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オルタ・エボリューション  作者: 鬼河壱
第1章 呑郷の森羅
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多蛇と発狂

『とりあえず疲労は感じてないとはいえこの牙のこともあるし少し休むか』


『さてと、この牙をどんな感じで使おうかな』

先ほど討伐した大蛇の牙、はっきり言えばかなり大きいサイズだから大剣みたいにしようかと思ったがそもそも今の戦闘スタイル的にあまり大きいものは相手に警戒心を持たせるから駄目だな。


『双剣にするかぁ』

双剣ならサイズは小さいし片方を囮にしてもう片方で斬るってこともできる。


『取り敢えず削るかぁ』

普通ならまぁそこらへんの鉱物を使って削るだろうだがそれだと刃先の部分が凸凹になるだろう…だが今の俺は鉱物そのものと言ってもいいその鉱物でできた指などの細かいことができる部分を使えば刃こぼれなんてし…てるな

『はぁ…まぁ素人がやったにしては上出来だろ』

そもそも鍛冶とかやったことないから何をどうするのか知らないし。


さてととりあえず武器(刃こぼれしてる)ができたし進み始めるか…





『また蛇か』

さっき出会った大蛇と同じのがまた出てきやがった。

『とりあえずこいつの倒し方は分かってるしさっきの大蛇から奪ったスキルを試してみますか』


噛みついてきたタイミングで

『横に避けてはいどうも』

大蛇の頭の後ろに掴まって

『こうすればお前らは自分ごと叩きつけるしか攻撃できないよな』

そして

『『空間重化』!』


ゴドン


おぉなんかすごい音したなまぁ『空間重化』は読んで字のごとくって感じで空間を重くさせるってスキルみたいだなというかこのスキルは俺にも効果があるから今この大蛇には重くなった自重+重くなった俺の重さが重なってる。のに…

『なーんでつぶれてないんですかね?この大蛇は』

うっそだろこいつなんでまだ地面から体が浮いてきてるんだ、耐えんなよクソが。


《キシャァァァァァァ》

『うるさっ!!』

今度はなんだ?

なんかさっきの奴と違うスキルでも持ってたのか?


ガラララララララ(ガラララララララ)

ガラララララララ(ガラララララララ)

ガラララララララ(ガラララララララ)


『嘘だろおい』

この大蛇仲間を呼びやがった

『こうなったら流石に検証どころじゃなくなったな』

取り敢えず武器を持って構える

『来いよ多蛇ども』


『まずはこいつ(仲間を呼んだやつ)を殺そう』

そうと決めたら『空間重化』を自分の右腕に集中してそのまま外側から刺す、牙の剣ごと入れたからかなり痛いはず。そこに『寄生』も追加して…


《キシャァァァァァ》



『うるせぇなぁお前はそのまま死んどけ!『寄生』!』


《キジャァ》


よしこれで一匹さぁつ…ぎ!

『ふぅ危ない危ない』

こいつ仲間を殺して一瞬だけ生まれる安堵する瞬間を狙ってきやがった。


『さてと、流石にキツイ気がしてきたぞ』

身体的には大丈夫だけど精神的に疲れてくる。


『こなクソが!』

こいつら急に連携能力が上がりやがった。

一匹が『空間重化』

二匹が噛みつき

二匹が隙をうかがって噛みつき 

そして最後の一匹が俺を睨んでいた


『クソ!避けてるだけじゃ埒が明かねー』

現状は『密度変化』で身体を軽くして『衝撃緩和』で着地の衝撃による硬直を無くして避けているが攻めることができてない。


『あーもう、後が辛くなるだけかもしれねーがやるしかねー』

そして俺はわざと嚙みつきを受けてそのまま呑み込まれる。

『『寄生』!』

そうして大蛇を一匹仕留める


『クソ!やっぱりもう効かねぇよな!』

動かなくなった蛇の身体を突き破ったら嚙みついてきてたもう一匹が口を開けずに突っ込んできやがった。

案の定対策されたわけだが俺もなにも考えてないって訳じゃねぇ…

『さてとさっき殺した二匹はなにか現状を打破できるスキルをもってるかな?『確認』』


《スキル》

『確認』『疑似五感』『寄生』『念話』『衝撃緩和』『密度変化』『空間重化』×2『再生』×3『暗視』×3『狂声』(NEW)『反転』(NEW)『使用不可』『使用不可』『使用不可』『使用不可』


