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オルタ・エボリューション  作者: 鬼河壱
第1章 呑郷の森羅
16/65

武野と別れ

ご高覧ありがとうございます。


『ふむふむ大体分かって来たぞ』

『そうかよかった…ふぁ~』


『?どうしたんですかテラーさん』

『なーにただ眠くなってきただけだ気にするなというか貴様は眠くないのか?』


『特段眠くは無いですね』

つっても確か洞窟の中にいると時間が分からなくなって体内時計が狂うって聞いたことがあるしもしかしたらそっちかも。


『そうか…少し羨ましいな』

…え?

『テラーさんがそれを言いますか?』

はっきり言ってこの竜は前世の頃の生物と格が違うと言える位には強いのに何を羨ましがるのだ?


『貴様には言っていなかったが我は世界規模で比べても上位に行く位の強さを持っておるだがなその力を手に入れるときに…まぁ色々合ってなかなり疲れやすくなってしまったんだ、そのせいでここ100年は動いてないのだよ』

『100年!』

そんな途方もない時間をここで過ごしたのかよ。


『そこまで長いとは感じてないぞほとんどの時間を寝て過ごしていたからな』

寝てたとしても100年は長いだろ

『まぁ今回はそれなりの時間で起きるさ』

信用ならね~


*****


『寝ちまったな』

さてとこの後どうしようかなテラーがいつ起きるのか俺にはわらんからな、ずっとここにいるわけにもいかないし。


スキルを実践しに行くって名目で少し進んでみようかな。

『いや名目なんていらないな行こう』


進める道はひとつここを進むしかないんだが…


武野は立ち止まるその道からは見える限りまっすぐなにも無くただただ長い道しかない


『本当にこの道しかないのか心配になってくるレベルでなにもねえな、もしかしてさっきのところにまだ他にも道があったんじゃねいだろな』


武野は不安を抱えながらもその道をただひたすらに歩き続ける


*****


「むぅ行ったかのう」

洞窟の王は目を覚ます

「しかしまさかあのような奇妙なものがいるとわな」

洞窟の王は身体を崩し始める

「ふふっ…あれなら外まで行けるだろうし外に出たとき用になにかプレゼントでも作っといてやるか」

洞窟の王は意識を身体だった物から切り離し本体へと向かう

その間は武野の喜ぶ姿を想像していた。


*****


『ようやくまっすぐな道以外が見えてきたけど』


正直まっすぐな道はもう見飽きたから新しい構造の道は嬉しいんだけどなんでただ広いだけの空間でなんだよもうちょい洞窟らしく鍾乳洞とかあれよなんだよこの空間。


『はぁ~まだ先があると思うと足が重く感じる~』

ん?ちょっと待て本当に重く…


その瞬間俺の足が《バコッ》っという音とともに地面に沈んだ


『嘘だろ』

こういう場合は大抵自然現象じゃなくて第三の要因がある今回もその例にそるものだとしたらいったいどこかr!

その瞬間俺の前には巨大な蛇が現れた

『おいおいおいおいファンタジーな世界じゃよくある生き物だけど大きすぎやしねえか見えるだけ(・・・・・)でも5mはあるぞ』


いったい何喰えばそんなにでかくなるんですかね蛇さ…ん!っと

俺は『密度変化』を使って足の部分を軽くする


『あぶねーあぶねー足が重くなってるせいでまともによけれねーな』

少しは軽くできたとはいえそれでもまだ重いこれでスキルの使い方を知らなかったら今頃あの蛇のお腹の中にいたって考えると本当にスキルの使い方学んでおいてよかった。

っとそんなこと考えてる暇じゃなかった。


次の噛みつきもさっきと同じ要領で避ける


もしかしてこいつ噛みつきしかしてこないのか?

『物は試しだ』

とりあえず嚙みつきを避けたらすぐに頭の後ろに回り込んで掴まってっと

『これでお前の攻撃は効かねぇ《ゴン》っぞ!』

こいつ俺ごと壁にぶつかりやがった

《ゴン》


《ゴン》


《ゴン》


《ゴン》

『何回もぶつけるんじゃねぇ』

くっそいい作戦だと思ったんだけどな取り敢えず次ぶつかる瞬間に離れて自爆させてやる


《ボン》


『うっし成功…っつってもこいつがまだ生きてるから油断できねぇな』

さぁどうする今のところ自爆させた分以外は特に効いてないみたいだし多分次はもう効かねぇとするとまだ実践したことのない『寄生』を使ってみるか。


『さぁ蛇さん俺を食べてみな』

俺は両手を広げて脅威の無さをアピールする


その瞬間大蛇は俺の身体を丸呑みにした


『『寄生』』

俺は『寄生』を発動しながら蛇の体内から肉を手刀で刺す。


《キシャァァァァ》

なるほど『寄生の』スキルに関しては岩に対してしか実験してなかったけど生物に対して使うと相手の魂とでもいうべき塊を自分の魂にするのかってかこれは寄生と言っていいのか?


《キシャァァァァ》

っとそうだった今は戦闘中だったんだ


『つってももうこいつには俺を攻撃する手段がねえからな後は俺がこいつを呑み込むだけなんだよな』

俺は『寄生』を強める

『それじゃあ有意義な時間だったよ大蛇君さようなら』


俺は大蛇にとどめを刺した


『よっし初戦闘勝利』

つってもかなり反省点があるな

『まずスキルはやっぱり実践で試さないと本質がわからないな』

そう今回の戦闘は最初から呑み込まれて内側から『寄生』を使ってれば簡単に勝てたのだ

『あくまで結果論だけど次同じやつが出たときのは対処法もわかったしもう少しスキルを試してみるか』

まぁそれはさておき

『この大蛇の死体どうしようかな』

実はこの大蛇の身体も動かせたのだがこの大蛇人型じゃないから動かしなれないし肉体でできてるから肉体的な疲労も感じたし空腹にもなったつまり

『今の状況じゃただのお荷物なんだよなー』

まぁ牙ぐらいは持ってくかもしかしたら武器として使うかもだし。

『じゃあな今世最初の肉体よ』


*****

武野 泰地

《スキル》

『確認』『疑似五感』『寄生』『念話』『衝撃緩和』『密度変化』『空間重化』『再生』『暗視』『使用不可』『使用不可』『使用不可』『使用不可』





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