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異世界勇者は役立たず  作者: 時安 荒苦
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終わりの始まり

はじめての作品投稿です。

右も左も分からず紆余曲折を繰り返しながらの執筆になるので、どうか暖かい目で見守って下さい。


意識が朦朧としている。

すでに感覚は薄れていって、なにかに触れているということさえわからなくなっていく。

腹に空いた穴から、止まることを知らない血液が今でも自分の体内から流れていってしまう。

何故こうなっているのだろうか。何故自分は今『死』という概念にもっとも近い場所にいるのか。何故、何故。

決してわからないわけじゃない。どこで間違えてしまったかなんてもう自分のなかでは答えはでている。

きっと、それはあの日。

誰よりも失いたくない君を、失ってしまったあの日。

取り返しのつかない後悔を感じたあの日。

もちろんそれだけじゃないだろう。他にも要因はたくさんあるはずだ。

それでも、それでも、なによりもあの日が今の『英雄』である自分を作り、そして殺そうとしている。

『英雄』だなんて自分には荷が重いのに、まわりの人間に英雄と呼ばれ、そしてこの世界の歴史に残されてしまった自分。

そして歴史には残らず、ただ有象無象の中の一人の騎士として残されていくだろう君。

おかしいだろう?笑ってくれていいんだぜ?

あの時の日々のような、なにも曇りがない笑顔でさ…………

残された感覚も消えてゆく。考えることでもう脳は精一杯のようだ。

最後に……最後にさ……一つ……どうでもいいことを聞いていいかい……?

多分……君にとっては笑ってしまうような質問なんだけどさ……

僕は……俺は…………最後に…………………………

君のようにさ……笑って………笑って……………………




















……死ねるかな……………………………………………………………






















こうして、人々に『英雄』と呼ばれた彼は普通の人間ではありえないような数百年の長い長い生涯を終わらせた。

……この物語は、さまざまなものを失い続けた彼の、『英雄』と呼ばれた者の生涯を綴る物語である。

というわけで今回のお話は第1話というよりも、なぜ主人公がこんなことになっているのかという感じですね。主人公ですよこれ。笑うわ(不謹慎)。実はちょっとした最終回の先取りになっております。なぜ主人公がこうなっているのか読者の皆様にはやくお伝えしたいのですが、投稿のペースはちょっと自分でも把握しきれないので少しでもはやくこの物語を終わらせられるようにがんばります。

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