DAY2:Long Distance Runaround(3)
「……」
『……』
部屋で過ごす、俺とクレイは無言だった。脇目も振らずに学園から帰宅して、約二時間だろうか。その間、俺とクレイが口を利く事なく、利こうとなど思わなかった。
戦いに興じる俺と、戦いを拒むクレイ。交わる筈はなかったのだ。……所謂険呑とした空気というものが、俺達の間には漂っていた。
俺とこいつ、どちらが正しいのかと俺は考えてみる。だが達する結論はやはり“俺が正しい”。だってそうだろう。自分の命が掛かっているんだ。あと七日。それまで、【選ばれた十二人】の内、生存している者が俺一人でなくてはならない。ならば、こいつも戦うべきだろう。……主の命が掛かっているのだから。
“――私が、貴方の剣となり楯となる――【ブリスゲーデ】です”
……確かに、こいつはそう言った筈だ。俺の手に、誓いの口づけをした筈だろう。――だっていうのに、この状況は何なんだ。
――糞。と心の中で悪態を吐いて、乱暴に立ち上がった。衣ずれの音と、俺の手が床を叩いた音が耳触りに届いてくる。そのまま、足取り早く、玄関へと向かっていく。――無論、銀の懐中時計は捨て置いて。
『何処へ行くのですか? レイヤ』
「コンビニ」
簡潔にそう告げて、俺は乱暴に靴を履く。つま先を地面に叩きつけてしまったため、皮でコーティングされた靴に傷がついてしまったが、そんなことで俺の気分が曇る訳はなかった。もっと大きな苛立ちが、俺の心を蝕んでいるから。
『そう、ですか……』
その言葉を、ドアノブに指を掛けた状態で聞き届けると、俺は大きな音を立て扉を閉め、鍵を掛けてエレベーターへと向かった。
――腰に時計を付けていないだけで、何だか酷く身軽な気がした。歩く度にじゃらじゃら鳴っていた音も、いちいち聴こえて来た声も、今はない。街の雑多な騒音のみが俺の耳に届く。……いつも通りの状況。これが、本来の俺の在り方だった。
「――あれ? 麗夜ちゃんじゃん」
コンビニに辿り着くと、そこには数人の男がいた。年の程は二十の前半。僅かに光沢がある黒のスーツに身を包んだ男たちは……俺も人のことは言えないのかもしれないが、とにかく、男達はホストのような印象を周囲に与える。髪型や装飾品もその例に洩れず、長い茶髪に銀色の指輪やピアスをその身に持っていた。
「どうも、こんばんは。拓哉くん」
その集団の先頭を切る、俺よりも少しばかりデカイ長身の男に向かって、俺は頭を垂れた。端的に言えば、俺がよくお世話になっている人達。そう言っておく。所詮未成年である高校生の俺には、なかなか制約がつく事が多いのだ。
「あ、この子がいつも言ってた麗夜くん?」
胸元を開いた男が、滑舌悪く言う。滑舌が悪いのはもちろんわざとであり、こう言ったジャンルの人物達にとってはこれが美学であり“イケている”のだ。
くちゃくちゃと口から音を立てながら、残りの数人も俺を囲うようにして覗きこんでくる。――いつもの光景、いつもの状況。
一人が顎に指を当てながら、
「ほぉ〜……この子が……へぇ〜……こりゃあ、うちの店に欲しいなあ。どう、来ない? 麗夜くん?」
「いえ、今はまだ学生ですので」
どうやら本物のホストも混じっていたらしい。仮面を張りつけて俺は答える。真面目だねぇ、なんて声が複数聞こえた。
「でも何か目つき悪くね?」
「え? ……あ、ほんとだ。どうした麗夜ちゃん。何かあったの?」
「え、いえ、別に……」
その言葉に、俺は内心うろたえる。――嘘だ。顔が、“出来ていない”らしい。けれど鏡で確かめることなど、この状況では到底出来ない。
こう言った輩は年下から盾突かれることをひどく嫌う。それは自身のプライドであったり、周りへの面子であったりと理由に差はあるが、嫌がることは変わらない。そういった分子は、爪弾きにされるのが常だ。
だから、この状況をどうにか転換させなければならない。
「あ! もしかして女に振られたとか!?」
「まさか」
と、俺がそう答えた瞬間に周りからは歓声の声が上がる。その中に何処か、煽りの色が混ざっていたのは、気のせいではないだろう。
「だよねー、麗夜ちゃんだもんね。じゃあ、ムカツク奴かな? だったらお兄さん達に言ってよ? 応援に行っちゃうよ?」
拓哉の言葉に、またも歓声を上げた。周りの目などお構いなしだ。冬場で日が沈むのが早いとはいえ、まだ時刻は夕方の域を出ない。俺は正直、そうそうにこいつらから離れたくて仕方がなかった。しかし俺の目的は一応コンビニであり、この男達が入口の前で屯しているのであれば、俺に避ける手立てはない。
