必殺技
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
「くっ!」
「ポピィン!危ない!」
『ソイルウォール』
「ありがとうカルエ!」
「いいから今は集中!」
「―二人とも本当に成長しましたね…」
おっと、今はマミィの治療に専念しなければ。
それにしてもタクヤもタクヤですよ。マミィを助けろって簡単に言いますけど、私も以外とこういうのは疲れるんですよ?そもそも私は生き返らせるなんかより…。
とっと今は変な事を考えずに集中しなければ…。
「この世界の命運はタクヤ、あなたにかかっているんですからね…。またよろしくお願いしますよ…」
私はタクヤに向かってそっと呟いた。
「―タクヤ!そろそろきついわ!」
「もうちょっとだ!カルエ!ポピィンには悪い
がもう少しだけ頼む!」
「…分かった。任せて!」
すまねえなポピィン。
本当だったら俺が一番頑張らないといけないんだけどな…。
いつの間にか大変な所をすべてあいつらに任せてしまっている。
ほんともっと強くならないといけないな…。
「ま、いまさら泣き言言っても仕方ないけどな」
―おっといけない。わずかにしゃべるだけですぐにでも調整を間違えてしまいそうだ。
集中…集中…。
「―全く…いつものタクヤらしくない…」
そう言ったがそれは決して悪口を言っているわけではない。
タクヤがやっと私たちを頼ってくれたことに対して喜びを感じているのだ。
私もやっとタクヤの仲間だと認めてもらえたみ
たいでとても嬉しい。
「さてと…、もうひと頑張りしましょうか」
そう言って私はもう一度気合いを入れた。
「―分かった。任せて!」
よしあと少し、あと少しでやっとタクヤが倒してくれる。
それまで私が頑張らないと…。
でもやっとタクヤと一緒に戦えて嬉しく思う。
いままではなんだか他人行儀みたいな感じがしたが、今はしっかりと頼られている。それが嬉しく、今は全く疲れを感じることがなかった。
「さてあと少し。お願いよタクヤ」
「悪いなお前ら。待たして悪かった」
「完成したの!?」
「あぁ!ポピィンはそのまま隙を作ってくれ!そしてカルエはその隙を突いて動きを少しの間だけ止めてくれ!」
「また無茶なことを…」
「ん?無理なのかカルエ?」
「…いえ。大丈夫よ、任せなさい」
「私も余裕だよ!」
全くこいつらは本当に頼もしいな…。
「―よし!カルエ今!」
「分かったポピィン!」
『土人形防具』
サタディの周りに土人形に似たような土の塊が現れ、そのままサタディにくっつき、動きを止めた。
―流石カルエ、土人形の性質をよく理解している。
「最後はお願いよタクヤ!」
「任せとけ!」
俺はサタディの方を向き、片手を向けた。
『超配合技:五属性圧縮』
俺の片手から五つの玉が飛び出した。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回遂にあのキャラが…。お楽しみに!!




