村までの道
いろいろと文章を練り直した結果がこれだよ……
予定より1時間も遅れたくせに
結局もとの文章と同じとは……
精進しなければいけないなぁ……
かくして、俺達は怪鳥から逃げ、
どこかの街(村?)に着くために歩いていたのだが………
「…………………。」
「…………………。」
「なぁ」
「ん? 何?」
「俺達、何時間くらい歩いたよ?」
「さあ?3時間くらいかなぁ?」
「さっ……3時間……」
いくら休憩などを挟んだとはいえ、まあ俺はともかく……
完全にインドア(派)でありそうなアイスがここまで体力が
あるのには正直驚いた。何か使ってるのだろうか。
いやいやいや、そういうことを言いたかった訳ではなくて…………。
「いや……それって迷っt…」
「大丈夫、村へのルートは把握してるから」
「だから……それを先に言っておいてくれよ………
困るじゃねーかよ……」
「ハハハ~ ごめんごめん。謝る。
とりあえず、あと2時間くらい歩けば着くから」
「オーケー、2時間ね……
ってはあああああぁぁぁっっ!?
お前大丈夫なのかよ?
ウォーキングハイとかなってねぇか!?」
「なってないよ……失礼な……」
「イイスギマシタ。スミマセン」
「えーと、一応近くに体力を上げる木の実があったから
それ飲んどいただけだよ。
あぁ、1個しか無かったんだよ。正直すまんかった。」
俺の謝罪スルーかよ! コイツ……
と思ったら向こうからも謝罪が来ました。
「いや、いいよ。どうせアイスの方が
俺よりも体力が少な……」
「御気遣い有り難う御座います」
やばい………
今、地面に埋まっている爆弾を踏んでしまったような気がする………
……まあそんなことは置いておくとして(置ける気がしないが)、この世界に来てから気になっていたことをアイスに話した。
「あのさ」
「…………。」
「作者が言ってたんだけどさ」
「……………ん?
僕が体力0に等しいPC人間だって?」
「言ってない!言ってないから!
もう引き摺らないでくれ!」
アイス……改めて思うが怖い……
いろんな意味で……
「………分かった。
…で、作者が何て?」
「えっと、RPGのキャラクターには並外れた攻撃力や身体能力、防御力が備わっているから、普通の人間がその世界に行くとそのような能力が自然に身に付くはずと聞いたんだが………なんか知ってることあるか?」
「今の誰かの様子を見る限り、全く無いと言っていい
ね。
さっきも言った通り、あの鳥はゲーム内でも、
ただの木の枝で殴っただけでも倒せる。
でも誰かが5,6発程叩いたのに倒しきれなかった所を見ると、
この世界に来る前の能力をそのまま引き継いでるね。」
「え………それってつまり、俺達はこの世界の中で見れば
物凄く能力が低いと………」
「そういう事。まあ、まだ潜在能力とかがあるかもしれないから、なんとも言えないけれどね。
お、村が見えてきたよ。」
「やっとか………
早く宿屋とかで寝たいんだが……」
「そんな上手い具合に見つかると良いけどね…」
RPGの中の世界と、俺達の知っているRPG。
その2つは想像以上に違っているということを、俺達はまだ知らなかった……
テンプレのような気がしてなりませんね……(苦笑)