密会
長いこと間を開けて申し訳ないです
一昨日まで1文字も書いてなかったんですねこれが。
……とまあ、なんやかんやすったもんだあって、
謝りに戻ったわけなんですよ。
「すまん、いやマジで」
「え、えっと……?」
「俺が説教出来る立場でないことは重々に承知していた。そして今回の件で完全に理解した」
「い、いや、誰かの言っていたことも確かに間違っていなかったし、冷静に考えることがd」
「いや!本当に!本当にすまない!」
「…………えー」
アイスはもう完全に引いてしまっている。でも構わない。それがけじめという奴だ。
「と、とりあえず、どんなやり取りを聞いたのか教えてくれる?頭上げてさ」
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「あーこれは確実だね。セザルが話してた……ってことは携帯か何か?」
「まあ通信機の類であることは確実だな」
「……………」
アイスが黙り、考え込む。これはアイスのターン来た。来ました。
さてさて、貴方はどのようにこの状況を判断しますか、全知全能のアイス様ぁ!
「………分からない」
…あれ。
「…君のことはともかく、僕のことはどう認識されている?明日の予定とは何?そしてそれはどうなった?そもそもどのようにしたいのか、動機や諸々。漠然とは分かるけど、詳細が全く掴めない」
今までは詳細が完全に分かってたんかい。
「漠然とでもいいから話してくれよ」
「えーと?まず、1つ目。あのメールの送り主には、完全にバレてる可能性が高い。けど、セザルとグルってことも確定した訳じゃないし、彼がどう思ってるかは全くの不明」
「まあ、彼を使い魔だと見抜く時点であれだよな」
「うるさい。2つ目は、無くなったか、延期になったか、………」
「か?」
「早まったか」
「……………内容は」
「まあ、殺しにくる、かな?」
「…………は?」
お前どうしてそんな冷静でいられるの?
怖すぎで声にだすことも出来ない。これから起こり得ることも恐怖だが、それ以上にアイスの精神が怖い。
「…でも、殺すならこんな世界なんだし、堂々と出来そうじゃないか?つか、殺す必要ってあるのか?」
「そう。目的がさっぱり分からない。だから僕達はこれから何をすればいいのか全く分からない」
そして、アイスは再び考える姿勢に入る。相当に彼として参っているのか、うーうー唸っているが、復活する気はあるのだろうか。
もし仮に、仮にそんなこと絶対に起きて欲しくないが今日、つまり深夜、向こうから来た場合、俺達は返り討ちに出来るか。
言う必要も無かった。
想定Lv.4程度の流れ者(?)が最上位魔法を扱う使い魔に勝てる可能性とか、いくら廃人の作者でも投げ出すであろう。
いや、無理ゲーとか言ってられない。本当に。
そんなとき、全知全能の彼ががある提案をしてきた。
「夜逃げしてみる?」と。