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DAY1:Welcome To The Black Parade(1)

「――汐織。こっからはお前一人で帰れ」


 目の前にいる“普通なら見えない筈の”女性を見つめながら言う。

 肩から吊るした白いワンピースのみを羽織った、光を纏う麗しい女性。砂金のように流麗な長髪を風に靡かせ、佇んでいた。閉じられた瞳に被さる睫毛は長く美しく、鼻、唇、どれをとっても非を打てない――まるで。

 女は自分の胸の前で腕を組み、目を閉じ、まるで祈っているかのように俺に僅か頭を垂れている。


「え、どうしたの? 麗ちゃん。何か、麗ちゃん……変だよ?」


「良いから! ――帰れ」


 怒気を込めた、脅しを為す声で持って汐織へと訴えかける。汐織が俺の様子を見てうろたえていることなど声色だけで十分に分かる。

 だが昂りは収まらない。そんなことには気は回らない。

 謎のフードの男、銀時計、目の前の女。それらは正しく俺の日常を壊して回る蹂躙者だ。


「……分かった。……じゃあね、麗ちゃん」


 横目で、何度か振り返った汐織が立ち去るのを確認し、再び目の前の女へと向き直る。

 見れば女は既に顔を上げ、俺の顔を見据えていた。エメラルドのような緑の瞳人に俺の姿が映り込んでいる。

 見れば見るほど、不思議な空気を纏った存在だった。容姿その物は人間と瓜二つだというのに、目の前の女はとても神秘的。

 そうまるで――女神のようではないか。

 質素な格好に身を包んだ、慈愛に満ちたどんな人間も愛する存在。そんなことを、俺は勝手に感じていた。


「――私が、貴方の剣となり楯となる――【ブリスゲーデ】です。どうか、共に……」


「ブリス、ゲーデ――」


 復唱する言葉に頷きで返し、手の平を空に差し出してくる。それは服従の証、主へかしずく意思表示。

 細くて、白い綺麗な指を俺に向けている。それを迷いなく取ると――女は、手の甲に口づけをしてきた。

 甲に聖餐な感触が廻ると、やがて女はゆっくりと唇を俺の手から離した。それと同時、握っていた手も離す。

 開いた瞳を、俺に真っ直ぐ向けてきた。


「名を」


「……姫桜きざくら麗夜」


「私は、クレインクライン。――私が貴方を、お護りします」


 途端に、ガラスが割れたような音がした。

 クレインクラインの胸の中心に輪郭の淡い光の珠が現れた。直後にそれは強烈な光を放出する。クレインクラインだけでなく、俺までも包み込む光量。街を包むイルミネーションよりもさらに輝くそれは、まるで夜に浮かぶ太陽のよう――。

