カルエの笑み
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
「それじゃあ行くわよ!」
―と言った瞬間、
「何っ!?」
敵は何か嫌なものを読みとったのか、後ろに下がった。
「―敵の前でどうどうと作戦を言うとはなんともバカなやつだな」
さきほどから観戦していたサタディがカルエを見下しながら言った。
「くっ!」
カルエは苦い表情を浮かべていた。
「タクヤもこんな奴らに任して、一体どういうつもりなのかね?」
サタディはタクヤの方を見て言った。
しかし、相変わらずタクヤはその場に寝ころんでおり、何の反応も返さなかった。
「…全くこんな奴らに時間を裂かれては困るよ。せめて一瞬で楽にさせてあげなさい」
そうサタディが命令した。
それを聞いた二人は、そのまま私たちから一定の距離をとった。
「―これはなんだかやばい気がする…」
私は素直に言って、カルエの方を見ると、顔を下に下げていた。
「ちょっとカルエ!しっかりし…」
カルエを肩をゆすろうとした所で、カルエの表情が見えた。
―笑っている。
この笑みは…タクヤの笑みと似ている。
「さぁ、もうお遊びは終わりだ」
サタディは二人に命令を出す。
―その瞬間、
「いや、終わるのはそっちの方よ」
と今度は顔をあげてサタディの方を見た。
その顔は先ほどみた通り笑っていた。
「はて、それはどういう事意味かな?」
「それは…こういう意味よ!」
カルエは手に持っていた魔道具を敵に向けた。
『ソイルウォール』
そう言い放つと、敵の周りに土でできた壁が立ちはだかった。
「―まさかこんなもので勝とうと言うのかい?」
確かにそうだ、こんな壁は一瞬のうちにこわされる。
しかし、カルエの事だ。きっとこれから何かあるはず…。
「えぇそうです。こんなもので勝ってあげますよ」
「…その言い方は不愉快だ。おい!さっさと殺せ!」
その言葉と同時に土の壁は一瞬のうちに壊れた。
「ふっ、やはりこんなものではやられないよ」
サタディの言うとおりこんなものでは倒せない。これはカルエもわかっていることだ。
カルエにはほかに考えがあるはず…。
でももしもの時に備えて、すぐに攻撃できる準備だけはしておきたいが、土の壁が壊されたせいで土煙がひどい。これでは敵の姿を確認することは…。
「ふっ、自らの攻撃で自らの視界を悪くするのか」
サタディはカルエに対して一言言った。
でもこれは言い返すことはできない…実際に煙で敵を確認することができないのだから…。
これもカルエの作戦なのだろうか…?
これが作戦だとすると一体ここからどうしようというのだろうか…。
「さて、そろそろ煙がはれるかな?」
とカルエはつぶやいた。
「ふんっ!その前に貴様らを殺してやる。行けおまえ達!」
サタディはまた二人に命令した。
これはすぐに回避できるように準備しておかなければ…。
―と思ったが、全く敵はこなかった。
一体どういう事かと思い、カルエの方を見ると、
「もう私たちの勝ちさ」
カルエはそう言ってまた笑みを浮かべた。
「何ぃ!?一体どういうことだ!」
―そう話している間に煙は晴れてきて、敵の姿を確認できるようになってきた。
「なんだと!?これは一体…!!」
瞬間サタディがひどく驚いた声をあげた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回カルエ、マミィ、ポピィンが力を合わせて…。お楽しみに!




