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メカチン 男性器の強化をはかるためインプラントしてアレだけサイボーグとなった俺

作者: 琴羽


俺は、商社に勤めるバリバリのビジネスマンだ。


仕事はバリバリだが、悩みがある。

・・・というのも、ひどい短小で、勃起しても子供のものみたい、

しかも包茎のため、男としての劣等感を持っていた。


そんな俺に朗報だった…

さっそく、改造で、『メカチン』という、たくましいモノを手に入れる。


並はずれた勃起状態の張りぼて男性器であり、シリコンとはいえ肌触りも最高である。


全長30センチ以上もあるそれは伸縮する機能はないため、

ぶらさげていてはズボンもはくことは出来ない。

普段は、とりはずしているので股間には、取付け用の穴だけ、

男なのに小便も座ってしかできない。


しかし、付けているあいだはすごい!!

『メカチン』から供給される強力な男性ホルモンのおかげで、

全身にエナジーがみなぎり、男らしさあふれるフェロモンを発していた。


日常生活では、取外しておくことになるのだが、

そうなると困るのがトイレだ。

モノをはずしている時は、股部には取付け用の基部があるだけでツルリンとしていて平坦。


股間に存在感のないのは妙にさみしいだけでなく、

排尿時でも大便器に座ってしかできないのは、

まるで去勢されたみたいで、なんだか男としてはむなしいものだ。


がんがんとセックスにはげんでいたある夜…、

使いすぎたのか、とうとうけむりを吹いて停止してしまった。


あわてて問合せると、どうやらモーターが磨耗まもうしたらしく、

サービスセンターまで修理のため、宅急便で送りつける羽目になった。


数週間か経つのにまだ修理が出来たという連絡も来ない。


その間、セックスすることはおろか、

よく考えてみるとあの器具をつけないと、

チンチンもタマタマもないわけでオナニーすら出来はしないことに気づく、

なんて不便なんだ。


「まだ、今夜も出来ないの?」

せっかく出来た彼女もあきれて去っていった。


修理に出しているが、その会社は違法行為発覚で消滅・・・、

器具は返ってこない。

いくら電話しても連絡もつかない。

このままじゃ、いつ女とできるんだろ、

いいや、待てよ。女と寝ることよりも…。


俺は自分が本来の男性のシンボルを失っていたことにはじめて気付く。



半年後、かなり、女性化した体をひきずり病院へ。


男性ホルモンを失った体は、体内に少量だけど発生する

女性ホルモンの作用でしだいに女性化していた。

胸も思春期をむかえた少女のようにふくらみ始めていた。

走ったり階段を降りると胸の突起がシャツにすれてピリピリする。


「そうですね…乳首がこすれて傷ついてます。傷薬を処方しておきます。

恥ずかしいかもしれませんが、ブラジャーとかしたほうがいいですよ。

もう男性として生きていくのは難しいでしょう。」

医師はそう診断した。


「器具の付け根はメンテしないで放置すると体によくありません。

除去すめ手術の予約を入れますか。

それと、器具を取りのぞいたあとの股間の処理はどうされます?」


どうって? もしかしてチンチンを付けてくれるのか、

俺は期待したが。形成手術で指くらいの大きさのものなら

つくれるそうだが、勃起はしないし、セックスにもつかえないらしい。


「むしろ女性器をつくるほうが現実的ですが」医師が言う。


インプラントの付け根を取り除き、

股間を整形して女性器のように変えてもらうと、

俺は、新しい人生をふみ出していくことを決意した。


いや、もう「俺」というべきではないのだが…。

今日からは…

あたし…女子として生きていきます!!


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