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オルタ・エボリューション  作者: 鬼河壱
第0.5章 秘匿の箱庭
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目的地と会話方法

(そう言えばこの森を抜けたら何処に向かうんですか?)


目的の場所も聞かずに付いて行ってたことに少し人への疑念が足りないと思いつつも俺はユウコさんの回答を待つ。


「そうねぇ~まあ最初は無難に火山かしらねぇ~」


(どこが無難なんですか……)


「もう当たり前でしょう! 私はアオイちゃんに強くなって欲しいって言ったでしょう? その為のプランの一つに今から行きたい火山でやりたいことがあるのよ」


(てことは最初から森の外に行く予定はあったんですね?)


「そういうこと♪」


ドッキリを成功させたことを喜ぶユウコさんがノリノリになり、そのまま気を良くしたのかユウコさんは思い出を語りだした。



森を抜ける為に出発して約2時間、その間ユウコさんとリンさんの惚気話を延々と聞かされていた。


「それでねリンさんが~~」


「そんでその時に~~」


こんな感じでユウコさんがリンさんとの思い出語りを始めてしまい俺の事(話し相手)の事を気にせず話し続けているので暇なのだ。しかもこの状態のユウコさんはこちらの思考を読んでくれないので話を止められない。


ちなみにまだ俺の声を聴いてくれる時にリンさんと「そういう(百合という)」関係なのか聞くとユウコさんは全力で否定をしてきた…完全に「そういう」関係なんだろうな……


「リンさんが~~」


てかリンさんの話題はいつまで続くんだろう?


「そんでねそんでねその時リンさんがこう言ったの~~」


いい加減話を止めてもらおうと考え、自分で意思を伝えようとすると不思議なことが起きた


(ユウコさん!いい加減にして――《希望を受理しましたスキル念話を与えます》――くださいその話長すぎます』


「え?」


『え?』


「『ええぇぇぇえ!?!?』」


いきなり聞こえてきたアナウンスに俺は驚き、ユウコさんは話しかけられたことに驚きしばらくの間俺とユウコさんの間にカオスな空気が流れた。




「とりあえず質問するから理解できている情報を整理してゆっくり説明してくれる?」


ユウコは状況確認の為に葵から先程の出来事についての説明を聴き出し始める


「まずはどうしていきなり喋れるようになったか分かる?」


まずは葵の言葉で現状がどうなっているのかを調べる為に質問をする


『えーと…まずユウコさんがリンさんとの惚気話を二時間近くしていて「そんな話ししてない」はい……ユウコさんがリンさんとの思いでを語って流石に同じ話題で飽きを感じてそれで話しかけようとしたら『念話』というスキルを与えられました』


「『与えられた』…ね……」


ユウコは思案する、


(あの研究者共がそんな事をするわけがないし、権限的にも私が許可をしてない限りこの世界の中では手を出せないはず……。やっぱり《世界(ワールド)》が手を出したのかしら? 彼らから聞く限りだとそのぐらいはできる力を持っていそうね、いや……もしそうなら最初から与えているはずよね?)


ユウコは考察を続け、一つの結論を導き出す


「もしかして今まで私が心を読んでいたから本来自分で話す事を意識してすることによって手に入るスキルが手に入ってなかったのかも……」


『それだけで今まで喋れなかったんですか……』


葵が今まで喋れなかった理由にショックを受けているが私はプランにミスがあった事にショックを受けていた


(まさかそんな簡単なことが成長の妨げになっちゃってたとはね……)


私は今までのプランの内容を再確認し新たなプランに組み替え始める



ユウコさんが深く考え込んでしまい俺は今現在とても暇です。

ていうかユウコさんは考え込むと自分の世界に入り込んで周りが見えなくなるタイプなんだな……


「そうね……そこを変えれば済む筈、よし! 問題解決!」


どうやらユウコさんの中で回答が出たようだ。


『それで……結局どうするんですか?このまま「このまま予定通り火山に行きましょう!」……はい』


食い気味にユウコさんが返事をしたことに少し引いてしまったけどそれだけ真剣に考えてくれている事にしてこの後について聞くことにしよう。


『そう言えば火山で何をするんですか?』


「まずは死火山の方に行って熱になれる修行をしながら火山の生物との戦闘経験を積んでもらって、その後に活性火山に居るエキドナちゃんの試練をクリアしてもらうわ」


『エキドナちゃん?』


初めて聞く名前に疑問符を出していると


「あぁアオイちゃんが知ってるわけないよね、エキドナちゃんっていうのはね火山地域を管理してる子でねそれはもう強いの!あの子は私が育てた子たちの中で一番強いのよ!」


『そんな人相手に試練って……もしかして勝つことが目的じゃないって事ですか?』


「あら? 簡単って考えちゃった? 残念だけどそう簡単な方法で強くなっても方針的に良くないから勝つまで挑戦してもらうね」


やべっ!余計な事を言ってしまった。


「ふふっ、覚悟しておきなさい」


これは……やばい方向のフラグを踏んだ?


「うん!踏んじゃったね!じゃあここからは地獄のトレーニングで行くから覚悟しといた方が良いわよ」


やばい……俺死んだかも……


いつか地獄を見る我が身の無事を今のうちに祈っておこう。

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