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スキルを駆使して戦略生活  作者: チョビ
第四章:攻められる城
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タクヤの異変

どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!

「さてそれでこれからどうするのだ?」

 とポピィンが聞いた。

「…」

 するとタクヤは少し黙った。

 タクヤが黙るということは一体どうしたんだろうか?もしかしてタクヤもまだ何も考えてないんだろうか?いや…そんなことはないはずだ…。

 …っ!もしかして私たちに考えさせるために…。

 だとしたら何か考え意見をださなければ…。

「…とりあえず、今は敵の動きを見るのがいいんじゃない」

「そうね、でもいつスエルが来てもおかしくないから警戒態勢をとった方が…」

「そっか、いつ攻めてきてもおかしくないね…」

「いや、その心配はないぜ」

 とタクヤが言ったので私はどうして?と聞くと、

「スエルには俺たちそっくりな土人形ゴーレムを置いてきたからしばらくは安心なはずだ」

「なるほど…、流石タクヤ」

「それと敵さん達はしばらく私たちに手を出さないと思うわ」

「どうして?」

 とエルゼに聞くと、

「今首都の近くの森に凶暴な魔獣が出てきたの。だから今多くの兵士たちがその討伐に向かってるわ」

「なるほど…」

 となると、しばらくは準備をする時間があるということか…

「それじゃあしばらくはうちの兵士たちを鍛えて、万全の態勢で迎え討つ準備をしないと…」

「それじゃあ私はもっと強くならないと…」

 と各々今後のやることを言っていく中、タクヤだけが全く何もしゃべらなかった。

 いつものタクヤなら率先して何か言って私たちを仕切ってくれるのに…一体どうしたんだろう?

 と思ってちらりとタクヤの方を見てみると…。

「っ!」

 タクヤの顔がすごく青ざめていた。

 さらにさきほどからかすかに息切れをしていた。

「タクヤっ!」

 と呼んでみても何も返事を返さない。

「えっ!?」

 カルエ達もタクヤの異変に気づき駆け寄ってきた。

「タクヤっ!大丈夫!?」

 と声を掛けると、

「…あとはよろしくな、エルゼは…支援を…頼む」

 と言ってその場に倒れた。

「えっ!?ちょっとタクヤ!!」


「どうマミィ?」

「全然だめ…」

 あれからタクヤを病室に運んで色々と治療をしてみたけれど一向に回復しなかった。

「原因も分からないからどうしようもないからとりあえず今は休ませるしかできない…、これからタクヤの力が必要なのに…」

「ぐだぐだいっても仕方ないわよ!タクヤがいなくても私達だけでもやらないと…」

 とカルエは言った。

 カルエも悲しいはずなのに私を慰めて…。そうだ私ももっと強くならないと…。

「ちょっといいかしら?」

「どうしましたエルゼさん?」

「ちょっとタクヤさんの様子を見に来まして」

「…分かりました。私達は兵士達と訓練をしてきます」

 まだエルゼに警戒心があるが、タクヤが最後にエルゼの名前をだしたので少しは信用してるが…、やはりまだ…。

 その時、

ドーン

 すごい轟音が城に響いた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。

次回謎の三人組が…!?お楽しみに!!

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