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第38話 煙管

「これは、煙管か」


 衾を食った美味の角だ。刀が出るのだから何が出てもおかしくないか。


「これはあーしにも意外。鬼を討てるほどの人間じゃないからかな」

「確かに今までのような武器とは違うな。自分でやっているのではないのか?」

「これは人間のカタチだから。あーしでは決められないよ。そのカタチを再現はしているけど」

 

 これは食うにはまだ早いか。

 俺は里の地下に進む。

 鬼武器があるという事は神の血肉の持ち主がここに居るということだ。


ーーー


「やはり討てませんでしたか」


 そこには白と赤の衣をまとった女の人型が居た。


「またお前らか。カビの生えた地下で屯すウジ虫どもよ。

 人間にたかるな。鬱陶しい」


「なんと無礼な。そのような理由で神を討ったというのか」


「どのような理由だ。人にたかり貪り食うウジ虫よ。

 お前らは人を食わずとも人を陥れ人間(その命)を無駄にした。

 それは人食いと変わらぬ。

 人肉食いの存在が神を騙るな。お前たちは地に這うウジ虫がお似合いだ」


「神が人をどう扱おうが鬼の出る幕ではないわ。

 この世界は我らのモノ。

 貴様のような慮外者が何を抜かす」


「ご飯をお腹いっぱい食べたい。

 それが俺が鬼になった理由だ。

 俺はご飯である人間達に感謝し尊敬している。

 お前はどうだ」


「腹を満たすために鬼になったというのか。何と呆れた慮外者よ。

 そのような頭で神に挑もうとは、かの者も堕ちたもの。

 仇討ちであったがその価値も無くなった。

 腹ペコの鬼よ。貴様への興味は薄れた。どこへなりと去るがいい」


「人間が鬼に堕ちる理由などその程度の事だ。

 だがその程度ですら満たされず鬼に堕ちる。

 力持つ者のお前らにはわかるまい。その程度の事が神を討つ理由になるのだ」


「まだいたのか。腹ペコ鬼よ。ここにお前の食い物はないぞ。疾く去ね」


「そうしよう。俺の人間(ごはん)にたかるハエを始末してからな」


「愚かな。グハッ」


 俺は自分の左腕を人型の口にねじ込む。それを自身で切り離すと腕を生やす。


「ゴガガガ!!!」


 黙れ。


 俺は光輪を縦に二つ人型の両脇に発生させる。

 その内側には影が出来る。強烈な影だ。

 喰わせた俺の腕から延びる影に俺は入る。

 その影を裂き、人型の体も真っ二つにする。

 名付けて「(ふすま)!」


 まだ意識のある神の影から神達に告げる


「これから先、人間にたかる(ハエ)は全て殺す。

 人と鬼の矜持に神ごときがしゃしゃり出るな。

 この世の人間は俺のモノだ!」


 俺は最大級の雷を天に放つ。

 頭上の地面を裂き、吹き飛ばし、天に昇る。

 そしてそれを地面に叩きつける。

 名付けて「神叩き(ハエたたき)!」


 神の血肉の一片もこの世に残さぬ。

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