝は蓮子と一緒だったけれど今は一人。何か不安を感じる。ホラー映画を見た後に、振り向きたくないような感覚に似ている。ここであまり寝たくはない…。



それなのに自分自身は何故彼女の家に居続けようとしなかったのか自分でもわからない。やらなければいけないことが合ったのは事実。だけれど早めに帰る必要なんて無かった。



何か聞かれることが怖くて早めに帰ったのか、それとも他になにか自分の中にあるのか…?




いつの間にかメリーは疲れてベッドで眠っていた。

本日二度目の更新。単位に関わるようなというか、いくつか危険なテストがある程度終わると更新したくってつい。

テストだけでなく課題も何もないしそろそろ自分も夏休みだからこそこれだけ更新ができるのだけれど。(まだ大きな課題が2つ残ってて3つテストありますが。



今回の話はメリーの心情を書き綴りたくなってしまって。

色々思うことはあるのだけれどネタバレ防止のためにあんまり喋らないほうがいいのかなとか思うとここでは何も言わないほうがいいのかもしれない。




Ra

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