「まあ、そんな奴は今のところいませんが、出来たらお願いしますね」
当たり障りのないよう、今度は仮面に意識を巡らせてこいつらの相手をする。……普段の生活でなら苛立つものの、代行している面を考えて多少なりとも感謝の念はあったものの、今のこの状況ではもはやそれは浮かばない。こいつらの存在の苛立たしさに殺意が沸くほど。……俺の仮面は、壊れそうだ。
俺の心境を神が感じ取ったのかこいつら感じ取ったのか知らないが、後ろの方からは、そろそろ行くべ、という声が上がった。それを聞くと拓哉を含め全員が停めてあるバイクへと向き直った。
後ろ向きで、背中を見せられながら別れを告げられると、俺もその別れに応じた。
煙を吐きながら、煩い爆音を鳴らしながら去るバイクを見送る。
ふつふつとした感情の中、“女に振られた”――その言葉が酷くループされていた。
その思考を振り切り、俺は一人コンビニの自動ドアを潜る。いらっしゃいませー、という店員のやる気のない挨拶が静かな店内に響き渡る。
実は、俺はコンビニというものが好きではない。その理由は少し周りには考えにくいことだと、自分では思っている。コンビニは……何処か自分を下げるような気がしてならない。コンビニエンスという単語の意味は“便利な”“手頃な”そういう意味がある。そんな意味が込められた場所で自身を固める物を買うという事が、俺には自分を下げているように感じるのだ。
無意味な思考を走らせながら、俺はレジへと商品を差し出した。少し乱暴に置かれた物は、ルーズリーフの紙であったり、シャーペンの芯など文房具に紛れてカップラーメン。
……やはりその便利さに肖ることは今の俺みたいにしばしばある。いつもなら食材を家の者に届けさせるとか、高級文房具店に買いに行くなどしているが、何となく、そういう気分ではなくなることがある。それが、今日であるだけ。
――いやにゆっくりとした足取りで自分の部屋に着いた俺は、帰宅の意を告げずにそのまま自分の部屋へと行く。ベッドには銀の懐中時計が投げ捨てられているが、構わずその近くにコンビニの袋を投げつける。気のせいか、クレイの声が聞こえた気はするが、相手にする気は起きなかった。
そのまま無言で、湯を沸かしに行く。既に時刻は八時を回っていて、昼から何も胃に入れていない俺は良い具合に空腹を得ていた。
三分後。俺は買ってきた醤油味のカップラーメンを無言で啜っている。どうせ何も喋らないのであれば、洋楽やクラシックをかければいいのだが、そういう気分にはなれなかった。……俺は、音楽というものを自分の中でスイッチを切り替える為に利用する傾向にある。例えば、勉強をしようと机に向かう時はゆったりとした曲調のクラシックを流したり。まだ覚醒しきらない寝ぼけきった思考を叩きおこすのに、ロックの洋楽を聴いたりと。
特に、クラシックというものを俺は気に入っていた。本来なら異質である筈の音とが織りなし合い、一つの曲として為すクラシック。あの重奏には、まさに演奏者達の感情というものが如実に伝わる。クラシックとは、数十人以上いる演奏者達が一心となって音を奏でなければ、それはただの不快な不協和音にしか成りえない。指揮棒を振り皆を導く指揮者を中心に。指揮者は感情を籠め、曲の在り方をその身で体現して、リズムを刻んでいく。大して演奏者はその指揮者の気持ちを汲み取り、周りと呼吸を合わせ音を奏でていく。一心同体。それに近いものがクラシックというものには強く存在しているのだ。
――五分も経たずにカップラーメンというものを完食した俺は、即座に残ったゴミを捨て、ベッドへと体を放り出――そうとするが、転がる銀の懐中時計じゃ邪魔だったため、強引にベッドの外へ投げ捨てた。そのまま床に放ろうとしたが、流石にそれは躊躇われ、放物線を描いた懐中時計は白いクッションへと軟着陸した。
俺は自身の恰好が制服であることも構わず、掛け布団を手繰り寄せ、壁に顔を向けて目を瞑った。
『……レイヤ?』
「……寝る」
背中から聴こえて来た宝石の様な声に、俺はぶっきらぼうに答えた。
自分でも、どうしてこんなに苛立っているのか正確に理解できない。元々、自分の思い通りにならない、予想が出来ない現実というもの期待したのではないか。それを非日常と歓喜し、あの夜に受け入れたのではないのか。これも自分の思い通りにならない現実。それであることに変わりない筈なのに……。
糞。糞。糞糞糞糞――!
