決着
どうも降木です。今作は前作の「スキルを駆使して自堕落生活」の続きであり続きではありません。なので前作を読んでない方でも気軽に読めるのでどうぞ最後まで読んでみてください!!
『フレイムボール』
私は複数の火の玉を出現させた。
そして一斉にタクヤに向かって飛ばした。
「くっ!」
やはり無傷だ。ここまでの攻撃をして傷一つ付けられないなんて…
すると突然タクヤが手のひらを前に向けた。
『フレイムボール』
タクヤの背後に複数の火の玉が出現した。
私が先ほど使ったスキルだ。ただ一つ違うのは数だ。私のはせいぜい10個ぐらいだったが、タクヤは50を超えていた。
「どーん」
タクヤの言葉と同時に火の玉がこちらに迫ってきた。
しかし一つ一つのスピードが遅かったのでぎりぎり避けることが出来た。
「まだまだ!」
『ウォーターウェーブ』
今度はタクヤの左右に巨大な波を出現させた。
この距離なら逃げることは出来ない。この波をじかに受けるしかない。
しかしじかに受ければ必ず溺れる。さぁタクヤどうする。
『ソイルウォール』
タクヤの下から土の壁が出てきて私の波を防いだ。
「んじゃ俺も」
『ウォーターウェーブ』
今度は私の左右に巨大な波が現れた。これに比べたら先ほど私が出した波は足元にも及ばない。そんなでかさだった。
しかしこれは私も先ほどタクヤがやっていた防ぎ方を真似することにした。
『ソイルウォール』
私の下の土を上にあげ私の周りに土の壁を出現させた。
しかし何故か私の頭ぐらいまでしか壁を作ることしか出来なかった。それ以上高くしようとしても何故かあがらない。
「…どうして!」
と波が私にかかる寸前にタクヤが説明を入れた。
「そこの土は先日の戦いで俺が生み出したものなんだよ。しってるか?一度スキルで生み出したものは消すことは出来ないんだよ」
…先日の戦い?
まさか最初の火の玉が遅くて避けられたのも私をここに移動させるためだった?そしてわざと私の真似をして私に地面の土を使わせた…?
「これは完敗ですね」
そう呟き上を見上げるともうすぐそこに水が迫っていた。
「これは?」
負けを覚悟していた私は目を開けると水も壁も無くなっていた。
そして目の前にタクヤが少しふらついて立っていた。
何が起こったか分からないがこれはチャンスだ!
『ウインド』
私は残りわずかな魔力を使ってタクヤの胴体を真っ二つに切った。
「やった…タクヤをついに…」
私は少しふらつきながら言った。
そして真っ二つになったタクヤを見ると、土の山が積まれてあった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回は衝撃事実が分かります!お楽しみに!




