寡占騒ぎに、ちょっと思ったこと
「エッセイジャンルが寡占状態だ。一部の人がランキングを独占している――」
これ、ぱっと見、責めるような表現に感じるのは気のせいだよね?
だって上位の人たちだってさ、自分たちだらけになることを望んでるわけじゃないのでは?
だけど全体的に、このジャンルは書き手が少なめ。
作品数の供給も、自然限られたものになる。
上位に位置する人たち。書くのが好きなんだから、きっと読むのも好きだと思う。
そのジャンルが好きだから、本当であれば数多くの作品をむさぼるように読みたいはずだと思う。
◆
でも、人がいない。
正確には、書く人がいない。
そりゃ互いに読みあいになるよ。しょーがないよ。
で、そしたら今度は「馴れ合いで、星を贈りあっている」
えええ。
理不尽! それって理不尽!!
投稿してる人たちが、寡占っぽくなっている状態を気にしてないかといえば、おそらく自分たちだって気になってる。
だから、投稿を手控える。
推測するに"本当は10件書きたいところを5件くらいに減らす"など、ガマンしてるんじゃないだろうか。
★
まあこのあたりは憶測でしかないけど。
10件書きたいところを3件にしているかも知れないし、8件かもしれない。割合はわからない。
何にせよ、気遣ってると思う。周りをよく見てる人たちだからね。
そして「自分ばかりになってしまうので投稿するのやめます」
これは実際、別のジャンルで目にした発言だ。
なんというもったいない話。そしてなんという損失。書く側にも読む側にも哀しみしかないよ、これ。
読者としては良作が読めなくなるし、作者としては自由に、存分に、表現する場を失ってしまう。
気にする人ほど、こういう遠慮をしてしまう。
もしも本当に相互だなんだで派閥を作り、「このランキングを乗っ取って、自分のものにしてやるぜ――」って思ってる人なら、そこで身を引いたりしないと思うんだ。
だからこういう人たちを失くさず大切にするには、みんながいっぱい投稿するのが解決策だよね。
うん? 短編投稿してるからタイトルが並ぶんだって?
連載にしたら、そうならないじゃないか、って?
一理ある。
あるんだけど、これはシステムの都合上、致し方ないと思ってしまう。
なろうさんて、一作品に投じることが出来るポイントが限られてるから。
連載だと何話積み上げても、まったく新規の人からでしかポイント評価をもらえない。
しかも更新しても、新紙や目立つランキングにはほぼ反映しない。
それじゃあ、せっかく書いてもね。
とあるwebサイトなら、各エピソードごとに評価ポイントが入り、そうすることで何度でもランキングに反映されたりする。
そこでなら連載形式のモチベーションを維持しやすいから、長編で投稿しようという気になるけど、なろうさんの現状では、短編で投稿したくなる気持ち、よくわかる。
「いいね」ボタンが出来たけど、それは本当に最近のことだし。
システム批判じゃない。これにはこれの良さがある。
単に、オムニバス形式の連載が評価を得にくい、という理解である。
話を戻す。
つまり何が言いたいのかというと、「もし寡占が気になるなら、みんなたくさん投稿したらいいんじゃないかな」という提案だったりする。
"書いてみたいけど、投稿したことない"という方もいる。
気になっても気にならなくても、まずは投稿してみるのって、どう?
折しも今は、エッセイジャンルがお祭り状態だ。
人がいっぱい来てて、いつもより活性化している。
文中、おかしな箇所に「◆」と「★」マークがあったと思う。
何、あれ?
ふふっ、あれはね、文字数をカウントした印。
最初の「◆」までで231文字。次の「★」までで433文字。(つまり◆から★の間は202文字)
めっちゃ一瞬じゃなかった?
でね、投稿って200文字あったら出来ちゃうんだ。
だけど書いてたら絶対足りないと思う。
少し話をするだけで、軽く500文字から800文字は使う。
誰かに伝えるために、お得情報を組み込んだりしたら、すぐ1,000文字は越える。
そのくらいの文字量があったら、もう立派な作品だよね!
まずはそう……、「好きな〇〇について」とか、語ってみたらどうかな?
同志の目に留まったら、きっと感想欄に言葉が来るよ。
「私もこれ好き――」「私はこっちが好き――」
そしたら楽しくなって、もっともっとエッセイ投稿してみようと思うかも。
え? そんなに簡単なことじゃない?
感想なんて貰えない?
んん? 変だな? ちゃんと売り込みした?
あちこち回って、いろんな作品読んで共感を寄せた感想を送る。
企画に参加する。SNSで宣伝する。「みてみん」で画像と共にリンクを貼る。
自分に出来る、いろんなことをやってみた?
創作活動ってね、インドアな仕事だと思われそうだけど、マネージャーがいない場合は自分の足で原稿持って回ったり、郵送したりするんだよ。各出版社に。
実績や他の作品サンプルとか添えたファイル自作して。
公募受賞とかじゃない場合は、そうやって仕事を取りに行くんだ。
目に留まったところで、すぐに依頼なんか来ないよ。「次回作も見せてください」こんな感じだよ。でも、相手とつながることが肝要なんだ。
いまは大抵ネットになったけど。
黙って待ってても、気づいて貰える確率って低いと思うんだ。
だから行動して、いろんな人と仲良くなろう?
そうしながら他の人が読みやすい文章や、心を込めた対応を心がけていくと……。
感想やランキングだって多分、ついてくる。
誰かが言うには、エッセイは反応が顕著で、作家が中毒になるほど楽しいらしい。
その沼、のぞいてみるのはいかがかな?
ジャンルに作品が溢れたら、もしかしたら「なろう」を代表する分野になるかもしれないよ。
「ざまぁ」でも「追放」でも「婚約破棄」でもない、多種多様な、その時々の話題で盛り上がるのは、きっと新鮮。
いつか出版社とのタイアップで、エッセイ・コンテストとか開かれるかもしれない。
え……、それって良いかも!!
とにもかくにも、"頑張ってる人が、心を痛めてしまったかも知れない事態"になるのは避けれたらいいな。
今回の寡占騒ぎに、ちょっとそう思った。
エッセイがみんなの好きを発表する、にぎやかな場所になるといいよね!
お読みいただき有難うございました。
都合により感想欄を閉じさせていただいております。
思いは"エッセイ"でご投稿とかっていかがでしょう?
ひょっとしたら……バズるかもですよ? だっていま、お祭り中だから。
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あと最後にひとつだけ。
名前が売れたら、評価を得やすくなると同時に、評価が厳しくなることもある思います。
期待値が高くなるからです。
「この人ならもっと書けるはず」、それが満たされてないと星は出し渋りされることもあります。各作品で、なぜかあまりこの点に触れられてないのが、不思議です。