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オルタ・エボリューション  作者: 鬼河壱
第2章 吐露した万象
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開戦

ようやく戦闘が始まります

《泰地》が消滅するまでの時間を稼ぐ、

それが私の生まれた意味(なすべきこと)


その為に【強欲】を扱う必要があり、流れて来る膨大な情報量に耐えられるように足りていなかった脳の容量を創造して補った。


最恐(テラー)との戦闘も、戦闘によるスキルの使用によって私の魂の成長を促し、魂の保有量で《泰地》を上回るために必要なプロセスのひとつ。


誰にも干渉されない場所で魂の成長を待つという手段もあった。

だが、【強欲】によって獲得できる情報によってそれでは確実に《傲蝕騎士》によって失敗してしまうと理解できる。


主神の方々と同列のアレならば世界から切り離された空間だろうが、世界の外側だろうが関係なく《泰地》を助ける為に私に襲い掛かって来るだろう。

最恐(テラー)と違い、アレは全力の戦闘経験が豊富なはず(・・)だ、適切に私だけを殺す事ができるだろう。


それ故に、耐久力が高く、継続戦闘能力のあるサンドバックとして長く戦闘が成り立つ(・・・・)相手かつ、戦場が拡大したとしても他の強者の逆鱗に触れることのない場所に居る最恐(テラー)が最適だった。


ただ一つ不適切な点があるとすれば、最恐(テラー)は【憤怒】を所得しているという事だ。

このスキルを持っているだけで最恐(テラー)の脅威度、及び不確定性が跳ね上がる。

最悪の場合は目的を果たせずに私だけが殺される。


【憤怒】の権能は「進化」

あらゆる事象に対して適応し、その上で様々な進化、成長、発達を自身に起こさせるのが【憤怒】

どんな進化が起こるかは本人以外には理解できない(・・・・・・)


そして、厄介なことに【憤怒】には進化する条件が無い(・・・・・)

つまり好きなように自身の身体を進化させる事ができる。


コレさえなければ都合のいいサンドバックだったのに!


その上に、知性を創造する前の私の早まった行動のせいで、未適応だった(・・)空間切断による攻撃も空間に干渉できるようになるという進化をしたせいで意味が無くなってしまった。


創造さ(生ま)れて数分で黒歴史になりそうな失敗……

あの時の私のバァ~カ!


「そこぉ!」


私が思考を乱したタイミングでテラーの蹴りが左側から仮面の目の前まで近づいてくる。ギリギリのところで防ぐ左腕に大楯を創造してそれは拒んだが、物理エネルギーによる余熱で左腕が焼失してしまった。

『再生』で左腕を治したが気を(ゆる)め過ぎた。


そう、私は気を緩め過ぎていた

だからこそ、乱入者に初手を許してしまった。


「【開闢】:『鬱水曇天世界』」


「ゴボッ!!」


触覚が感じる温度が変わり、肌に触れる宇宙放射線の供給(・・)が弱まる。


「何が起きた、【強欲】!!」


急な状況の変化に理解ができず、私は周囲1000㎞の情報を【強欲】で収集する。

その弊害で情報処理に脳が悲鳴を上げるが、私にとってはこの身体の痛みなんてどうでも良いのでロキソプロフェンを肝臓に創造し、代謝を『再生』の応用で即時的に行い、後の身体への後遺症など考えずに邪魔な痛みを消す。


「なるほど……そういう【開闢】なのね」


テラーの腕がめり込んだ大楯に新たなベクトルを創造してテラーを遠くに突き放す、

長い時間は稼ぐことはできないが関係ない。


「どんな成長するかも分からない未完成の【開闢】はさっさと排除しなくちゃね」


そんなことを口にしながら私は迫りくる巨翼のドラゴンと対峙する





『ナイスだ! これでアイツの創造の脅威は半減したも同然!』


『そうね、まさか私の【開闢】が効果的とは思わなかったわ』


協力者からの情報で喪服鬼面女について、その創造の弱みは伝えられている。

それは、創造によって生まれる物質は出現する瞬間に既にある物質を押し退ける必要がある。という事だ。


そして、私の【開闢】は周囲の物質的空洞に在る気体を液体化させ、水中のような空間にする事ができる。その結果周囲の密度は上がり、創造による物質の押し退けを阻害する事ができる。


まぁ、あくまで阻害するだけで封じることはできないけど……


それでも、私の【開闢】による影響力で遠距離のエネルギー創造による物質操作は封じることができたみたいね。

そうじゃなきゃ、今頃武具の嵐に飲み込まれて死んでるし。


それに、水中ならば創造された武具も水の抵抗で光速で動く事はできない。

何もない状況に比べたらマシでしょう。


『それじゃあ作戦通りに行くわよ!』


『応よ!』


荒地の返事と共に、移動に邪魔な液体の抵抗を緩和する必要がある私は【開闢】の為に広げていた大きな翼を畳み、喪服鬼面女へと突進する。

皆様、良きお年を~

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