カルエの本気
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
あれから私は幾度となく攻撃したがタクヤは全く無傷のままだった。
そしてやはり防御ばかりで一向に攻撃を仕掛けてこない。
「タクヤ!何故スキルを使わないのですか!もしかして使えないんですか!戦う気がないなら…」
すると突然タクヤがその場に座った。
私は冷静を保とうとしたが怒りが頂点まで達してしまい。考えることを放棄してタクヤに突っ込んだ。
「私を舐めるものいい加減に」
「かかったな」
とタクヤが呟くのが聞こえた。
そのお陰で私は少し冷静さを取り戻し瞬時に避けることが出来た。
『沈沼』
突如タクヤの周りに沼が現れた。
「ウインド」
私は風で私を飛ばし地面に着地した。
「やっと攻撃なさいましたが、まさか今ので私が倒せると?」
「いいやそろそろ作戦2に移行しようかと思ってね」
「…作戦2?」
『配合技:停止風』
「くっ」
今の言葉はすきを作る為の罠か…しかしなんだこのスキルは風と一緒に土が…でもこんなもの…
「動けない!」
そうか土で動きを封じ込まれたのか…
『配合技:灼熱鎌鼬』
なんだ?三日月型の炎が向かってくる。そうか風で操っているのか。でもこれしきのスキルは…
『ウインド』
三日月型の炎の形が崩れてその場で消えた。
「私がスキルを使わないと思いました?残念ですね。私は魔力の消費を抑える為にあえて使わなかったんですよ。しかしあなたは強い!いいでしょう私もスキルを使って応戦しましょう!」
『ウインド』
私は周りについていた土を取り払って地面に着地した。
「いやぁ。やっと終わったよ。これでお前との戦いも楽しめるぜ!」
やっと終わった?一体何が?
…まさか先程の攻撃で何かされたのた?
「ん〜どうした〜?はやくスキル使えよ〜」
タクヤは相変わらずの表情で言ってきた。
「まさか…」
私は身体のあちこちに仕掛けてあった魔道具を見た。
するとところどころ傷が入っており修理しないと使える状態では無かった。
そうか先程の土は動きを止めるのはカムフラージュで本当の目的は魔道具を使えなくするためか。
「…よくもやってくれましたね」
「気づくのが遅いぞーカルエ」
しかしこれで私はスキルを使うことしかできない。いくら魔道具を使っていたとはいえ魔力の消費は結構激しいはず。だからなるべく一撃一撃本気でいくしかない。
幸いタクヤは私の攻撃を全てスキルで返していた為魔力は残り僅かなはず…
それにしてもあの余裕の表情はなんだ?
いや今は考えている暇はない。
「行きますよタクヤ!」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回は遂に決着がつきます!お楽しみに!
次回は明日の24時に投稿しますのでよかったら見てください!!