 やがて、光が収束する。

 開けた視界に自分の手を見れば、握られた物はひと振りの剣。それは銀色の片刃が背を反り、その先端と柄が赤い筒で結ばれている奇妙なショートソードだった。

 握ったその手に不思議と重みは感じず、まるで腕の延長のように不思議と馴染む。

 一度、地面に向けて振り下ろした。確める為に、“腕”の動作を。

 刃の軌跡はイルミネーションを反射させ、まるで虹色であるかのようなの軌跡を描く。

 耳には、自身の鼓動が響いていた。高鳴る鼓動を深呼吸で押さえつける。

 そうだ。遂に――遂に壊れたんだ、俺の日常が。不確定要素、未知数、想像不可能な現実がやってきた。

 間、彼女は剣の姿となっても語りかけていた。事のあらまし、この残酷なゲームのルールだと言ったもの。

 何処か嘆くように沈んだ声で語る彼女とは逆に、俺は口の端が上がっているのを自覚していた。

 まさに俺は【ディヴィナ・マズルカ】という遊戯ゲームの当事者。俺がこの物語の主人公。誰も邪魔はさせない。そして【ディヴィナ・マズルカ】は――俺が必ず勝ち残る。

 睨む眼光、その奥、視界の遠く。ビルの電光掲示板の下、佇む男は奇怪な闇に紛れるような深い黒に施された大剣――形状としてツヴァイハンターを手に持った男がいた。

 スーツに身を包み、剣先を地面へと付けている様は奇妙その物。日常と溶け込んでいない非、日常。

 【ディヴィナ・マズルカ】の参加者は【ブリスゲーデ】という剣を所持するという。俺と同じ、この剣を持っている。彼女は言っている。参加者は殺し合ってしまうもの――。


「――なら、あそこにいるアイツは……俺が斬っちまっても良いんだよな?」




 麗夜は夜を駆けた。街中を照らすイルミネーションの中、彼の携えた銀の刃は色彩豊かな反射を施し、まるで色鮮やかな線の軌跡を残して空間を移動していく。

 その速度はまさに人外。獣ですら、追えるのだろうか。

 剣を後ろ手に駆けるその様は、まるで血に飢え目を光らせる黒豹のよう。それを見る者は皆、身を震わすだろう。


「――ハハッ! すげえ、すげえ、すげえよッ!!!」


 だが、驚きを隠せないのは本人も同じ。まるで自分の躰ではないかのように軽い躰。足の踏み込み、重心移動、地の蹴り方。何もかもが一新された麗夜の動きは、戦中いくさなかの歴戦者のような身のこなしを持って、スーツの男へと近づいていく。

 剣を見下ろし我を失っていたスーツの男――沖田竜次は弾丸の駆けてくる少年の姿に気づき、驚きに朦朧とした眼で麗夜を捕らえた。絶望と恐怖と、混乱に満たされた彼の心は冷静に事態へと対処が出来ない。


『お前、殺されるぞ! 早く俺を構えろ!』


 何処からともなく響く声。それは紛れもなく竜次の持つツヴァイハンターから聴こえてくる。その声にまた竜次は狼狽し、顔を少年と剣に振り続けるが、


『莫迦かッ! お前は! ――死にたいのか!?』


 数十メートル以上あった麗夜と竜次との彼我の距離は何処へ。既に十メートル圏内へと、麗夜は一息で辿り着いていた。麗夜が片手で剣を振り下ろし、竜次の身を切り裂くのはもはや数瞬後の現実だ。

 ゲーデから発せられた“死”という恐怖のワードに、またも竜次は思考を混沌とさせる。ありとあらゆる思考と感情に埋め尽くされ、竜次が取った行動は――


「俺は――死にたくないッ!!」


 ――生命としての防衛本能。俯いていた竜次は、丁度辿り着き振り下ろした麗夜のゲーデへ目掛けてツヴァイハンターを独楽のように回転させた。

 服の裾を棚引たなびかせ勢いよく振り下ろされた麗夜の剣と、自身を中心軸として遠心力を伴って回された竜次のツヴァイハンターは、火花を撃ち爆ぜて接触する――!

 二人はその衝撃に息を呑む。麗夜は剣を弾かれ、竜次は勢いを殺されその巨大な剣は停滞した。


「まだだッ――!」


 弾かれた剣をもう一度、今度は両手を沿え、更に力を込めて振り下ろす。しかし銀の弧を描いた麗夜の剣は、躰の前で構えたツヴァイハンターに阻まれる。

 鍔迫り合い。両者はそのまま刃と刃を甲高い音を響かせて押し付け合う――が。


『駄目です! 退いて下さい! レイヤ!』


『そのまま弾け! 竜次!』


 その二つの声により状況は一変。竜次はツヴァイハンターを麗夜の体へと押し出した。


「えっ――?」


 それだけで、いとも簡単に麗夜の剣は浮いてしまう。麗夜が相手の剣にへばり付かない奇妙な感覚、まるで玩具の様に存在が軽いと錯覚した直後に、鍔迫り合いという状況はなくなっていた。

 イルミネーションを受けて光る竜次の刃を見て、麗夜は背筋に寒気を走らせる。それは今まで麗夜が生きてきて感じたことのない、死というものを予感した虫の知らせ。

 背に走る雲の様な悪寒を押し退けて、麗夜はその場から飛び退いた。実に一メートル以上、後ろ向きで後退した――直後に。嵐の様な轟音を鳴らしながら、竜次のツヴァイハンターは空気を両断した。前に流れた麗夜のマフラーが断ち切られる。……後退が遅ければ、麗夜自身がああなっていたということ。


