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オルタ・エボリューション  作者: 鬼河壱
第0.5章 秘匿の箱庭
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この世界の戦い方

(ふぁー。さてと今日は何をするんだろう)


俺は昨日のリンさんたちがいた場所に向かい歩き始めめているが昨日の出来事を思い出し、朝から不安な気持ちでゆっくりと歩いている。


「おはよう葵ちゃん」


そんな状態で名前を呼ばれたので『ビクッ!』っと驚いてしまった。


(おはようございますユウコさん)


とりあえずあいさつは返せたけど、ユウコさんっていつの間にか近くにいるからビックリするんだよな。


(というかユウコさんは今日は何のご用件で?)

「それはね葵ちゃん育成プロジェクトに昨日ちょっと問題があったからそこを改善するためよ」


(そうなんで……す…………か!)


いまなんかものすごく大事な話しが出てきたぞなんだ育成プロジェクトって何だ!?


「あーそっか葵ちゃんには伝えてなかったかしらこの研究所って新しい生物を作ったりしてて葵ちゃんもそのグループに入るんだけど葵ちゃんってそもそも作られた理由ってのが他の子たちと違うの」


(ユウコさ「それでね」


質問したいことができても今のユウコさんは仕事モードなのだろう質問は後でと言いたげな顔を見せてきた。


「葵ちゃんには強くなってほしいの」

(へ?)


なにがどうなったらそんな話になるのだろう今は俺が作られた理由についての話をしていたはずだそれがなんで強くなる話になるんだ?


「ふふっやっぱりこんな説明じゃよくわからないわよね、でもごめんなさいこれ以上は今はまだ話せないことなの」


そうゆうとユウコさんは腰をまげて謝罪してきた


(いやいやいや、そんなことしないでくださいユウコさんにも事情があるでしょうしなによりそうゆうのは自分で調べたほうがいいって思ってますし)

「ありがとう、でも話せるようになったらちゃんと話すわ」


そんな話しをしながら歩いているとリンさんの大きな体が見えてきた


「おっ、来たかアオイ……ってなんでユウコが一緒にいるんだ?」

「ふふっそれはね…」


ドゴーン!!


急に衝撃波とともに巻き上がった砂によって視界が遮られた、


(へ? な……何が起こった?)


砂ぼこりが収まるとそこには顔から地面に潜っているリンさんとその頭の上に座っているユウコさんがいた。



「さてと、今日はこの脳筋に変わって私がスキルや戦闘方法について教えることになったわ」

(あのー……ユウコさん?)

「どうしたの?」


心の声も聞こえているのにわざわざ質問してくる辺りかなり怒っているのだろう。


(何故リンさんを下敷にしてるんですか?)

「ふふっ、それはこの脳筋が昨日の時点で教えるはずの予定から大きく遅れたからよ」


えーと……つまり?


「お仕置きよ」

(ユウコさん、笑顔で言っても怖いです)

「ん?」


ヒェッ


「ふふっ、そろそろ時間もあるし移動しましょうか」



・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・



「まずは、失敗していたスキルについて説明するわね」


ユウコさんの説明では、まずスキルを使うときにどうやって使うのか形をイメージしなければいけないらしい。

昨日は何も考えずに適当にやったから暴発したのか……


(そういえばリンさんは『樹木操作』って叫んでたんですけどスキル名って声に出さなければいけないんですか?)

「声を出す必要はないけどイメージはしなきゃスキルは使えないわ、まあでもイメージするために声に出すってのはありよ、プラシーボ効果ってヤツね。まぁまだそこら辺は研究が進んでないからこれも完全にはわかってないんだけどね」


「てっ時間をまた無駄にするとこだったわさっさと次のステップに行きましょう」



「スキルを使うときはどんな形で使うかを考えながらやりなさい、あーでも『戦技』と『闘技』はイメージしにくいでしょうからまずは『竜』系統のスキルを使ってみましょうか」


(えっとー確かに『竜』のスキルはありますがどうイメージすればいいのかわからないんですが?)


「そうねー、例えば口からブレスをバァーって吐くイメージ」


そんなイメージでいいんですね…


まぁとりあえずやってみよう。

口からブレスをバァー


「ブルァァァァ!!」


俺が『竜』のスキルを使うと口から何かが出たのだろう俺の前方向にあった木がなぎ倒されている


は!?


(えっ……ちょっと、ユウコさんブレスって火が出るもんじゃないんですか?)

「? ブレスの内容は竜系統スキルの種族によって変わるものよ」


ユウコさんの反応的に今のは間違いなくブレスだったようだけど


(そもそも俺はブレスが火を吹くやつしか知らなかったんでそれをイメージして使ったのに火が出なかったってことは俺の『竜』のスキルは少なくとも火の系統ではないんですね)

「…………えっ?」

(? どうしたんですか)

「『竜』系統スキルじゃなくてスキルの名前が『竜』なの?」

(はい…)


ユウコさんが「そんな」と口からこぼしてる。


(何かおかしいことがあるんですか?)

