恋バナ
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
その日の夜。私は一人適当で散歩をしていた。
ここは一応他国なので危険なのだが、考え事をするときは私は無性に歩きたくなる。いわる癖というものだ。
それで考え事というのは…。
「あれ?マミィ?」
声が聞こえたので振り向くとカルエが立っていた。
「カルエ?どうしたの?」
「まあちょっと散歩みたいなものよ。マミィこそどうしたの?」
「私は…ちょっと夜風に当りに…」
と言うと、カルエはふーん、と言って頷いた。
なんだかカルエはだんだんタクヤに似て来ている。
あれからカルエはしっかり変わっていっている。
それに気づくとまた私の胸が痛くなっていくのを感じた。
「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけどマミィはタクヤのことどう思っている?」
「え?どうって…。それはすごい人だとは思うけど…」
と答えると、カルエは少し怒った表情で少し寄ってきて、
「そうじゃなくて、好きかどうか聞いてるの!」
と突然言ってきた。
「…」
私は少し言葉を濁すとカルエは、ため息をついた。
「はぁ、まだ自分の気持ちに気付いてないのね」
「…うん」
「あなたはタクヤにあってから全然変わってないのね」
「え?」
「あんなにタクヤにたくさんヒントを貰っているのに何も気づかないのね」
ヒントを貰っている?一体どういうことだ?
「はぁ、まったくあなたと変わって欲しいわよ」
と小さくため息交じりに言った。そして、
「でもタクヤはあなたが好きなの!でも今のあなたはタクヤに全然つり合わないわ!だから変わりなさい!もっと努力をしなさい!自分一人でなんでもできるように力をつけなさい!いいここまでいったんだから変わりなさいよ!」
それだけ言ってカルエは部屋に戻っていった。
今の言葉を聞いて、カルエの言いたいことが全部分かったと、言えばうそになるが、少しは分かった気がする。これが全部分かるとこの胸のモヤモヤはなくなるのだろうか?
駄目は今日はいったん寝て気持ちを整理しないと…。
私も部屋に戻って寝ることにした。
「まったくカルエのやつ…人の気も知らないで、ずいぶんと言ってくれちゃって…」
まぁこれからは否応でも変わらないといけなくなるからな。
「頑張れよマミィ」
ドンドンドン
突然強くドアをたたく音が聞こえた。
「はいはーい、今でまーす」
とタクヤが扉を開けた。
「っ!」
扉の向こうにはたくさんの兵士達が立っていた。
「おーおー、起しに来てくれるにゃちと多くないか?」
とタクヤが言うと、
「すまないが今から食堂の方へ来てもらう」
「何かあったのかしら?」
とカルエが聞くと、
「…昨夜、パピィン様が…何者かに暗殺された」
「「え!?」」
私とカルエが同時に驚き、タクヤは、
「へぇ~」
とだけ言いい、
「つまり俺たちを疑ってるのね」
たにかに…。私たちが疑われるのは仕方のないことだが…。
「…とにかく食堂へ来てもらう」
兵士とだけ言って、私たちはなかば無理矢理に食堂へ連れて行かれた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
今回は少しシリアスな感じになりました。次回は流石タクヤって感じになります!お楽しみに!!




