結婚
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
『ウインド』
「よし」
タクヤの腕が一本ちぎれた。
『地返』
「くっ!」
しかしタクヤが地面をあげてカルエを飛ばした。
「たかが腕一本とっただけで油断したら駄目だよ。戦う時は常に冷静じゃなくちゃ」
「はい…」
「じゃマミィは治療をよろしくな」
「わかってます」
私はすぐにカルエの治療を行った。
「それにしてもよくやりますねカルエさん」
「当たり前よ。土人形一体に勝てなくちゃ私の名折れよ」
そう言ってカルエはすぐに次の作戦を考えることに専念していた。
先日マイルを落としてから数日経った。
あれからカルエはただひたすらタクヤの土人形と戦っていた。
また時々マイルに兵が送られてきたが、全てタクヤの土人形の指示でかたずいた。
それにしてもカルエは毎日土人形に挑んでいるので凄いと思う。そこまでの執着心は一体何処から出てくるのだろうか?
「よしじゃあそろそろ戻るか」
「そうしましょうか」
部屋に戻ろうとした時、
「お前もカルエを見習え」
と耳元でタクヤが言った。
その日の夜、私は寝ているタクヤ達をよそに、夜風にあたりに部屋を出た。
何故急に夜風に当たろうかと思ったのかは分からないが、今日タクヤに言われたことが何かにつっかかっているのだ。
「カルエを見習え」…か。私も何かに熱中しなければいけないのか?
しかしあそこまで熱中してやるものは私は思い浮かばない。
そもそもどうしてカルエはあそこまでして強くなろうとするのか…強くなって何をしたいのか…
「くっ!」
胸に針が刺さったような痛みがはしった。
一体どうしたのどうか?
「おーいマミィこんな所でなにやってんだ?」
廊下の先にタクヤが立っていた。しかし部屋は後ろにあるはず…なのになんで前にタクヤが?
もしかして…
「土人形?」
「よく分かったな。ちなみに俺は本物な」
と言うことは部屋にいるのが土人形か…
「まぁちょうど良かった。丁度マミィに話がったんだよ」
「話…?って結婚のこと?」
「まぁそれもあるな」
「で、返事はどうなんだ?」
「し…下の者達も…タクヤと結婚した方がいいという考えてだから…その…私はタクヤと…結婚する!」
私はタクヤに伝えた。これは嘘ではない。嘘では無いが…正直自分の気持ちが分からない…。だからいっその事…
「お前の気持ちはどうなんだよ」
「えっ?」
「お前の気持ちだよ。結婚っていうのは好きな人同士がやるものだ。だからお前の気持ちがそうか聞いてんだよ」
「私は…」
私の気持ち…。そんな事は…
「分からない…」
「じゃあ結婚はしない。俺はお前が好きだ。だからお前の答えが決まるまで待たせて貰う」
とはっきりタクヤは言った。
「えっ!?」
すると突然後ろから声が聞こえた。
「ちょっと結婚って何よ!」
振り替えるとカルエが立っていた。
そしてカルエはタクヤの腕を引っ張り、
「タクヤは私と結婚するのよ!」
と叫んだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回は同盟国が出てくるかも?お楽しみに!