「葵ちゃん……そもそもね、私が言っていた『竜』系統スキルっていうのは『地竜』とか『炎竜』とかのことをいってたの」

(えっじゃあ)

「えぇ、葵ちゃんのスキル『竜』は少なくとも普通の『竜』系統スキルとしてはまだ認識されていないものなの」


俺はその言葉を聞いて少し疑問に思った。


(認識されてない?存在しなかった(・・・・・・・)とかではなく認識されてなかったってなにか違うんですか?)


「スキルの名前って初めて手に入れた人が名付けして初めてスキルとして名前が決まるの……まぁ例外があるとはいえ葵ちゃんの持ってる『竜』のスキルは葵ちゃんより前に誰かが持っていた可能性があってその存在はまだ確認されてないってこと」

(そういうのもあるんですね)


「……この話は多分今の時点じゃ結論は出ないから置いておきましょうか。それにいつまでも同じ話をしている訳にもいかないしね」


そういうとユウコさんは森の中へと移動し始める。



「次は狩りの時の注意点を教えるね、あと葵ちゃんのブレスで動物たちが逃げちゃうだろうから今回は実践じゃなくて見て覚えてね」

(そう言われても俺の身体が大きいからどの道逃げられるのでは?)

「そこらへんは私のスキルでカバーしているから大丈夫よ」


まあそんなことだろうと思ってましたけど、さっきからちょくちょく小動物が歩いてるところを横切ったりしていたし、明らかにこちらに対して警戒心がなかったから認識とかをいじってるんだろうけど。


しばらく歩いているとユウコさんが小声で止まるように指示した


「あそこにいるのが今回の獲物(ターゲット)よ」


ユウコさんの指さした方向を見るとそこには20匹の集団になっている狼がいた


(えーとユウコさん、まさかあの狼を狩って食料にするんですか?てゆうか狼って食べれるんですか)

「そうよ、あの狼はとても美味しいの」

(美味しい狼って想像できないんですが……)

「ってそんなことどうでもいいの、それより狩りの注意点なんだけどまず一匹でも殺したなら群れなら群れを崩壊させること、絶対に殺した肉を回収すること、もし回収が困難な場合肉は食べられない状態に処分することこの三つが狩りにおいて最も重要な点ね」

(ちなみに何故なんですか)

「それはこの世界では血縁が強いほど食べるとスキルを継承することができるの、いまだにその原理はわかってないみたいだけど」

(まぁなんとなくですがわかりました)

「まあ狩りにおいて無駄な危険を増やすのは得策ではないし食べさせないようにさっき狩りの注意点を教えたでしょう、あれさえ守っておけばとりあえずスキルの継承は防げるわ」


そう言うとユウコさんは……


「まあ実際に見ていたらもっとわかってくると思うわ」


そう言うとユウコさんは「行ってきまーす」と軽く言って狼の群れを一匹ずつ様々な方法で殺し始めた、


一匹目は不意打ちであることを利用して真上から腰部分めがけて落下しそのまま内蔵ごと潰した、


二匹目は一匹目のすぐ近くにいたやつを仲間の方向に目線を向けた瞬間を狙い、目から脳を手刀で貫通する。


そのまま二匹目の死体を片手で貫通させたまま抱えたユウコさんはその死体を三匹目の狼に横薙(よこなぎ)でぶつけて飛ばす。


その勢いを乗せたまま二匹目の死体を離し四匹目の狼へぶつける


その間に横なぎによってバランスの崩れた三匹目の狼を回転を入れながら首を狙って手刀を入れて頭を吹き飛ばした。


四匹目に狙われた狼は死体がぶつかったことにより意識が飛びかけておりその隙を狙ってユウコさんは三匹目の死体をまるで大剣を振り落とすかのごとく四匹目に叩きつけそのまま四匹目の狼を殺した。


すると五匹目以降はユウコさんから距離をとって二匹ずつユウコさんに攻撃を仕掛ける、


が、ユウコさんは襲い掛かってきた二匹の攻撃を片方だけ避けてもう片方の狼を正面から口へ拳を突き出す


ユウコさんの拳を正面から受けた狼は口から首の脊髄部分まで貫通し穴を開けた。


そうすると狼たちはこれ以上はどうにもならないと考えたのか逃げて行った。


その狼たちがいた場所はすでに地獄絵図となっていた。


「あーおーいーちゃーん、死骸のかたずけ手伝ってー」


地獄絵図を作り出した張本人は笑顔でこちらに手振ってくる。


(……はい…わかりました)


ユウコさんとは絶対に戦いたくないな。

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