「…………」


 その事実に、麗夜は一筋汗を流した。背中にはまた蜘蛛が這っている。だけどそう、感じるのは悪寒だけではなく――性感にも似た昂り。その蜘蛛も、悪くない。


「――ははっ」


 麗夜の口から笑い声が漏れる。何という非日常。何という非現実。これだ。これだ。これだこれだこれだこれだこれだこれだ! これだ! 俺が求めていたのは。

 さあもう一度、と剣先を竜次に麗夜は向けると、


「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!」


 と、相手は腰を折りながら走り去って行ってしまう。手放したツヴァイハンターは霧のように胡散して中空に消え失せていた。


「――ッ! 待て、てめぇ!」


 剣を鳴らしながら、麗夜は重心を前へと追撃する為に傾ける。

 麗夜としては逃がす手はなかった。【ディヴィナ・マズルカ】という恍惚に至るような愉しい遊戯ゲームが始まって初めて見つけた“獲物”だ。昂りを消化させろと、ココロが訴えてくる。折角手に入れたこの力を使いたくて仕様がないというのに――何故か、麗夜の視界は霞んだ。足が固まった。……固まる、というよりは足が無い感覚。脳が指令を出しているのに足に神経を通して伝達しない。剣を握る握力も既にない。何だか、麗夜は骨抜きにされているような、そんな錯覚を覚えていた。

 その体全域の脱力に抵抗出来ず、麗夜は前のめりに倒れてしまう。腹から無様に、受け身など一切取らずに。強い衝撃を、麗夜は体に受けた。

 朦朧とした意識の中、麗夜はコンクリートの冷たさを感じる。だがその感覚も直ぐに失せ、麗夜の手から剣が零れ落ちた。


『レイヤ!? レイヤ!?』


 感覚すら消えゆく自身の中、麗夜は確かに宝石の様な澄んだ声を、何度も聴いていた。




「へぇ……【ブリスゲーデ】に【ディヴィナ・マズルカ】……か」


「……うん」


 まるで高級ホテルの如き豪奢な内装、そんな部屋の中、下着が見えるような短い赤のスカートを履いた女性は、またも装飾を施された広いベッドに腰掛けていた。足を組み、その上に肘を立てて目の前にいる人物を見据えている。

 その前にいる人物というは、人物の背の低い容姿も相まって、ある意味で部屋へと妙に馴染んでいる服装をしていた。

 フリルのついた丈の長い黒を基調としたドレスを身に纏い、頭には同じデザインのカチューシャを付けている。

 人間にしか見えないけれど人間ではない。そんな境界存在。純と非の日常の中間点。

 そしてドレスの彼女は、ベッドに座る女性が向けてくる目に困ったように、幾度となく視線を泳がせていた。

 ミニスカートの女性は数分前、ベッドに寝転がり、並んで買わなければ手に入らない少数売買の高級ショートケーキを頬張りながらテレビでドラマを見ていた。だが突然、キス間近の美男美女は黒いフードの男に変わってしまった。

 怒りに震えながらリモコンを操作している所、手首に見知らぬブレスレット型の時計が付いていることに気づく。そしてその直後に、そこから見知らぬ女性が出てきて、今に至るという訳だった。

 そんな摩訶不思議な状況が起きたというのにうろたえる様子が殆どなかったのは、肝が据わっていた故か。それとも――。

 顎に手を当てながら数秒。女性の口元は不意に歪む。


「……良いじゃない」


「え?」


 驚いたように黒ドレスの女性は顔を上げる。

 予想外の言葉だった。黒い装束に包まれた謎の男に告げられただけで、日常に突然現れた自分と、そして自分が話した内容だけで目の前の女性は納得し、受け入れてしまったのだ。もはや、微笑すら携えて。

 何故こうも自然でいられるのか。女性は恐らく“前”と“後”では何も変わっていないのだろう。強い、ただそれだけなのだろうか。


「面白そうね。喜んで招待させてもらうわ」


 あろうことか、スカートの女性は今はもう誰も映っていない液晶テレビに向かって言葉を投げかけた。

 言葉とともに表情に表れている笑みには、とても妖艶なものが伴っていた。意志の強さ、芯の強さ、自身の強さ――。そんなものをその笑顔から感じることは容易であった。

 宣戦布告。参加者だけではなく、先程の“主催者”にすら向けた挑発の意。それは彼女の“気”の強さというものを、強く、ドレスの女性は感じていた。

 さて、と彼女は目をテレビから外し、正座しているドレスの女性へと目を向けた。


「……それじゃ、自己紹介しようか?」


 なんて、晴れやかな笑顔で首を少し傾けながら言う。少し前に体を傾けて、


「私は神貴かんぬい澄華すみか。貴方は?」


「わ、私は……ティルヴィング」


「そう、じゃあ……そうね、ティルね。よろしく、ティル」


 眩しい太陽のような笑顔で差し出された握手に、戸惑いながらもティルは応じる。が、


「あれ?」


 二人は握手は擦れ違ってしまった。不透明でも、足が無いわけでもない。まるで人間のように体がある、と見えるのにそれは触れなかった。手が通り過ぎた時、空気の変化すら感じない。

