赤ん坊の時の記憶が無いのは理由がある
本能に逆らえず、心いくまで母乳を堪能した俺は何か大人として大事な物を失くした気がしたが今は赤ん坊である事を考えると別にどうでもいいような気がしないでもない。
取り敢えず手段がどうであれ満腹になった事だし現状を整理しようと思ったのだがこれも赤ん坊であるが故か異常に眠い。余りの眠さに纏まる考えも纏まらず必死に睡魔と戦う事になった俺だったが結局は俺は夢路へと旅立ってしまった。
(まぁいいや、起きた時考えよう……)
しばらく寝ていただろうか、俺は余りの不快感で目を覚ました。
まぁ生物として食べたらその分出ていく訳で…しかも今は身動きことれない赤ん坊である。つまり俺は漏らした気持ち悪さで目を覚ました。
(なんていう最悪の目覚め。この齢になってお漏らしなんて……)
自己嫌悪で死にたくなったが歯も生えていない赤ん坊では舌を噛み切る事さえできやしない。仕方なくオシメを替えてもらうために泣くことにする。暫く泣いていると母親が来てオシメを替えてくれた。 しかし自分で動けにことの不便さにストレスが溜まる。赤ん坊の時の記憶が無いのも当然かもしれない、こんな状態が一年以上続くとなればまともな精神をした人間なら精子に異常をきたしてもおかしくない。精神は成熟してるのにまともに動く事さえできないなんてなんて拷問だよ。
あれ?だったら俺不味くないか?