旅立ち
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
―サタディを倒し世界に平和が訪れた。
そして俺たちは無事に結婚をすることになったわけだが、
「―話しってなんだよエルゼ?」
俺はエルゼに呼ばれて、城の一番上の部屋に来ていた。
「まずは何から話しましょうか…」
エルゼは少し悩んだ様子。性格には言いにくそうな表情を浮かべた。
「まぁあの時から覚悟は出来ていたよ」
―そうあの時、俺が仮病を使っていた時、一度エルゼと部屋で色々と話しをしていた。
主な内容はエルゼの正体の事だが…。
「お前は本当のあの時の女神でいいんだな?」
「えぇ、それは間違いありません。なんならあの時の姿になってあげましょうか?」
「いやそれは結構だよ」
―そう、エルゼは俺を異世界を送った張本人だ。
だからいくら魔力を使っても全く疲れた様子を見せないのはそういう理由だ。
「いい加減話しを進めたらどうだ?」
「…はい。確かにこのまま長引かせても結果は変わらないですからね…」
「全くよく言うぜ」
「では、まずはお礼から。この度はこの世界を救っていただきありがとうございます」
エルゼはその場で深くおじぎをした。
「…前から思ってたけど、女神様が直々に倒せば良かったんじゃないのか?」
「いえ、そういう訳には…。私たちの本職は死者の管理ですから」
「ふーん」
「で、本題に入らせていただきますが…」
またもエルゼは少し言うのをためらっている。
「はぁ~。さっきも言っただろ?俺もマミィと離れて次の世界に行く覚悟は出来ている」
「…そうですか」
「でも一つだけお願いを頼む」
「なんですか?」
「俺の土人形を代わりに置いていきたい」
それならマミィ達も心配しなくて済むはずだ。
「…分かりました。それはこちらで手配しましょう」
「おう。さんきゅーな」
「いえ。でもほんとうは世界を一つ救った方ですのでそれ相当の報酬をあげるべきなのですが…」
「いいってことよ。俺も好きでやっているわけだしな」
「そう行ってもらえて何よりです」
そしてしばしの沈黙が流れた。
「―では、もう行きましょうか」
「あぁ、頼むな」
「はい」
短く言葉をかわした後、辺りが
光りに包まれた。
俺はまた別の世界へ旅だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
この世界での物語はここで終わりです。今後も別の世界のタクヤを書こうか悩んでいますが、その時はまた読んでいただければと思います。




