策略と策士
う~ん、この展開はどうなんだ……?
まず、題名が的を得てないw
無駄に中二臭いし……
では、どうぞ。
「あ゛ぁ~長かった~~」
俺は早速、貸していただいた部屋のベッドに身を投げ出した。
きっとアイスもそうしたいであろう。
ただし、彼は今あの壊れたパソコンと格闘している。
まったくご苦労なこった。
俺は、そのアイスの華奢な背中に向かって声をかけた。
「どうだ?PC直りそうか?」
「ちょっと誰か、これ見て」
「ん?」
アイスが画面を指差す。俺は身を起こしてそこに映されている文章を読んだ。
やあ、アイスくん。
元気にしているかね?
早速本題に入るが、私の作ったサーバー攻撃ソフト
『PA-51x』の影響はどうかね?
いやはや、君の技術は素晴らしいね。
君のPCに入っているバグ修復用プログラム『PAB-51』
を少しばかり改造させて貰ったよ。
これのおかげで、私はネット上のいかなる機器も支配できるようになった。
全て君のおかげだよ。
さて、君「達」はせいぜいその世界から出れるよう足掻くのだね。
読み進めるごとに自分の顔がひきつっていくのが分かった。
「メールの差出人は………不明だね、もちろん。
まあ会社の中の人ってのは確実だけど…」
「その会社意外と規模でかいもんな」
「ある意味裏業界的な位置づけだしね。
まああとこの文章から分かるのは…
差出人が正気ってことかな?
しかし何時の間にあのプログラムに手を出したんだか…」
アイスはまるで子供の悪戯に呆れるような口調でそう言った。
なんでそんなに冷静に分析していられるのか、全くもって分からないのだが。
「ごめんな……」
「え?」
「いや、俺がこの世界に来ちゃったせいで、
お前も来ることになってしまって……」
元々、この世界には俺だけが来ることになっていたはずだ。
俺が《情報入れ換え》で表した情報がそのまま反映されているから、たぶんそうなのであろう。
しかし、その後アイスまで来ることになった。
それは、俺が帰りたかったから___
「だってさ」
アイスは、声のトーンを若干下げながら呟いた。
「?」
「いくら生み出した生み出されたの関係とはいえ、
友達をRPGの世界にひとり置き去りにするわけがないでしょ?」
「………。」
「まあ、その方が、こちらとしてもPCがもっと破壊されなくて済んだわけだし。
別に君には非はないから」
「アイス……」
そうか。
この時俺は改めて、自分は本当の人間ではないことを自覚した。
しかしそれと同時に、人間でなくとも、人間の感性を持つことができるということも分かったのだ。
そしてしばらく談話をした後、俺達は眠りについた。
隣の部屋で何が起こっていることも知らずに___
「__はい、確かにあの2人は私の家にいます。恐らく、あと3日ほどはここに滞在するかと……。
分かりました。はい。では、そう伝えます……」
ピッ
ハイフン(?)の前にAが着くと攻撃プログラム、まあ
ウイルスみたいなもんです。
そしてBはそれをブロックするもの、ということです。
んで、xはその強化版、みたいなものです。
あ、半分後つけ設定です(苦笑)