脱出!
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
「ふっ」
そうだ、これじゃまだ楽しめない…。もっとだ…もっとだ…。
もっと俺を楽しませて…
「タクヤ!」
「…ん?どうしたマミィ?」
「いや…ちょっとこれからどうしようか聞こうかと…」
…やばいな。久しぶりにきたぜ。以前まではなんとか抑えられたが…。どうも異世界に来てからおかしくなったな…。まぁそれもしょうがないか…。
俺はこの時たいして気にも留めなかった…。
それがこの世界においてのタクヤの唯一の失敗であった。
「ん~とりあえずは…」
「とりあえずは?」
「逃げる」
「え?」
「ポピィンも一緒に来るよな?」
「うん…。でも逃げるってどこに逃げるの?」
「ん?それりゃあ決まってんじゃん…」
「ちょっとみんなおしゃべりしている場合じゃないわよ。ほらもう来た」
カルエが指をさした方をみると次々に兵士達が来ていた。
「あ~もう来たか。それじゃあ…」
とタクヤが懐から魔道具を取り出して地面にたたきつけた。
「ぐっ!」
するとあたり一面に煙が出て来て何も見えなくなった。
「じゃあ逃げるぞ」
とタクヤが耳元でささやくが聞こえたと同時に私達はエルエの城に戻っていた。
「「「え?」」」
私達三人はその場でぽかんと口を開けていた。
「ん?どうした三人とも?」
「どうしたもこうしたも、なんで城に戻ってんの!」
「どうしてって…。テレポートしたからだよ」
「だ~か~ら~、なんで結界があったのにテレポートが出来てんの!!」
「んあ?あぁそういうことか。簡単なことだよ一時的に壁をテレポートさせてその間から俺たちがテレポートしただけだよ」
「壁をテレポート?」
「そう」
まさかそんな方法があっただなんて…。
「なあ…お前は一体何者なんだ?」
とポピィンがタクヤに聞いた。
「あぁ?俺はただの魔術師だよ」
「ただの魔術師か…」
すると、
「ポピィンさん!おかえりなさいませ!」
と兵士たちが集まってきた。
すると兵士たちの中央に見知らぬ女性が立っていた。
そしてその女性はタクヤに近づいて、まじまじと顔を眺めた。
「「なるほど」」
と言ってその女性とタクヤは笑った。
「ちょっと!待ってあなたは一体…」
「もうしわけありませんでした。自己紹介がまだでしたね」
と言って女性はスカートのすそをあげて、
「わたくしエルゼと申します。私はそこのタクヤさんと一緒世界を救いにきました」
と言った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次からは話も進展していくので楽しみにしてください!




