指示を求めて
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
「くっ!」
カルエとポピィンが同時に後ろに下がったが、それでも敵の攻撃を交わせることはできなかった。
「―今のを食らっても平気だなんて、強さまで再現している…。いや防御力に関しては本物以上だ…」
「えぇそうねマミィ、でも絶対に勝てないことはないわ…」
そう強がってはいるが、カルエも先ほどの攻撃でわかったはずだ、この敵には普通の攻撃は効かないということを…。
「―ところで…エルゼはどうしたの?」
「ここにいますわよ?」
後ろから声が聞こえたので振り返った。
「私もこの戦いは見学にしていただきますわ」
「ちょっとなんであなたまで…!」
とカルエが言うがエルゼはそれから返事を返さなかった。
「―全く、私たち三人でやるしかないようね」
「指示はよろしくね、カルエ」
「もちろんよ。でも先に謝っとくわ。何しろ私はタクヤみたいにできないから指示はちょっときついことになりそうだから…」
きついことか…、流石に無理難題を押しつけてくることはなさそうだが、それ相当の指示がくるってことか…。しっかり覚悟しておかねば…。
「もうなんでもいいから指示をはやくくれ!!」
「ポピィンっ!?」
なんと今まで一人で敵の注意をひきつけていたようだ。
「ごめんポピィン!」
咄嗟にカルエが謝った。が今ポピィンがほしい言葉はそんなんじゃない…。
「―今ポピィンが言ってほしい言葉はそうじゃないでしょカルエ!」
私の言葉を聞いたカルエは一人目を閉じた。
「ごめんポピィンもう少し待ってあげて!」
私はカルエの代わりに言ってあげた。
「了解!でも急いでそろそろ私もきつい!」
見るとポピィンの体にはあちこち傷跡がついていた。
―それはそうだあの二人を相手にしているんだから…。
というか、その程度の傷跡ですんでいる事自体が不思議なのだ…。
ポピィンはまた一歩成長している…。
それに比べて私は一体…。
―ダメだ!ネガティブになっては…。今はしっかり集中することが大事なんだ…。
「ポピィン!今いく!」
私は急いでポピィンのところに行った。
―さらにポピィンの回復もした。これが私にできる事だから…。
「私は元騎士団長を引きつけておくわ!だからポピィンは…」
「わかった!ありがとうマミィ!」
「そんな大したことじゃないわよ」
私たちはそのまま一人一人の敵を引き連れて、そのまま逃げた。
「カルエ!まだ!?」
引きつけたのはいいがやはり私一人では少しきつかった…。
「―できたわよ!!」
そういいながらカルエは敵二人の足を土の手で止めた。
「そんなものじゃすぐ壊される!!」
ポピィンがそう言うと同時に土の手は破壊された。
やはりこんなものでは敵の動きを止めることはできない…、一体カルエは何をしたいんだろうか…。
「―なるほど…。少しきついかもしれないわね…。だから最大で行くしか…」
「何してるのカルエ!?」
「…」
カルエは私たちの声が聞こえていないみたいだ…。
―というかそもそも何故この戦場で、
「「魔道具なんか作ってるのよ!!」」
私たち二人の声が見事にはもった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回はカルエが遂に動きます!そして…