心の中だけで、声も出さずに何度も悪態を吐く。しかしそれで気が収まることなど微塵にもなく、むしろ苛立ちが増幅されているかのようにすら感じる。
しかしそんな俺の心とは影響なしに、俺の身体は休息を求めていた。ここ二日の疲労は中々のものだった。寝不足というものもあるが、何よりあの夜、【ブリスゲーデ】を展開したことに影響あるようだ。クレイ曰く、【ブリスゲーデ】は【寿命】を消費して現実へと顕現させる。そうなのであれば、あの時俺が気絶してしまったことも、不本意ながら納得いく。
だから本来はこんな睡眠なんていう休息を取っても意味がないんだろう。けれど容赦なく俺の身体は睡眠を訴えかけてくる。
俺の意識が睡魔に耐えられなくなるのは、数分も経たずして訪れた――。
――またか。そう俺は声にならない声で呟いた。
走る草原。傾く日差し。僅か、橙色に焼けた草原を、視界は駆け抜けていく。
喉は焼けるように熱い。胸は張り裂けるように痛い。身体は何処かとても重く、非常に走り辛い。
心に不安という不安を塗りたくって、それを原動力に足を何度も前へと動かしていく。
まだ辿り着かないのだろうか。まだ見えないのだろうか。まだ届かないのだろうか――。幾度となくそう思い、けれど視界は変わらない。
永遠に続くのだろうか。そう感じるほどにもどかしい。足は全力で動かしているのに、思いが先走るだけ。
足に巻きつく草が恨めしい。遅い駆け足が煩わしい。思っても既に全力であるこの速度が増すことはない。
何度も転びそうになる。けれどその度に顎を上げて走り続ける。
届けなくてはならないから。伝えなくてはならないから。あの沈みかけている太陽が、姿を消してしまう前に。
早く――速く――疾く――。
この想いが、手遅れにならないように――――。
――不意に、また景色が変わった。
俺の目に映るのは果てしなく広がる橙の草原ではなく、見慣れた俺の部屋。足に纏わりつく草など一切なく、俺はただベッドに横たわっているだけ。沈みかけている日差しは、既に沈み切っている。
……沈み切っている? 今何時だ! ――と、慌てて見る掛け時計には既に十一時を回っていると記されていた。ならば、丁度良い頃合いだろう。戦いに出向くのであれば。
と、何気なしに転がっている携帯を見れば着信が一件入っていた。開けて見てみれば、相手は奈雲遼太。時間を見る限り既に二時間は経過しているが……まあ、良いだろ。そう思い俺はリダイヤルボタンを押した。
ツーツーツーツー、という接続音の後に、呼び出し音が鳴る筈だ。待つのが面倒だな……と思い両手を後ろに投げ出した状態で仕方なく待つ。
やがて接続音が止んだ。が、しかし。プ、と一回鳴っただけで、
『もしもし!? 麗夜先輩ですか!?』
「お、おう、そうだけど……早いな」
思いのほか遼太は一瞬で電話に出た。まだ一度目の呼び出し音しか鳴り終わらなかったと言うのに……。どんだけこいつはタイミング良かったんだ。もしかして待ってたのか?
