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among of sadness   作者: 瑞姫
1/1

act. 6

その後二人は輝希の家で他愛のない話をして終わった。


その中の一部。


「声羅ちゃん。なにかあったら何時でも相談してね?」


「え...?なんで?」


「心が軽くなるからだよ」


「"なにか"って?なに?」


「悲しい事や嫌な事、苦しい事だよ」


「嫌な事...。」


「嫌な事があったの?」


「わからない。けど、何かが突っ掛かる。」


「突っ掛かるのはなんだろう?実態がないのがやだ」


「そうだね。見えたら、すぐわかるのに、心は見えやしないから難しい」


「心か...。私にはもうないのかと思ってた」


「失ったりはしないよ。失ったら、ただの肉の塊だ」


「グロいね」


声羅が少し引いた顔をしながら、言った言葉に腑抜けな声を出す輝希。


「あぇ?なっちゃってた?」


「うん」


そういい、声羅はクスクスとお腹を抱え笑いだす。


「そんなに可笑しかった?」


「うん!だって、真顔でグロテスクな事をさらっと言うんだもん」


輝希は少し焦り、アワアワしている様子にも、声羅はツボにハマって声を上げて笑い始めた。


「はははっ!もぅ!お腹いたいよっ!!ふはははっ」


輝希も声羅の笑いにつられ、笑い始める。


「ははははっ」



**************


夕方。


声羅は心が軽くなったと輝希に言った。


「良かった」


「また、来てもいい?」


声羅からの突然の一言でビックリしていた輝希だったが、すぐ顔が笑顔になり、いつでも歓迎するよ!と言い、別れた。




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