わからねー…なんだぁ『狂声』と『反転』ってどうゆうスキルか予測できねぇ

『少なくとも『狂声』が声のスキルってことだけしかわからねーしこれじゃあ現状打破なんてできねぇ』

こんちきしょうもうちょい分かりやすいスキルを期待したのに…


『クソが実戦で試すしか』

俺は『密度変化』で減らした分の身体の中に普通の人間が吸えないレベルの空気を溜め込む

そして…


『狂声』


その瞬間轟くような大音響とともにえげつない衝撃波が周囲を走る


その音を例えるなら音と音どうしが破りあっているかのような


その衝撃波の影響を言葉で表すなら先程まで俺の周りを囲んでいた四匹が一瞬で肉塊になり、その衝撃波の発生地点の最も近くにいた武野が反射的に『衝撃緩和』を発動し元々『衝撃緩和』が付いている壁に30mほど抉り込むほど。そして先程までただ広いとしか感じなかった空間も上から落ちて来た岩石により地獄絵図となっている。


『噓…だろ』

待て待て待て今何が起こった?

確か『狂声』を今出せる最大限の音量で出したそこまではちゃんと覚えてる

だがその後気が付いたら壁に抉り込んでいた。

『まさか…ここまで頭のおかしい威力になるとは』

いや誰が予想できるんだこんなの


『一応助かったから良しとすr!?』

その時急に俺が抉り込んでる壁の隙間から棘のような岩が飛んできた

『…はっ!まさかこれだけのことが起きて生きてんのかよてめぇ!』

俺の視界から見える隙間から俺を睨む視線が見える


さっきの大蛇たちの中で唯一何もしてこなかった個体だ


それを理解した瞬間俺は今の岩の身体を捨て壁に一番近い別の岩に『寄生』する

『どうやって生き残ったんだよてめぇ』


俺は肉塊となっている大蛇の牙を取る

今の身体はさっきまで使っていた身体より大きめに作り牙をそのまま使う二刀流状態そして『密度変化』で可能な限り硬くし無傷(・・)の大蛇に身を構える。


しばらくの静寂…


『……!』


先に行動したのは大蛇であった

大蛇の周りにある岩石が茨のようになりそれが俺に向かって伸びてくる


俺は走り出す今の状態なら茨程度の棘は無視できる

『まずは、一発!』

俺はそのまま大蛇に牙を突き刺す


ゴスッ


だが突如として地面から生えた壁に牙を遮られた

『クソ!さっきもこれで衝撃波を防いだのか』

一旦態勢を直そうと後ろに下がった瞬間俺に向けて明らかに戦車とかの装甲を貫くレベルの棘状の岩が飛んでくる


『あぶね!』

間一髪で避けれたが多分次はもっと正確になってくるだろうそうなると次は避けれる確証がない。


『こうなったら引くことなんて気にせずに突貫あるのみ』

そうなったら手持ちは邪魔だな。

俺は双牙を大蛇に投げ捨てる、

とても冷静な判断ではない気もするがヒットアンドアウェイは実質封じられた今、今からすることに双牙は邪魔だ。


先程までの茨と違い棘が直接俺を狙って伸びてくる

『後ろからと違って前からなら避けれるぜ!』

俺は大きく息を吸い、そのまま大蛇に殴り掛かる今回は『空間重化』を殴り掛けている手に使いながら…


ドガッ、ガコッ


壁が崩れた瞬間

『狂声』を使う


大蛇は再び壁を作ろうとするが地面から生え始めた時にはそれが発動されており既に体が肉塊へとなっていた…


『ふぅー、流石にこのレベルまで集中すると疲れた…けど休憩する前に大蛇(こいつら)からスキルを貰いますか!』


__________________

《スキル》(この回で新しく手に入ったもの)

『狂声』×2『反転』×2『空間重化』×2『再生』×7『魔法』



NEWは読みやすくするためで武野君からは見えません。

武野君が二回目に出した『狂声』は最初のモノよりかは吸い込んだ空気量が少なく弱くなってますが音が真っ直ぐ進むイメージをしてスキルを使ったので音が集中し大蛇を肉塊にしました。


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