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表の顔と裏の顔

始めての三人称。



なんか、もうね……


期待しない方がいいです……

とある研究所の一室。


薄暗い部屋の中に、光るパソコンのディスプレイが3つ。

その真ん中のディスプレイと睨めっこをしている男が一人。その様子は、さながら支配者のようである。

不意に、その男が呟いた。ぼやきのようでもあった。


「はぁ……どこかでバグは発生するとは思っていたんだが……転送装置の破壊中途遮断……セキュリティ厚すぎたんだよな…

まあ他は問題無かったけど、おかげであっちの世界のスピードも変えられないと……要するに時間勝負か。サーバー崩壊を視野に入れておくとして、タイムリミットまでの……」


研究室の中の音は、度々聞こえる機械音と彼の独り言、その二つの音だけで構成されていた。


と、そこにもうひとつの音が加わる


コンコン

「…入ってもよろしいでしょうか?」


ドアのノック音、そして女性の声である。


「ああ、ちょっと待っててくれ…」

男はその声に反応し、ディスプレイの画面を切り替え、部屋の灯りをつけた。


「いいぞ」


「お邪魔します」

女性は一礼し、部屋に入ってドアを再び閉めた。その音が再び部屋の空気を振動させる。その後再び、女性が口を開く。


「アイスさんの件なのですが……」

「ああ、あの天才少年のことか?話は知っている。彼の勤める所の内部メールサーバを見たからな」


女性は一瞬目を見開くが、いつものことなのだろう。すぐに顔を戻し、話を続ける。


「………ええ、まあ良いでしょう。それなら話は早いのですが、こちらにも捜索の申し出が出されているらしく…」


「全く困った所だよな……少年一人連絡が無くて半日弱しか経ってないんだろ?いくらなんでも大騒ぎしすぎじゃないのか?さらに傍付きの電脳人とも繋がらないと。意味無いじゃないか。コンピュータ内部でデータの繋ぎを行うのが彼の使命だってのに」


「ええ、まあ……しかし彼の担当はもう終わってたみたいですよ。先ほど確認が取れたようです」


「…ならこちらとしては問題無いのか?」


「現段階では」


「そうか………さっきメールを見てみたらだな、彼は仕事終わらせて帰省するとかなんとか社内に漏らしていたそうじゃないか。それなんじゃないのか?」


「初耳です」

女性は苦笑を浮かべながら答える。

「それにもしそうだとすれば、こちらに捜索願など出しませんよ」


「…では何で出してきたんだろうな?」


「社内メール見たのなら分かっているでしょうに」

女性は苦笑のままだ。


「あれだ……跡消そうとしていたら忘れたんだよ。それに流し読みだったしな…」


そこで男は下を向きなにかを考えていた。が、すぐに顔を上げ、沈黙が覆おうとしていた部屋の音を再び満たす。


「まあ、仕事が終わって連絡も入れずに消え、傍付きとも連絡が取れないとなると妙……だな」


「それが妥当ですよね」

女性も同調する。


「さらに彼となるとかなりマメな性格で、連絡を入れない時点でかなりあり得ないのだとか」


「……流し読みじゃないですよね?」

女性の顔に再び苦笑が戻りかけるが、さすがに顔も平静に保ち、


「では、何か分かりましたらこちらからお伺いしますので」

と入る時と同様に一礼し、部屋を出ていった。




「…意外とすぐ気付かれたな。まああの会社ならそうか。しかし、あそこでああ言ったのは不味かったか?でも他にどうも言えなかったしなあ……かなり前から詳しく知ってたなんて言えないしな……」




「彼処との取引に応じるずっと前から、なんてな……」


男は再びディスプレイを着ける。

部屋の中は再び、二つの音で構成される事となった。

まだ設定も完全に決まっておりません。

いつもの行き当たりばったりですww


次から再び誰か視点となります。


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