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オルタ・エボリューション  作者: 鬼河壱
第1章 呑郷の森羅
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テラーの訓練と武野のスキル

『いいのか?』

俺はテラーの提案にまず疑問で返した、

流石にすぐに信用できないからな。

だけどテラーの目が俺を子供を見守る親の目に見えるのは気のせいか?


『当たり前だ貴様はまだ何も知らんのだろう、ならこの世界を見てどう思うのか我は気になるのだ、だからここから出るための力、そして外で貴様の身を守るための力を教えたいのだ』


恐らくテラーには昔に何かがあったんのだろうな、

俺に対しての言葉なのにどこか別のものに対して語っているように感じるし……

外に出た後のことを気にしているみたいだし外はテラーにとって良い印象がないみたいだ。


なんか気になることが多いけどまずは自分の心配をしないとな、俺自身のことも解決できてないのに他の心配をして自分の身を滅ぼすようなことをしていたら本末転倒もいいところだからな。


だからまずは、

『じゃあテラーさん、俺にこの世界で生きていくために力を教えてください』


俺はこの世界で生きるために強欲に行こう。






『それじゃ次は貴様のスキルを使ってみろ』

『はい!ちょっと待ってください、まずスキルの確認の仕方を教えてください』


提案を承諾してから少し時間が経ち色々教えてもらってから一つ分かった、こいつ教えるのへたくそだ……


最初に俺の身体の強度を調べるとか言っていきなりはたき飛ばし,

次には『度胸を見てやる』とか言って俺の足場を持ち上げて『飛べ!』といきなり無茶を言ってくるし、

俺が無理だと言ったら『なら我が落とす』とか言って岩ごと俺を投げ飛ばしたやがった、

次何をするかと思えばスキルを使ってみろだと?

こいつは教えるときに相手のことを一切考えない奴なんだな。


『ふむ、そうだったなじゃあ『確認』を使ってみろそうすれば自ずとわかる』


いやだからそうゆうことじゃないのに……

『まあいいですけど、『確認』ですね、』


『確認』

《状態:***:***》

《スキル》

『確認』『疑似五感』『寄生』『念話』『衝撃緩和』『密度変化』『使用不可』『使用不可』『使用不可』『使用不可』


なんかいろいろツッコミどころだらけだな。


『どうだった?』

『なんかいろいろとツッコミたいですね、ていうかテラーさんが俺のスキルを確認すれば良いのでは?』


そうすればこのツッコミどころ満載のスキルを言葉で表さなくてすむのに、、、


『他のスキルを確認することなぞできないぞ』


『まじか、漫画や小説とかなら『鑑定』スキルとかで相手のスキルを見れるのに』


『『鑑定』ならスキルとしてあるぞ、だがあのスキルは物の価値や出土場所そして種族の名称がわかるだけだ』


ちょっと待って


『なら俺の種族が『わからんかったぞ』

ちょっ食い気味に言わなくても、、、


『第一それをはじめにやらないわけないだろ』

正論パンチやめて悲しくなる


『っと話がだいぶずれてしまったな貴様のスキルを教えてくれでないと話が進まん』


『そういえばそうでしたね、まず『確認』のスキルそして次に『擬似五感』、、、、、、、、、

そして『使用不可』と書かれたスキルが4つです』


俺は特に隠すことなくテラーに自分のスキルを伝えたするとテラーは疲れた顔をしている。


『どこかまずかったのか』

『まあ、貴様がツッコミたいと言った気持ちが分かっただけだ、とりあえずまあわかった範囲のことについて教えておこう恐らくだが貴様はこの洞窟の岩に『寄生』して『衝撃緩和』と『密度変化』スキルを手に入れたのだろう』


え?


『ちょちょちょっと待った岩にもスキルがあるんですか?』


『貴様そっちが気になったか・・・まあ答えてやるがこの洞窟が特別なだけだ他の場所の岩には何もないぞ』


ほぇーここって特別だったのかこの洞窟を基準にして考えておくのはやめておこう。


『あっそうだ俺がこの洞窟の岩に寄生してるってどういうことですか?』


『貴様・・・まあ良い貴様について考えすぎるのは疲れる気がしてきたからこれ以上はツッコまん、まず貴様が持っている『寄生』のスキル、それは寄生した物を操りスキルごと身体を奪うスキルだ』


えっ、やばくね?

普通に考えても強くないか?スキルを奪えば俺が強くなるし、岩に寄生できるってことは今の身体が削れてぼろぼろになっても新しく周りにある物に寄生して無傷の状態になれるじゃん。

ただ、、、


『テラーさん俺は寄生してるってことは俺の本体の身体は小さいのですか?』


『うーむ、それはなんと説明すれば良いのかな?』


『どういうことですか?』


『そもそもとして貴様には身体がないのではないかと思ってな』


・・・は?

『ちょちょちょ、ちょっと待ってください身体が無い?どういうことですか⁉︎』


『うーむ、確証が得られないのだが貴様から生物特有の肉体と魂との繋がりを感じないのだ』


『えーと、それは身体が岩でできてるからでは?』


『いやなぁ、それなら岩に『寄生』特有の血管のような繋がりがあるはずなんだ、それがないってことはやはり貴様には本体と呼べる身体がないということになるな』


えーとつまり


俺、生物やめちゃったぜ


『さて、スキルの確認も終えたところで次は実際に使ってみせろ』



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