魔獣討伐
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
「よし、動きが鈍い今なら…」
『超配合技:スパイネットサンダー』
タクヤから出た糸は魔獣に絡み付き、そしてその糸に張り巡らされた水を伝って、魔獣の全身に電撃がはしった。
「…流石タクヤね。三つのスキルを同時に…」
やはりタクヤは凄い…。マミィもどんどん成長している。
でも私だけ何にも成長していない…。あんなにタクヤに鍛えてもらっていたのに…。いつか自分の出番が来るとまっていたが、結局私は何もすることがなかった。
「いやいや、流石の俺でもそうやすやすと三つ同時にスキルをつかえないぜ?」
「えっ?でも…さっき…」
「ああ、あれか?あれはただ糸と水を同時に使っただけだよ。そしてすぐに雷のスキルを使っただけだよ」
とタクヤは言った。
え?三つ同時に使っていない?
「そもそも三つ同時に使うよりこの方が効率てきにいいだろ?」
そうか一つのスキルをそのまま使うのではなく、そのスキルを使ってからまた別のスキルをかければ…。
「なるほど…」
そうか私にも出来ることはある!
「あぁやっぱこの程度ではだめか…。カルエ悪いけど頼めるか?」
「えぇ、もちろん任せて!」
私は魔獣の正面に立った。
私だって…タクヤの役にたつんだ…。
『フレイム』
私は魔獣に炎をぶつけた。
「カルエ?一体何を?」
とマミィの声が聞こえたが私はそれを無視し目の前の魔獣に集中した。
「ぐるるる…」
やはり魔獣はこんなものでは倒せない…。だから…。
『配合技:爆炎牢』
先ほどの火を風で操り、そのまま魔獣の周りに火の渦を作った。
「おぉ!やるじゃんカルエ!」
後ろでタクヤが言った。
「こんなことへでもありませんわ!」
と私はてれをかくしてそう言った。
「よ~し、今がチャンスだぜ!ポピィン!」
「任せて!」
『最凶斬撃』
ポピィンが放った斬撃で、魔獣は真っ二つに切られた。
「ふぅ…。これで一見落着だな」
とタクヤが言った瞬間…。
「ふはははは!流石だなタクヤ!だがこれで終わりだと思うな!貴様はこの街からでられないんだからな!これから弱ったお前らをじわじわ追いつめていこう!」
と空から声が聞こえた。
そうか…。魔獣は倒したけどまだ結界は解かれてないんだ…。
これからどうしようと思い、ふいにタクヤの方をみると…
「ふっ」
タクヤが笑っていた。しかしその笑いはなんだかとても怖く感じた。
「俺のことをよく分かってんじゃんよ。そうこなくちゃ面白くないぜ」
「タクヤ!」
私は思わず怖くなりタクヤを呼んだ。
「…ん?どうしたマミィ?」
「いや…ちょっとこれからどうしようか聞こうかと…」
タクヤの表情はいつの間にかもとに戻っていた。
一体あの表情はなんだったのだろうか…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次は遂に三章に突入です!お楽しみに!!