『御免なさい……ずっと待ってて……』
マジかよ。
「そ、そうなのか…………で、何だよ。何で電話したんだ?」
『あー、えっと……その、電話じゃ説明し辛いんで、直接会ってくれませんか?』
「あ!? 今からか!?」
今は十一時過ぎてんだぞ……それに俺は散策に行きたいんだ…‥。あの大剣の男を斬り伏せないと気が済まねえ。
『お願いします! その……どうしても先輩に相談したくて……』
だって言うのに、こいつは必死に俺へ懇願してくる。
……ここで断ってしまうのも簡単だ。別に俺にとっては遼太などどうでも良いし、優先すべきは【ディヴィナ・マズルカ】だ。
しかし、遼太は俺が電話を返すのを二時間もの間待っていたと言う事になる。健気にも、滑稽だが。それを無下に断れば、こういう緊急時には俺が頼りにならない存在だ、と遼太に植え付けて仕舞うことになる。そうなれば、遼太にとっての相談できる相手が俺ではなくなる可能性がある。そうなると、僅かだが俺には懐かなくなるということも有り得るわけだ。
正直、それは頂けない。校内でも遼太は純真で優しいという評判が立っているのだ。その後輩に心底慕われている俺というのは、当然イメージアップに相当繋がっている。その要因を僅かでも失うのは痛い……それに【ディヴィナ・マズルカ】の猶予自体はあと七日ある。
遼太と【ディヴィナ・マズルカ】を天秤に掛けた結果、俺は、
「……分かった。どうすればいい?」
一先ず遼太を取ることにした。最悪、遼太との話を斬り上げて散策に向かえば良い訳だ。
『あ、ありがとうございます! えーと、それじゃあ……四十五分に中央広場の、メイン噴水の前、でどうですか?』
「分かった。それじゃあな」
と、遼太の返事を聞かずに切る。時間まであと三十分しかない。しかし今俺の身体は寝汗が酷く、そのまま出掛けたくはなかった。更に制服姿のままだし、その制服も思いっきり寝ていたせいで皺くちゃになっている。それは本当に頂けない。だから、俺は急いで服を脱ぎ、風呂場へと向かった。
簡単にシャワーを浴びた後、頭をタオルで拭き、ドライヤーで丁寧に乾かし、髪の手入れをしたところで、今まで煩いほどに存在感を放っていた奴が今も静かだと言う事に気がついた。周りをキョロキョロ見回し、懐中時計が何処にあるか、と探してみる。と、無造作にクッションの上に変わらず鎮座していた。鎖は雑に放り投げられ、裏返しにクッションへと減り込んでいる。
一先ず白い黒地のジーパンに白いダウンジャケットを羽織ると言う俺としては非常に適当なファッションで苛立つが、まあこの際我慢しよう。どうせ男に会いに行くだけだしな。
「おい」
と、灰色の踝で銀時計を踏みつける。
『……ん、ん? ……あ、麗夜。お早うございます』
「挨拶はどうでも良い。行くぞ」
そう言って俺は乱暴に懐中時計を手に取る。
『また散策……ですか?』
「今日はちげえよ。……ああ、もう一度言うけど、お前絶対に喋るなよ」
そう、クレイに俺は強く念を押した。
――夜道を歩いて約二十分。繁華街から少し離れた場所に、中央広場はあった。中々に広い公園で、学園の校庭の数倍はあるんじゃないかと思う。特にアスレチックがある訳ではなく、よく掃除された土の地面に、道に沿って木が植えられていて、所々に噴水やベンチが置いてあると言う典型的な公園。……まあ、言わずもがなデートスポットなわけである。露出プレイが好きな奴らはよくここで宜しくやっている。正直俺には勘弁願いたいが。
……などと目を細めて歩いていれば、やがて噴水が見えてきた。その噴水はとても大きく、この広場内でよく見かける噴水に比べればかなり大きい。だからたまーにここでは愛の告白が為されることもある。俺も何度かされた。即座にお断りさせていただいたが。
だが、噴水の傍に立っているのは女などではなく、小柄な一人の少年、奈雲涼太だ。……まあ確かに、暗がりの中では女に見えなくもないが。
遼太は俺の足音と、鎖の擦れる音に気がつくと、噴水から目を離してこちらを向いた。
「……来てくれて有難う御座います、先輩」
月の明かりに反射し、煌びやかな光を乱反射する噴水を背後に、遼太はこちらを見やる。表情は陰になって見ることが出来ない。どんな目をしているのか、どんな口をしているのか。顔全体がはっきりとしない為、表情が殆ど読み取れない。だが、遼太の声に少なからず明るい色は決して含まれていない。何処か暗い色、そんなものを連想させる。
「どうしたんだ、こんな遅くに。何でわざわざ俺を呼びつけたんだ?」
『呼びつけただなんて……。その、先輩に相談したかったんです』