 その状況は誰が何を言わなくとも、現実にはいない非現実――だが現実にある境界の存在だということを如実に語っていた。


「あ! す、すみません。……【実体化イディアライズ】していないので、触れられないのでした……」


 正座した股の間に両手を入れて、ティルは俯いてしまう。

 本来なら、何も知らない【契約者】を【ブリスゲーデ】であるティルが導かなくてはならないのだが、如何せん上手く行っていない。ティルはもはや【契約者】にリードされる始末。それも人前に出るのが苦手というティルの性分に他ならなかった。

 そんなティルを見て、澄華は微笑んだ。


「よろしく、ティル」


「よ、よろしくお願いします……スミカ」


「ちゃんと、説明してもらうわよ?」


 手を交わす挨拶の代わりに、笑顔を交える挨拶を二人は終えた。




 肩で呼吸をする青年が夜の街にいた。

 ゴミの散らばる異臭を放つ裏路地で、汚れなど気にせずにスーツのまま壁へと背をもたれ、肩を上下する男――竜次がいた。

 竜次の思考はぐちゃぐちゃにかき混ぜられていた。

 絶望に身を沈めていた時、不意に表示されたあの電光掲示板。街中のモニターが一斉に点くその様は、まさに不気味だとしか表現できない。

 現れた奇怪なフードの男、奇怪な言葉、奇怪な声。そして――奇怪な少年。

 何もかもが竜次の思考を凌駕し、飲み込んでいく。落ち着いて考えてなどいられる状況じゃなかった。

 もはや息をすることも困難なほど。それは先程まで少年から必死に逃走していたからだけではなく、想像を上回る現実に体がついていけていないだけ。


「何なんだよ……アイツはぁ!」


 足元の缶を感情に任せて踏みつける。アルミで出来たその缶は、踏まれた竜次の足に殆ど抵抗なく形状を変化させた。路地裏に、その踏みつける音だけが煩く響き渡った。

 まるでただをこねる子供の様に、その感に鬱憤をぶつける。その姿を見かねてか、竜次の付ける革ベルトの腕時計から溜息の様な音が漏れた。


『だから【ディヴィナ・マズルカ】の参加者だって。お前の命を狙いに来たんだよ。【死神】が言っていただろう? 生き残りを賭けて俺“達”は闘か』


「――なんでだよッ!? 意味がわからないんだよ! 何で俺がそんなものに巻き込まれなくちゃいけない!? どうして俺なんだ!? 罪なんて、もっと他の奴の方があるだろう……」


 またも、竜次は癇癪を起こした。再び足を地面に何度も叩きつける。何度も何度も。先程踏んだ缶は竜次の足の型にしっかりと嵌ってしまっている為、足を動かす度にそれも共に上下し、地面に叩きつけられ煩い音を響かせる。

 他の奴――そう、それは嘗ての上司とか。

 脂の乗った憎たらしい顔が竜次の脳裏に過る。それは思い出せば出すほど、死にたくなり、同時にそいつを殺したくなる。


「もう、最悪だよ……。会社は首になるし……訳の分からない殺し合いに巻き込まれるし……。明日から、どうやって生きていけばいいんだよ……」


 その言葉は、この状況に於いて酷く滑稽と言えた。

 生き残る、とは殺し合いから自分の命が逃れることか、それとも稼げない金の問題をどうにかしなくてはならないということか。どちらにせよ滑稽だ。

 定職に就けず、職を転々としていた竜次には貯金というものが殆どなかった。

 竜次は社内で有能とは言えなかった。派遣でも上手くいかない。やっと就けた正社員の椅子も、神貴社のおかげで経営悪化のしわ寄せから辞めさせられることになった。

 良い大学に出ても意味がない。幼い頃は、誰も彼もが、努力と言うものは報われるなんて言っていた癖に。そんな言葉が現実になっているとは到底思えない。

 そんな矢先に、これだ。一体これは何の罰だ。神は自分を見捨てたのか? そう疑問を投げずには居られなかった。


『――ちげえよ』


 と、竜次の思考全てを一掃する言葉が、時計から聴こえる。


「ちが、う――?」


 その言葉に、目を見開き、救いを求めるように竜次は耳を傾ける。何が違うというのだろうか。一体、この現実の何を否定してくれるというのか。


『神はお前を見捨てたわけじゃねえ。おれがあるだろ。死にたくなければ――俺を使えばいいだろう?』


 それは、何かを嗤っているような、嗜虐的な台詞だった。

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