成長しても現状に変わりなし
やぁみんな今日は朗報があるよ。なんと俺の首がすわったんだ!
何?たかが首はすわった位のどこが朗報だって?
甘い!甘すぎるぞ!これで寝返りも自由に打てるし周りを観察するのもずっと楽になるってもんだ。つまり今まで天井のシミを数えること位しかする事のなかった俺に新しい時間を潰す為のツールが手に入ったってことだ。
想像してみてくれ、日長一日ただ単にじーっと天井を見つめているだけの生活。いくら赤ん坊で大部分を寝て過ごしているとは言ってもそれが毎日の事になれば好い加減厭きるってもっんだろ?だから首がすわるってのは俺にとっちゃ一大イベントだったわけよ。
で、早速周りを観察しているんだがはっきり言おう物が少なすぎる。家はどうも二間のようで俺がいる寝室部分とリビングのような部屋である。で、俺がいる寝室部分は俺のベビーベットと両親のベットが一つ、小さなタンスが一つがあるだけで他には何もない。着ている物も着心地がいいとは言えないし、両親の服もボロっちぃことからあまり裕福な家庭ではないみたいだ。父親は朝早くから仕事に出てるし母親も何か内職っぽいことをやってるからそう間違ってはいないだろう。
そんな感じだから俺は素直に赤ん坊生活を満喫することもなくひたすら大人しい赤ん坊をやっている。だって俺が泣けば母親は俺にかまわないと行けなくなるし、そうなれば収入が少なくなる 。そうなると日々の食事にも影響が出ることになるし未だ栄養の摂取方法が母乳オンリーの俺にとってそんなことになったら死活問題になりかねん。結局大人しくしているのが一番だろうと判断した俺は近所で評判になる位の手のかからない赤ん坊を演じることにしたのだ。
それでも赤ん坊だからお腹が減りすぎたら泣いてしまうし、オシメが濡れても泣いてしまうのはしょうがないと諦めている。それでも手のかからない赤ん坊であると自負しているのだけど、まぁいい齢した大人が普通の赤ん坊と同じだったらさすがにマズイだろう。
最近はどうしたら日々増えていく黒歴史を記憶から抹消する方法について考えてます。だれかいい方法があれば連絡ください、まってます。