そう言って、遼太は腰の辺りに手を持って行く。指を月明かりの中、動かすたびにチャラチャラという音が響く。何か、軽い金属が触れ合う音。
伏せた遼太の顔を見る為、俺は砂を踏みしめて近寄る。俯いた遼太の顔は、月明かりのせいで先程よりもさらに見えにくくなっていた。
「近寄らないで下さい!」
その声に、俺は思わず足を止める。
二度目。遼太と付き合ってから、二度目の叫び声。
「……お前、どうしたんだ?」
「先輩……僕――」
遼太は両の拳を強気握り、更に俯いてしまった。その下を向いた小さな唇から、俺は確かに一言、呟いたのを聞いた。
――――【実体化】
遼太の腰から月明かりを跳ね返すような薄紫の光が発生する。
「な――」
俺はその眩しさに思わず右手で目を塞ぐ。
光が収まる頃、俺がその腕を退かした視界の先には――
「――僕、こんなんになっちゃったんです」
泣きそうな声で告げた遼太の腕には、透き通った美しい薄紫の、無骨な螺旋の水晶の様な、永い永い槍が握られていた。
粕亜「というわけで〜……罪断のセクレイジュ対談第三弾の開始でございます……」
御岬「どうも、御岬です。……テンション低いね。霹靂?」
粕亜「レーヴァテイン恐るべしだよマジで」
御岬「ねー……だから雷に気をつけろと言ったのに!」
粕亜「粕亜のパソコンがですね、落雷で数日お亡くなりになっていたわけですよ。まあ、今はもう復活しましたが……」
御岬「おかげで二日ぐらい文句たらたらだったよね」
粕亜「まあ、文句たらたらなのは今後も永遠に変わらないから安心してね!」
御岬「こんな人ですがどうにかこれからも付き合って行こうと思ってます。……多分」
粕亜「それで、セクレイジュ二日目……だっけ? 正直霹靂の所為で何やってたか全然覚えてないんだけど。今もなんか妙になろうが重くて開かないし」
御岬「だーかーらーブラウザをIEから変えろと。……まあいいや。二日目だね。えーと……なんかあったっけ……ああ、黒斗くん最低ってやつだよね」
粕亜「え、まだそこだったの!? 書き溜めてるからどこまで進んでるのかぜんっぜんわかんないなあ〜もう」
御岬「書きためてる分さっき投稿しちゃったじゃないか。……ちなみにこの会話は麗夜二日目(3)を投稿した次の日に行われております」
粕亜「……う、うーん。まあ……二日目かあ。二日目って言うと、内容も色々あったんじゃないかなあ。特に麗夜編は……」
御岬「あー、まぁね……なっか悪いよね〜、あの二人」
粕亜「いやいや、そこじゃなくてさ。深邑ちゃんとか、深邑ちゃんとか」
御岬「……てへっ。――何のことやら……ていうか今も素だったよ」
粕亜「二日目は紆余曲折あったよねえ。内容とか展開とか色々考えてさ〜」
御岬「ねー……まさかの僕の忘れてた発言だからね……」
粕亜「そもそも大筋の展開は考えているものの、お互いにプロットはないしね」
御岬「脆弱な記憶力に依存している脳内プロットしかないよね」
粕亜「そうですよ〜。夕飯を食べるのも、その日の昼飯をも忘れている僕のお脳が火を噴くぜ。文字通りの意味で」
御岬「夜中の四時にそういや飯食ってねえ発言だからね。……と、何故こんな話かと言うと、僕が二日目を粕亜に見せた後にですね、「深邑は?」って突っ込まれたという訳ですよ。出すの忘れてたんですよね」
粕亜「あははははははははははは!!!!!www」
粕亜「忘れてたとか(笑)」
御岬「実際笑えないよねw」
粕亜「ビビったね〜あの時は。必死で修正したよね〜」
御岬「何処削る!? みたいなね。まあ結局削るなんてことはなく、殆ど本来の姿のまま行けたんですけどね」
粕亜「粕亜大先生のお陰ですよ〜」
御岬「屈託なくそこは感謝するよwwwありがとうwww」
粕亜「……。まあそれは兎も角……また殆ど内容に触れないまま終わろうとしているわけですが!」
御岬「まあ……三日目は触れることになると思うから、良いじゃないですかね!? ――多分」
粕亜「いままで山場も盛り上がる所も無かったセクレイジュが三日目でようやく最高にカッコイイ、もうすんばらしい! ちょーイケてる仕上がりを迎えるわけですよ!! そうですね!?」
御岬「多分!!」
粕亜「と、ハードルを上げに上げまくった所で絶望しつつお別れでございます」
御岬「じゃあ上げるなよと思ったのは内緒。……さようなら〜、また次も読んで下さいね〜」
粕亜「ま、そもそも読んでる人があんまりいないけどね」
御岬「…………………絶望したっ! そんなry」
粕亜「シーユーネクストタイム!!」